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【マスター】 先導エミ@カードファイト!!ヴァンガード 【マスターとしての願い】 アイチを探す。ここ(東京)から脱出する 【人物背景】 兄を探している妹。 中学生だが大人びていてしっかり者。 兄のアイチを頼りなく思っているからか世話を焼く。 参加時期はアニメ三期終了後。
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人外×人間でハァハァするスレ 351-400 1-50 51-100 101-150 151-200 201-250 251-300 301-350 351-400 401-450 451-500 501-550 551-600 601-625 626-650 651-700 701-750 751-800 801-850 851-900 901-972 351. 名無しさん@ピンキー 2008/08/01(金) 19 51 46 ID SuU/JD3p 349 に同意。 けどナンデモイケます 352. 名無しさん@ピンキー 2008/08/03(日) 19 35 12 ID E0WpPByw 保管庫見てみたら超親切設計すぎたw 330 GJ 勿論作品を投下してくださった職人の皆様も 353. 名無しさん@ピンキー 2008/08/03(日) 20 20 24 ID b7jFuteC 352 のスレを読んで初めて保管庫の存在に気がついた 330 すまんかった、GJ 348 対等萌えノシ だが何でもおいしく頂ける 354. 名無しさん@ピンキー 2008/08/03(日) 23 42 44 ID GPQbXjB8 風呂の中で考えたシチュ 生前の生殖機能と意思とわずかな記憶を移植されたアンドロイド(ロボ型) と ごくごく普通の女の子 突如ヒロインの目の前に現れボディガードのごとく守護するアンドロイドと すこし迷惑そうにしながらも彼の面影を重ね合わせ、惹かれていく女の子とか まぁ最終兵器彼女の逆パターンなのだが・・・。 355. 名無しさん@ピンキー 2008/08/04(月) 14 06 59 ID SI6RSqI/ 354 最終ryを良く知らない俺には大人しいフルメタが思い浮かんだ 356. 名無しさん@ピンキー 2008/08/04(月) 15 58 33 ID liDBTW+S フルメタかー あれ主人公機のAIのアルが女性型だったら萌えるよな AI萌えは実体がないからエロは厳しいが…… 357. 名無しさん@ピンキー 2008/08/04(月) 18 01 01 ID z2PPUEyy 355 大人しいフルメタと聞いて 穏やかなハートマン軍曹かと思った ちょっと悩んだ 358. 名無しさん@ピンキー 2008/08/04(月) 19 10 08 ID AAb/s7Bl 356 そんなあなたにZOEシリーズ 登場するAIは全て少女風人格が与えられており、萌え仕様となっております だってヒロインポジがAIなんだぜw 357 穏やかなハートマン軍曹なんて軍曹じゃないやい!w 359. 名無しさん@ピンキー 2008/08/04(月) 21 24 32 ID sv77ZcOK 354 アップルシードとか富士見ファンタジア文庫のサイレントラヴァーズとかそれ系だな 360. 名無しさん@ピンキー 2008/08/04(月) 21 47 59 ID toRG9A8x ここの住人のストライクゾーンの広さは異常 361. 名無しさん@ピンキー 2008/08/04(月) 22 31 40 ID mNi9EOO4 360 よく訓練された変態どもの住処なんだよ 生ぬるい奴らにゃあついてこれマイw 362. 名無しさん@ピンキー 2008/08/05(火) 02 57 44 ID zNBEW5fX 361 変態の精鋭部隊というわけですね 分かります 363. テスト前 2008/08/05(火) 07 30 17 ID /jo605Mq どうも、341で書いてた異星人のが仕上がりましたので投稿します。 爬虫類型異星人×人間♀ NGワードはテスト前です。今日もこれからテストです。 364. テスト前 2008/08/05(火) 07 31 35 ID /jo605Mq モニターに中年女性の顔が映っている。実年齢の割には若々しい、あたしの母さん。しばらくぶりだけど元気そう。ちょっと 安心。 「ね、瑞穂。次はいつ頃帰ってくるの?たまには元気な顔を見せて頂戴」 「えーと、地球時間で言って、後半年は休みが取れないかな・・・ごめん」 母親とはある意味、あたしにとって全宇宙で最も厄介な敵と言える。敵と言ってもブラスターでぶっ殺せるタイプの相手では ないし、悪意がないだけに質が悪い。 「あんたもいい年なんだから、いつまでも危ない職業やってないで身を固めてもいいんじゃない?あんたの事だからどうせ 地球人の彼氏もいないんでしょ?結婚する気あるの?おかーさん心配よ、もう。いつ孫の顔が見られるんだか・・・」 放っておけばいつまでも続きそうな会話を、適当に打ち切る方法を考えながら、あたしはこっそり溜息をついた。母さんの 事は大好きで尊敬しているし、結婚して子供を産み育てると言う生き方も、それはそれでいいものだとは思う。 でもあたしには今の生活が一番合っている。宇宙船の窓から曳光獣を眺め、"猫"族と語り合い、時には無法者とドンパチ やって、仕事を終えたら仲間としこたま酒を飲む、そんな生き方が。確かに危険と言われればその通りだけど、あたしはもう 成人してるし、家にお金も入れている。誰にも文句を言われる筋合いはない。 「そういえば・・・あのトカゲさんとはまだ続いているの?尻尾のある孫なんてお母さんいやよ」 「もう、ほっといてよ!恋人くらい自分で選ぶから!」 それにあたしにはちゃんと彼氏がいるのだ。母さんの気に入る相手ではないけど。 365. テスト前 2008/08/05(火) 07 34 32 ID /jo605Mq ようやっと通信を終えて、隣の部屋へ声をかけた。 「もういいよ、ウロコ」 鉤爪が床を打つ硬質な足音が近寄ってきて、隣室から「ウロコ」ことあたしの恋人が顔を出し、虫のうなるような声でこう言った。 「本当にもういいのか、ミズホ。あんたは母親を随分ないがしろにしている気がするが」 「うーん、そうかも知れんけどさ。この年の娘に対する態度としては、母さんちょっと過干渉の気がするのよねぇ」 猫のような虹彩を備えた金色の一つ目が、透明な瞬膜を動かしてぱちぱちと瞬きした。首の脇に3対ある、サメの鰓みたいな 呼吸口からしゅうと漏れる息と、長い尻尾のうねる動きが、彼の不服を告げている・・・気がする。 一つ目とエラを抜きにして考えるなら、彼の全体的な印象としては、直立気味の恐竜というのが一番近いかも知れない。頭胴長と 同じくらい長いしなやかな尾を持ち、全身を赤錆色の鱗が包んでいる。特に後頭部から尾の先端まで続く、一列の大型鱗はよく 目立つ。 ちなみにウロコという名前はこの鱗まみれっぷりからあたしが付けたあだ名で、本当の名前はえらく長ったらしい上に、 地球人の声帯では発音できない。ま、そもそも奴の種族につけられているゼゴ族という名前も、彼らが発する声をむりやり あたしたちの言葉で表記した物に過ぎないから、あたしがどんなあだ名を付けようが大して問題ないと思う。本人も嫌がってないし。 「だってさー、母さんったら、孫の顔が見たいからあんたと別れろとか言うんだよ?ひどいと思わない?」 「子孫を残したいと言う欲求は、あらゆる生命に共通してあるものだ。一概に悪とは言えんな」 「じゃ、あんたそう言われたら、はいそーですかって別れるわけ?あたしは嫌だよ、そういうの」 厳つい体にがっしと抱きつき、あんた以外と付き合ったりしたくないもん、とか恥ずかしい事を言ってやった。がんばって背 伸びしても、胸までしか頭が届かない。そうやって胸に押し付けた額から、虫の羽音のようなジジジと言う震動が伝わってきた。 これは人間で言えば、「うう」とか「ああ」とか、そういう類の声にならない声に相当する。フヒヒ、一丁前に照れやがって。 366. テスト前 2008/08/05(火) 07 39 29 ID /jo605Mq 「言っとくけどかじったら怒るからね」 あたしの体にゆっくりと舌を這わせ始めた、ウロコの後頭部に向かってそう警告してやった。吸血種族であるゼゴは、性交時に 互いに咬み付きあうという手荒な愛撫を行う。自種族同士でやる分には問題ないんだろうが、鱗のない人間の身ではカミソリ より鋭い歯でガリガリやられるともう、それはそれは痛いわけで、痛いだけで済むならいいけど正直身が持たんわけで、甘噛みでも 結構大出血するわけで、そうすると翌日の仕事にもかなーり支障が出るわけで、そうなればあたしとウロコお互いに不利益を 被るわけで、従って噛み付き行為には全くメリットはない筈なのだ。ない筈なんだが。 「言ってるそばから咬みついてんじゃねえこの爬虫類がっ!」 ま、そんな事言っても習慣と言うのは恐ろしいもので、右乳房辺りにざっくり牙が食い込みました。エラ部分に指を突っ込んで 殴り抜かれたウロコ氏は、只今踏み潰されかけたセミのような音を立てつつのた打ち回っておりますが、あたしのダメージも 相当深刻であります大佐。痛いよウロコ酷いよウロコ。 「す、すまん。しかしもう少しこう、なんと言うか。手心と言うか・・・」 「痛くなければ覚えませぬ」 ウロコの熱い舌が首筋やら頬やらをしつこく舐め上げ、4本指の手が慎重に胸を撫で回す。体温が上昇してきたのが自分でも はっきり分かった。さっき咬まれた右乳房の辺りをも、ぺろりと舌が通過する。 「んっ・・おっ、美味しいとかっ、思ってないよねっ」 「いや、有体に言ってしまえばまずいな」 それはそれで腹が立つな。お返しに装甲の薄い腹側の皮膚をかじってやった。うむ、非常に歯ごたえの強い材質でありますな。 ところであんまり反応がないけど、気持ちいいのかコレ。どうなんだコレ。 「気持ちいいか良くないかの二択で言ってしまえば、それほどいいものではないが」 するりと尾があたしの胴体に巻きつき、その先端がゆっくりと秘所を愛撫する。 「あんたはそうやって俺のことを悦ばせようとしてくれる」 一度離された尾の先から、粘液が糸を引いて流れ落ちた。それは再び膣にあてがわれ、今度は内部へと侵入が開始される。 「俺はそれがうれしい」 「んっ、んぅ、んっ・・・」 胎内で蠢く生殖器官。ウロコの尾端に備わった(ちなみに雌の尾は産卵管である)それが前後するのに従って、甘くかすれた声が 漏れてしまう。快楽でひいひい言っているあたしとは対照的に、ウロコはさっきから一言も喋らず、見た限り表情も変わらないままに イタシている。 「ふ、あっ・・・ねぇ、ウ、ロコ・・、気持ちいいの・・・っ?」 ぐるるる、と可聴域ギリギリくらいの低い音が奴の喉から漏れた。 「つまらん事を聞くな。・・・気持ちいいとも」 ぐいと体の奥に硬い物が押しつけられる感触。次の瞬間、そこに熱いものがぶちまけられた。 367. テスト前 2008/08/05(火) 07 40 32 ID /jo605Mq 「んー、結婚、結婚結婚かぁっ」 おもいっきり伸びをしながら叫んでみる。ウロコが不審そうな目で見てくるけど、そこは気にしない。 最初はこいつのこと、ただの仕事上のパートナーだと思っていた。グロテスクな触手系連中と組まされずに済んだのにはほっとしたけれど。 異星人と友人になんか、ましてや恋人になんかなりうるはずがないと考えていた。でも、今のあたしにはこいつ以外と付き合うなんて、 セックスするなんて考えられない。「触手系」の同僚とだって、今じゃ仕事以外でも会ったり遊んだりする仲だ。 きっと、分かり合えるはず。相手が地球人だって、異星人だって。 「ねー、結婚しない?あたしと」 「ななななんだいきなりっ」 瞬膜を激しく開閉しながら面白いように狼狽するウロコ。正直ちょっと気色悪い。 「あたし、あんたの事、好きだもの。きっと母さんだって分かってくれる」 沈黙。しっぽだけが混乱した内心を示すように、大きくくねらされている。 「あんたはあたしの事が嫌い?」 「・・・いや」 「ねえ、ちょっと。もっと愛してるとか大好きとか、恥ずかしい事言ってよ」 喉の発声器の辺りに顔をくっつけて、直接震動を受け取ろうとしながらそう言ってみた。ゼゴの声は大部分が地球人の可聴域 より低い周波数で発せられるので、こうして直に触れでもしない限りは、どんな具合に震動しているのかわかりゃしないのだ。 脳に挿入されたマイクロチップによって、翻訳は自動的に行われるから日常会話に不便はないにしても、やっぱり愛の囁きくらいは どんな声で言われているか知りたいのが人情ってもんじゃないか。 「う、う、う、お、あ、あんたが好きです。愛してます」 「なんで突然敬語になりやがりますかーあんたは。ま、よろしい」 ぶーんと響いた震動はえらくくすぐったくて、あたしは顔を上げると、奴の鼻先に一つキスを落として笑った。 368. テスト前 2008/08/05(火) 07 41 44 ID /jo605Mq 以上です。書いている最中かゆくてかゆくて仕方がありませんでした。 鱗は男の美学だと思います。 369. 名無しさん@ピンキー 2008/08/05(火) 12 29 15 ID J8u1+gyp ウロコのへたれっぷりに萌えました。GJ 370. 名無しさん@ピンキー 2008/08/05(火) 22 31 31 ID 7jWowurT GJ ウロコ・・・かわええw しかしなんか、セリフが有川っぽい 371. 名無しさん@ピンキー 2008/08/05(火) 23 32 19 ID Pr6fzT3v 今日DVD借りてライラ見たんだが、映画館で見たときの興奮の理由がなんだったか分かったよ… 義理堅い人語を話すクマ×少女があんなに萌えると思わんかった しっとりした鼻先を裸の少女にすりよせる大動物とか体の中心に少女を包み込んで寝る大動物とかのシチュ、好きすぎてどうにかなってしまいそうだ 372. 名無しさん@ピンキー 2008/08/05(火) 23 39 40 ID zNBEW5fX GJ! 瑞穂かわいいよ瑞穂 気の強いおなごはタイプだ 373. 名無しさん@ピンキー 2008/08/06(水) 00 27 00 ID yv75rQY2 爬虫類が大好きな俺はこの仲良しっぷりに即死した。 乙にもほどがある。 374. 名無しさん@ピンキー 2008/08/06(水) 16 49 53 ID he0ARM0E gj! 異種和姦ってなかなか見ないから、このスレでは常時全裸正座な自分 しかし保管庫の更新早いなww 375. 名無しさん@ピンキー 2008/08/07(木) 01 09 48 ID uTJ4Ocd6 職人さん乙です 人間味のある人外ってのはどうしてこうも魅力的なんだ 374 自分もいつも全裸でwktkして待ってるからなw 余程忙しくならない限りはなるべく更新する予定 376. 名無しさん@ピンキー 2008/08/07(木) 09 03 54 ID ow9XdevD 職人さん超GJ! 照れて敬語になるウロコに萌えたw 異種和姦も少ないが、人外♂×人間♀ってのも意外と少ないから このスレの存在は非常にありがたい 保管庫の人もありがとう。使い易くて快適です 377. 名無しさん@ピンキー 2008/08/07(木) 23 55 21 ID O9KuGQ3c 人外♂×人間♀異種和姦の萌えどころってなんだろうか 全裸待機もいとわないくらい好きなんだが 未だにどこが好きなのか分からないでいる俺 378. 名無しさん@ピンキー 2008/08/08(金) 00 24 15 ID ytEiDNtX 相手の姿形がどうであれ愛してるっつー 傍目には妨げでもそれを乗り越える繋がりか、 人じゃ考えられん異形セックスに腰砕けメロメロとか、 色々あるけどひっくるめて好きだなあ。 379. 0/2 ◆IyobC7.QNk 2008/08/08(金) 18 37 07 ID Obj4Sw1P 2レス程借ります。 狼男×少女 エロはなくキスまで 苦手な方はスルーorトリップNGでお願いします。 380. 1/2 ◆IyobC7.QNk 2008/08/08(金) 18 37 41 ID Obj4Sw1P 満月の光に照らされて金色の髪が、柔らかく輝き夜風になびく。 薄い寝巻きの上にケープを羽織っただけの簡素ないでたちの少女が頬を紅潮させランタンを 片手に飛ぶように走って来る。 女性と呼ぶには幼い白く細い身体が幻想的に浮かび上がる少女、ディアは人ではなく妖精の 様である。 あと数年もすれば結婚相手にと引く手は多いだろう。 過分な好奇心と少々破天荒な性格さえ直れば、であるが。 「真っ黒クロの、バカ犬グーガル」 歌う様に呼びかける少女にグーガルが応える。 「犬ではなくて狼です。ディア、夜中の外出は危ないですから家に戻って下さい」 「あら、本物の狼男が一緒にいるから平気よ」 一度体を重ねてから、それがディアの口癖になっていた。 元々、我が強かったが一層拍車が係ったとグーガルは感じていた。 「今度は痛く無いようにしてよね」 悪戯っぽく笑うディアにグーガルが苦く笑う。 前回はディアがナニを握るから興奮して本能的に襲いかかってしまっただけで、普段から 節操が無いわけでは無く……等と言ってみた所で聞きはしないだろうと諦める。 偽物の狼男騒ぎで苛立っていたとはいえ、強引に行為に及んでしまったのは確かに後悔して いた。 「……善処します」 「善処じゃな、ひゃぅ」 ざらついた舌がディアの首筋を撫で鋭く尖った牙が頬に触れるが一瞬で離れる。 「ねぇ、キスは?」 「……この口で、です?」 381. 2/2 ◆IyobC7.QNk 2008/08/08(金) 18 38 31 ID Obj4Sw1P 強請るディアにグーガルは肉食獣の証である尖った牙を見せる。 「できないの?」 困らせようと拗ねた顔で更に言いかけたのを、顎どころか鼻から下全体を包んだグーガルの 口に驚きディアは目を見張った。 捩じ込まれた舌が暴れ、口腔内を最奥まで犯される。 緩く刺さる牙がグーガルの優しさを感じさせディアに痺れをもたらしていた。 ディアはゆっくりと目を閉じグーガルに身を任せる。 このまま食べられても構わないかな、と少しだけディアは思う。 音すら漏れる隙間も無く息が苦しくなり、ディアがグーガルの胸を叩くと直ぐに解放される。 グーガルの唾液で濡れた顔がむず痒い。 「これでいいですか?」 「……食べられちゃうかと思った」 素直な感想にグーガルから忍び笑いが漏れる。 ぐいっと唾液まみれの顔を拭くと、笑いの止まらないグーガルの首輪を引っ張りディアは 主張した。 「バカグーガル。子供扱いしないでよ」 その行動が子供っぽいのだが反発するだろうし言わないでおく事にする。 「していませんよ」 グーガルが腕を回しディアの柔らかな肢体を抱き寄せた。 腹部の毛は他に比べて柔らかいはずなのに服の隙間から侵入しディアをチクチクと刺激する。 「子供相手に欲情はしませんし」 「……今度は誤魔化し、んんっ……」 冷たい鼻先の触れる擽ったさに身を捩りながら不満そうにディアがぼやいたが、グーガルは 聞こえない振りをした。 (ここまで) 382. 名無しさん@ピンキー 2008/08/08(金) 18 39 47 ID Obj4Sw1P ↑投下終了です。 お邪魔しました。 383. 名無しさん@ピンキー 2008/08/08(金) 20 10 54 ID /RSpGsR7 乙 384. 名無しさん@ピンキー 2008/08/08(金) 23 37 41 ID ruWH8goW 乙せざるをえない。 385. 名無しさん@ピンキー 2008/08/09(土) 01 43 28 ID pdyOFAo+ 良かったよ、続編もあれば見たいぜ 386. 名無しさん@ピンキー 2008/08/09(土) 10 15 11 ID 5cZPuBqT GJこういうの大好き でもグーガルがグーグルに見える 387. 名無しさん@ピンキー 2008/08/10(日) 04 00 22 ID V89O7OxM グーグル先生には個人情報もプライバシーも筒抜けなんだぜ、とか言ってみる 388. テスト前 2008/08/10(日) 11 38 55 ID /eh1Vb2o 318です。もうじき実家に帰るので書けなくなってしまいますから、間隔が狭くて申し訳ありませんが 今晩か明日辺りに一作投下したいと思っています。 帰るに当たりまして、パソコンを連れて戻りますので、書いたものを全て消去せねばならんのですが、 344 の時に書いていた、前作逆サイドの前日譚をどうしたものかと悩んでおります。 結構な時間を費やした代物ですので、このまま消してしまうのが個人的に惜しいのですが、人間×人外、 人外×人外はこのスレ向きではないんですよね。どなた様かよいアップローダーなりご存知ではありませんか? 389. 名無しさん@ピンキー 2008/08/10(日) 13 26 53 ID wjsHgv1v 388 【うpろだ】専用スレのないSS【代わり】 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185814173/ エロくない作品はこのスレに9 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199377879/ 練習用殴り書きスレッド3 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193143632/ どれかに投下して、リンクきぼんぬ 390. 名無しさん@ピンキー 2008/08/10(日) 13 30 17 ID HuZjKEoe 文章考えてる間に回答でてた 391. 名無しさん@ピンキー 2008/08/10(日) 19 41 21 ID +7c/aIZu 388 人間×人外は既に投下あるしいいんじゃない 個人的には人外×人外も、既存スレに投下できないような物なら有りだと思う ってか読みたいだけなんだけどw 392. 名無しさん@ピンキー 2008/08/10(日) 20 49 41 ID S37z8uNs 俺もこのスレでいいと思うけどな こいつらはしっかり変態だから信じてやっていいとおもうぞw 393. 名無しさん@ピンキー 2008/08/11(月) 08 24 51 ID hfh2G4Wl 388 投下できるレベルなら 389 中途半端ならフリメ取得して下書きなりで保存して取っておくのもありだと思う。 394. 名無しさん@ピンキー 2008/08/12(火) 00 08 40 ID Mq0nMnbM まあこのスレ自体「人外×人間」に絞らなくても 良いような気もしてきてるが このスレは人外×人間のスレというより 人外が出てくるドラマのあるSSが好きな住人が集まるスレのように思える 395. ◆/Mgq/8agL6 2008/08/12(火) 00 33 55 ID tjzTF9bZ 388さんが投下されるのを待った方が良かったかも知れないけど 何時になるのか判らないので、申し訳ないけど先に投下させて貰います NGワード:女性がビッチ 396. ◆/Mgq/8agL6 2008/08/12(火) 00 35 12 ID tjzTF9bZ その女性は、怯えていた。 まだ成人になったばかりなのだろう。どこかまだ幼さを、顔と雰囲気に宿している女性。 それなりに世間を見てきた……その自負に、どこか甘えがあったのかも知れない。 こんな事になるなんて。そう、彼女は思っただろう。 けれど……「ここ」に来るということ。それはすなわち、「こうなる事」を既に意味していた。 彼女もそれは承知していたはず。承知してここに来たはず。 ただ、彼女の想像を、現実が大きく上回った……それだけの話。 「こっ……こんなのって……」 女性が怯える、その原因は今彼女の眼前で仁王立ちしている。 「今更……自分がここに来た理由はわかっているんだろう?」 長い舌でベロリと突き出た口を嘗め回しながら、その者は語った。 怯えるなと言われて、はいそうですねと震えを止められるなら誰でもそうする。 それが出来ないから怯え続けるのだ。ましてこのような言いぐさでは、ますます怯えてしまうのは当然の事。 まして……この者が「喋った」という事にも、その怯えへ拍車を掛けていた。 半牛半人。首から上と腰から下は完全な牛。挟まれた間は屈強な大男。ミノタウロスと呼ばれるモンスター。 その姿だけでも、怯えるには充分。 ましてそれが動き、喋るのだから……怯えを通り越しパニックに陥ったとしても、誰も彼女を責められないだろう。 だが今彼女は、怯えるその視線を猛獣の顔へ向けてはいない。 視線はもっと下……雄々しくそびえ起つ、まさに雄のシンボルそのものへ。 実のところ、彼女の「怯え」はそれにあった。 「気に入ったか?」 突き出た口が、ニタリと笑う。 人ほど表情が豊かではない牛が笑う。笑っていると、判る。 それがまた恐怖を募らせる事にも成りかねるが、幸か不幸か、女性はまったくそちらを見ていない。 見る余裕など、有りはしない。 女性は自分の腕ほどもある、そのシンボルから目が離せなかった。 ここに来た理由。置かれた状況。 全裸の自分と、同じく全裸であらゆるたくましさを惜しげもなく披露する半牛。 見つめているシンボルが自分にもたらす影響をイメージし、更に怯え身を震わせる……今女性に出来るのは、それだけだった。 「さあ、宴の始まりだ」 「いっ、いや……」 身を強張らせ拒絶する女性。しかし逃げる事はない。逃げる事は許されないから。 半牛はそんな女性の腕を強引に掴み、引き寄せる。 ふわりと浮くように、女性は軽々と半牛の懐へと引き寄せられた。 「そう怯えるな。これから行うは、快楽の宴ぞ」 いやらしい笑い。第三者が半牛を見たならば、その下卑た笑いに気づけただろう。 むろん笑いを向けられた女性に半牛の表情を知る余裕はない。 まして表情を観察する間もなく、長く太い舌が彼女の頬を舐め始めたならば。 「ひっ、いや……ん、んぐ、クチュ……」 そしてその舌は、彼女の口内へと進入していく。 キス……と呼べるかは定かではない。強いて言うならばディープキスか。 大きく開いた口が、まるで女性を頭から食らいつくかのように迫る。しかしその口が閉じることはない。 代わりに、太い舌が女性の口を大きく広げさせ、口内をウネウネと動き回る。 女性からしてみれば、ディープキスと言うよりはディープスロートに近いかも知れない。 単語だけで表現すればキスかも知れないが、しかし女性の身に置き換えるなら、これをキスと呼ぶには強引すぎる。 「ふぐ、ん、グチュ、ん、くふ、ぐっ、ん! クチュ、チュ……ん、んぐぅ!」 苦しそうに顔を歪める女性。うっすらと目に涙をためている。 しかし……それだけではない。 あれだけ怯えていた女性が、震えていたはずの身を完全に半牛へゆだねている。 頬が赤いのも、苦しいからだけではない様子。 397. ◆/Mgq/8agL6 2008/08/12(火) 00 35 53 ID tjzTF9bZ 「クチュ、ん、グチュ、チュ……ん、はっ、あ……」 ズルリと、半牛の舌が女性から引き抜かれていく。 その後を追いたいのか、女性の可愛らしい舌がチロリと大きく開いた口からその姿を覗かせる。 舌を引き抜かれた後の女性……彼女が惚けた表情を浮かべている事から、 先ほどまでの「舌責め」が女性にどんな「影響」を与えたのか、それを想像するのは容易い。 「少しは宴を楽しむ気になったようだな」 「はっ……はい……」 緊張が完全に解けた女性は、戸惑いながらも素直に返事をする。 気を良くしたのか、半牛はまた下卑た笑いを浮かべている。 いったい、どんな媚薬を用いたのだろうか? 女性の変わり様を見てそう疑問を持つ者がいたとしても不思議ではない。 しかし半牛がそのような薬を使った形跡はなく、事実そんな薬など使う必要はない。 むろん、魔法だとか催眠術だとか、そんなファンタスティックな技術によるものでもない。 半牛の存在がファンタスティックだという事実はさておいてもだ。 「そこ……んっ! しっ、舌……すご、く、んぁあ!」 巨大なナメクジが女性の身体を這いずり回るかのよう。有り体の表現だが、しかしこれほど的確な表現は他にない。 半牛の長く太い舌が女性の首、そして鎖骨あたりを唾液で湿らせながら下っていき……乳房とその先にある乳首へとたどり着く。 舌が乳房の上で踊り、乳房はそれに応えるよう若さと弾力を惜しげ無く披露する。 揺れる度弾く度、乳房の持ち主は桃色にでも着色されそうな吐息を漏らしている。 大きな半牛の手に身を預け横たえる女性は、大きさの対比から見れば、まるで人形のように扱われる。 だが激しく身悶えする人形などいない。 彼女が性感を持った人間である証が、その狂おしく悩ましげに身悶える姿にこそある。 それだけ女を身悶えさせる、筆舌し難い半牛の舌技。 女性は先ほどまで怯えていたはずなのだが、すっかり「舌」に怯えという感情を舐め取られ、そして快楽という唾液を馴染まされている。 「あ、んっ! ふあ、そこは……ん、ひぁあ!」 舌でほぐされた乳房は、女性を支えている指先で弄ばれている。 そして舌はと言えば、更に身体を下り、甘い甘い「蜜」を堪能し始めている。 「すっかり濡らしているな……やはり「ここ」に来るだけはある」 「だっ……て、こんな、んっ! はじ、はじめて、こんなの……ふぁあ!」 背を反らし、声を上ずらせながら自身の快楽を表現する女性。 それに追随するかのような、ピチャピチャと鳴り響く湿った音色。 巨大なナメクジは女性の淫唇はおろか、突起した陰核を何度も何度も這いずり、 乳房同様、いやそれ以上に女性から喘ぎ声を絞り出していく。 「こん、こんなの、うそみた、い、んぐぅ! い、きも……くふぅう! そ、こんな……あぁあ!」 唇を押し広げ口内に入ったあの時のように、今度は別の唇……淫唇を押し広げ舌が進行する。 人の男性器よりも大きな舌に、女性は思わず眉をひそめる。 だがそれも一瞬のこと。すぐさま口元は緩み、その緩んだ口からは唾液と喘ぎが止めどなくあふれ出る。 「これ、ひっ、んっ! や、こ、こん、こんなの、で、でも、い、いっ、いあぁあ! よ、よすぎ、て、くる、くる、くるっちゃ、んぁあ!」 悶えるどころではない。女性は身体を跳ね上げるるかのように反らし、快楽を受け止め味わっている。 まさに人間業ではない快楽。それを人間である女性が味わわされているのだ。 流れ込む快楽の容量は、人の女性が受け止められる許容量などとうに超えている。 「このまま狂われては面白くないな」 ゆっくりと舌を抜き、半牛は息を荒げる女性を見下ろした。 肩で息をするその女性は快楽の余波に身を引く付かせながら、しかし突然途切れた快楽の流入に戸惑いながら、半牛を見つめていた。 欲情にまみれた瞳。視線は更なる快楽を半牛に要請していた。 「なぁに、すぐまた狂わせてやるよ……」 そう半牛が宣言すると、女性の腰を両手で掴み股を開くよう命じた。 女性は素直に股を開く。そうすることで与えられる快楽が何であるかを、期待しながら。 女性が待ちこがれる快楽。それは当然、半牛の雄々しい肉棒。 あれだけ酷く怯えさせ、胸を締め付ける思いをさせた肉棒も、期待に胸を膨らませる肉棒へとその存在を移り変えられていた。 もうそこに、女性はいない。欲情した雌が、そこにいるだけ。 398. ◆/Mgq/8agL6 2008/08/12(火) 00 36 26 ID tjzTF9bZ 「ひぐあ……ん、くぅあああ!」 雌らしい、獣のようなうめき。唾液と愛液で充分に濡れていたとはいえ、膣と肉棒のサイズは不一致。 すんなりと進入が許されるような大きさではない。 無理矢理ねじ込まれるその痛みに、声を上げるのは当然のこと。 だが……雌という獣は快楽にどん欲。 「いっ、ぐ、ん……あ、くっ! ん、あ、あっ! ひぃ、ん、ふあ、くっ、あ、んん!」 言葉にならない悲鳴と喘ぎが折り混ざりながら雌の口からあふれ出る。 苦しみながらも、雌は己の膣を半牛の男根に馴染ませていく。 そうやって、そうまでして、雌は快楽を得ようともがきあがき、声を上げ腰を振るった。 「グフフフ、良い声で鳴くな。そんなに気持ち良いか?」 「あっ、ん、ひぐぅ! か、ん、あ、んぁあ!」 返事はない、ただ喘ぐだけ。その喘ぎこそが、返答になっているから。 「ひっ、ん、ふぁあ! い、あ、んあ!」 腰を打ち付けられる度にガクガクと揺れる雌の身体。 半牛はその雌の半身を起こし、また舌で雌を愛撫し始める。 激しい摩擦で内部を、滑らかな摩擦で外部を刺激され、もう雌に快楽以外の感情も感覚も有りはしない。 視線は彷徨い、意識も彷徨い、ただ快楽だけが雌を包む。 口は半開き涎を垂らし振りまきながら、それでも雌は喘ぎ続けた。 「流石に締まりが良い……出すぞ」 むろん、その問いに答える者はいない。喘ぐ雌がいるだけだ。 問いかけからしばし、半牛は振るい続けていた腰を雌から引き抜いた。 半ば投げ出されるように、半牛の手から解放され横たわる雌。 そこへ、半牛がいきり起った己の男根を握りながら近づいた。 降りかかる白濁液。雌は肌を白く染め上げられながら、ピクピクと身体を震わせていた。 399. 名無しさん@ピンキー 2008/08/12(火) 00 36 51 ID ofZS+w4G 394 最初は重複云々言われてて それでなんとか他にはない人外男×人間女(和姦多め)に落ち着いたら よく訓練された変態紳士たちが集まったようなスレだもんなw 400. ◆/Mgq/8agL6 2008/08/12(火) 00 38 50 ID tjzTF9bZ 「カット!」 監督の声を聞き、私はすぐさま女性の元へ白く大きなバスタオルとティッシュの箱を持って駆けつけた。 白目をむいて完全に気絶してる…… 私はバスタオルで汗と唾液と精液を綺麗に拭き取りながら、ADの子にもう一枚バスタオルを持ってくるよう指示を出す。 「大丈夫?」 「あっ……あ、はい……大丈夫……です」 まだ完全に意識を取り戻せていないようだけど、無事なようね。 ADの子が持ってきてくれた新しいバスタオルで彼女の身体をくるみながら、彼女の様子をチェックする。 意識はもう大丈夫そうね。あと下は……見た感じ、血が出てるとか、そういう事はないみたいだけど…… 「下も平気?」 「えっ……と、その、まだジンジンしてますけど、平気です」 まったく、たいしたものね。「アレ」と初めてやって、この程度で済むんだから。 というか、むしろよがって気持ちよさそうだったものね。 流石は人気AV嬢ってことなのかな。それなりに下も「訓練」が行き届いていたみたい。 亜人相手はこれがデビュー作らしいけど、彼女なら「こっち」の世界でもやっていけそう。 「大丈夫か?」 その、「こっちの世界」じゃ人気の男優が、相手の女優を気遣って声を掛けてきた。 「あっ、はい。ありがとうございます」 「そうか、良かった」 ホッと安堵するその顔は、さっきまで下卑た笑いを浮かべていたのと同一の顔とは思えないくらい穏やか。 腐っても男優って事なのかな。ただやるだけじゃなくて、ちゃんとそれなりの演技をしていたっていう。 ……それはどうかなぁ。私は彼の「野生」もよく知ってるから言えるけど、あれもあれで「地」だと思う。 「それにしても思い切ったわね。亜人デビューでいきなり「王子」を相手になんて。あなたから指名したんだって?」 王子というのは、男優のミノタウロスの事。彼をよく知る人達はみんな、彼を王子って呼んでるわ。 その王子を亜人デビュー作に選んだ理由を、私は尋ねてみた。 こっちの世界……人外が出演するAV業界で人間の女優がデビューをする時は、 普通ならもっと人間に近い種族……ウェアドッグやウェアウルフあたりを相手にするが定番。 そんな相手になれてきてから、王子のような規格外な亜人や、生理的な嫌悪感を伴いやすいローパーやスライムを相手にしていくもの。 だからいきなり王子を相手にする、しかも彼女から指名したなんて……ちょっと信じがたいのよね。 「はい……実はその、ミノタウロスさんに、えっと……」 あらら、顔を真っ赤にして俯いちゃった。 なんでも……彼女、もう人間サイズじゃ満足できないんですって。 そもそもAV嬢になったのも、そんな理由からだったらしい。 だからあっちのAVでは極太バイブを扱うような作品が元々多かったんだとか。 この若さでねぇ……まあ、プロフィールの年齢と実年齢には「サバ」が何匹か紛れてるとは思うけど。 そんな彼女に、こっちの世界でやらないかってスカウトがあったらしい。 その際に見せられたのが王子の出演作品。それを見て、こっちの世界に足を踏み入れることを決意したとか。 つまり彼女にとって、王子は憧れの男優だったらしい。 なんていうか……まあ、人それぞれよね、うん。 ちなみに、最初王子のアレを見て怯えていたのは……画面で見る以上に実物は大きく見えて 流石の彼女も、ちょっと「引いた」らしい。まあすぐアレの大きさに「惹いた」みたいだったけど。 「まあなんにしても……色々と、大丈夫みたいね」 身体的な意味でも、仕事的な意味でも。 むしろ……大丈夫じゃないのは王子の方かな、たぶん。 ふふ、もうそわそわしてるわ……仕方ないわね。 彼女のフォローは他のスタッフに任せて、私は彼のフォローに入りますか。 そもそも、私は王子のサポートのために現場へ来ていたわけだしね。 * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * ←・→ 1-50 51-100 101-150 151-200 201-250 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先導アイチ〔せんどう あいち〕 作品名:カードファイト!! ヴァンガード 作者名:[[]] 投稿日:2011年4月26日 画像情報:640×480px サイズ:97,073 byte ジャンル:[[]] キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2011年4月26日 カードファイト!! ヴァンガード 個別せ
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人外×人間でハァハァするスレ 1-100 1-100 101-200 201-300 301-400 401-500 501-600 601-700 701-800 801-900 901-972 1.名無しさん@ピンキー2008/03/20(木) 22 57 44 ID UtY8MHYp モンスターでも異星人でも動物でも! とにかく人外×人間でハァハァ萌え萌えエロエロしようぜ! 2.名無しさん@ピンキー2008/03/20(木) 23 22 39 ID jBWMP2hR だからまず検索しろとあれほど 3.名無しさん@ピンキー2008/03/20(木) 23 33 01 ID DbEP01b0 最近重複スレ見ると 好みのスレに誘導してくれって意味に見えるようになってきた 深読みのしすぎか? 4.誘導2008/03/20(木) 23 39 31 ID YjylOstV 1 悪魔と天使でえっち 2nd worldhttp //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161349132/ 擬人化総合SSスレhttp //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176796139/ 擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【十一匹目】http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204590953/ 死神萌えhttp //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156436078/ 【妖怪】人間以外の女の子とのお話23【幽霊】http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199204809/ かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その12】http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164655218/ ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α7http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196249405/ ゴーストハント/悪霊シリーズでハァハァ その2http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180189151/ 【獣人】亜人の少年少女の絡み6【獣化】http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197755665/ 獣姦だいすき2http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1186650487/ 小さい生き物が女の子によって集るシーン【二匹目】http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1090661677/ 触手・怪物に犯されるSS 16匹目http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203696339/ 猫耳少女と召使いの物語14http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193419733/ 重複 好きなの選べ 5.名無しさん@ピンキー2008/03/21(金) 03 22 28 ID 7V2xAqaO 改めて見ると人外系統多過ぎワロタwww 6.名無しさん@ピンキー2008/03/21(金) 09 03 08 ID StFHpSZH 一部スレは過疎気味だから統一したほうがいいかもしれんが 住人たちが許してくれなさげ。 落ちたらこっち使うか 7.名無しさん@ピンキー2008/03/21(金) 11 47 39 ID 8/14MH5F 昨日、書き手の控室スレでそんな話題がでてたから立てたんじゃないか。 まず検索すればいいのに。 8.名無しさん@ピンキー2008/03/21(金) 16 03 24 ID 55L43jsQ 4 ちょっと待てゴーストハントは違うw 9.名無しさん@ピンキー2008/03/22(土) 19 06 08 ID bKGRR78e 人外系だと逆レイプシチュが多いけど、 ここは人外を襲うスレにすれば・・・S御用達スレに。 駄目かw 10.名無しさん@ピンキー2008/03/22(土) 19 12 46 ID p31LhxeW 4 人外スレってこんなにたくさんあったのか…… 11.名無しさん@ピンキー2008/03/22(土) 19 44 53 ID JIy8tJaC 人外と『ラブイチャ』ってのはないから…その方向でどうか? 感情を持たぬロボとか梯子状神経以前の化け物とかを愛しちゃうイカれた♀とか… 12.名無しさん@ピンキー2008/03/22(土) 20 17 45 ID 2c0IJZn2 植物姦も該当スレ無いよな… 13.名無しさん@ピンキー2008/03/22(土) 20 22 02 ID PZSeTQDj 4 追加 エルフでエロパロ http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199728795/ 暫く前に 4 のどれかのスレで、人外男×人間女の 組み合わせは、何処なら桶なのか?みたいな会話が有ったような希ガス 14.名無しさん@ピンキー2008/03/22(土) 22 49 02 ID d9rU1O4N ゴーストハントワラタw 15.名無しさん@ピンキー2008/03/23(日) 06 28 06 ID 8s1YC8Wg 投下します。エロはありません。ほのぼのです。 16.老竜と少女2008/03/23(日) 06 29 36 ID 8s1YC8Wg 何処かの洞穴。 そこは一歩踏み入れると闇しか存在せず、深く、暗く、どこまでも続いているかのような錯覚を覚えさせる。 しかし、奥へ奥へ。長い長い漆黒の一本道を突き進むと、一条の光が舞い込んでくる。 そこは広く広く。高い高い半円状の空洞。真上にぽっかりと大きな穴が一つあるだけ。 その穴から今は満天の星空が覗かせており、そんな星の光ですらこの暗い空洞には十分な眩しさをもって 中を照らし続けていた。 そんな空洞に居座る主は、淡い星色の光に包まれるには少々迫力がありすぎた。 空洞の半分を埋め尽くさんほどの巨体は、強固な深緑の鱗を幾万も纏いまるで山のようだ。 背中には蝙蝠を思わせる翼が綺麗に折り畳まれている。広げると壁に届きそうな、大きな翼だ。 手足は巨木のように太く、その先で鋭いごつごつした鍵爪が夜光を鈍く反射している。 根本から先に行くにつれ細くなっていく尻尾も、一薙ぎすれば忽ち一陣の豪風を巻き起こすだろう。 長く伸びる首の先には、爬虫類を髣髴とさせる鋭利な顔が擡げている。だがそこにある象牙色の角も、 金貨よりも光り輝く黄金(こがね)色の瞳も、口から僅かにはみ出た牙も、どれも爬虫類のそれではない。 そこに君臨するは、壮大な雄姿にして畏怖すべき対象――竜であった。 その姿を見た者は誰もが竦み上がり、剥き出しになった牙から漏れる空気が震えんばかりの唸り声に悲鳴を上げ、 突き刺すかのように睨みつける目付きに我を忘れ逃げ惑う、恐怖の存在。 今もまた空洞の中に地鳴りのような息遣いが響き渡っている。と―― 「今日は、少し寒いですね」 竜の懐からその場に似つかわしくない可愛らしい声が、空洞に発せられる。 竜は声の方へとゆっくりと首を動かす。 そこにはこれまた竜の側にいるのが不自然な小さな少女が、竜の横っ腹に凭れ掛かるように膝を抱えて座っていた。 歳にして十四、五歳。体全体は泥やら砂やらで汚れてしまっており、服もボロボロで見栄えが悪い。 しかし、唯一綺麗なままの深海のように蒼い双眸と端正な輪郭から、少女の容姿が優れていることはすぐ分かる。 黒ずんだ金髪も、洗えばきっと蜂蜜を垂れ流したようにきらきらと靡かせることだろう。 肌も真珠のような白さと艶やかさを蘇らせ、シャンデリアのように煌びやかなドレスを身に包めば、 たちまち絶世の美少女へと華麗に変化(へんげ)を遂げるだろう。 けれども今は薄汚れた一人の少女でしかない。いつからかこの空洞に姿を現しこうして一緒に時を刻むようになって、 この汚らしい格好しか竜は目にした事がない。 「もうすぐ冬が来るからな。ここも雪で覆われることだろう」 竜はあまり口を開くことなく人語を話す。 竜が言葉を話せることは広く知られてはいない。何百年と生きていた中で何度か人間と言葉を 交わしたことがあったが、どの人間も最初は驚きを隠せないでいた。 だというのにこの少女は竜が最初に言葉を掛けた時、目を爛々と輝かせ喜んだではないか。 その時ばかりは老竜も面食らってしまった。それも今では良い思い出ではあるが。 17.老竜と少女2008/03/23(日) 06 30 52 ID 8s1YC8Wg 「まあっ、雪ですか? それは楽しみですっ」 「……見たことがないのか?」 「はい。竜さんは雪を見たことが?」 「嫌というほど見てきたよ。そんな浮かれるほど良いものではないぞ?」 「あら、竜さんは嫌というほど見てきたからそんなこと言えるんですよ。わたしは初めてですからわくわくできるんです。 竜さんだって、最初雪を見たときはわくわくしたんじゃないですか?」 「さて……どうだったかな。昔過ぎて忘れてしまったよ」 「そうですか、それは残念です。……ああ、雪。どんなものなんでしょう。雨と違ってふわふわと舞い降りてきて 地面を白くきらきらと輝かせると聞いたことがあるけれど、実物はもっと幻想的なのでしょうね」 少女はほくほく顔で雪が積もった後のことを色々と計画している。 その一方で老竜は、違うことを考えていた。 (……そうか。この娘がここに来て、もうすぐ一年が経とうとしているのか) 最初に少女がここに現れたのは、春の訪れに小鳥が歓喜の鳴き声を上げる頃だった。 偶然見つけたこの空洞で余生を過ごすことを老竜が決めて数年、もうすっかり日向ぼっこしながら昼寝が春の習慣と なっていた老竜は、その時も春の陽光を浴びてうとうととまどろんでいた。 と、空洞に一つだけあった横穴に、人間が立っているのが見えた。 まだ夢心地だった老竜は、ああ人間なんて久しく見ていなかったなぁとか、そんなぼやけた思考しか 働いていなかった。横穴の前に立っていた人間は老竜を見て驚いているようだった。老竜は、そうだろうなぁこんな所で 竜とあったら驚くだろうなぁとか、そんな間抜けな考えしか浮かばなかった。人間は老竜へと近付いてくる。 『うわっ、大きい!』とかそんな当たり前のことを叫ぶ人間。老竜は、それはそうだろう竜はそういう種族なんだから、 とかそんな当たり前のことを考えていた。人間はゆっくりと老竜の体に手を伸ばす。触れると『……冷たい』と 当たり前のことを呟いた。そうだろうなぁだけど日向ぼっこしてるからもうそろそろ温かく――と、ここに来て やっと老竜は覚醒し目の前の状況に驚いた。老竜が覚醒したとき思いっきりがばっと頭を上げたので、それに 人間は驚いた。 老竜と人間は驚き顔のまま、お互いに見合った。 人間は、年端も行かぬ少女だった。驚きで大きく見開かれた、蒼く澄んだ瞳が印象深かったことを 老竜はまだ記憶している。 先に驚きから抜け出し口を開いたのは、情けないことに少女の方だった。 『ご、ごめんなさい! 起こすつもりは無かったんですけど! でも、竜なんて初めて見るから興奮してつい……!』 ぺこぺこと何度も深くお辞儀をする少女。その微笑ましい光景を見て老竜は更に驚きを深くする。 今までも老竜を恐れ、敬い称える人間は何人も見てきた。しかし少女はそれら人間が浮かべていた畏怖の表情は どこにもなかった。本当に、ただ悪いことをして親に謝る子供のような申し訳なさしか感じられなかった。 だが、そうして驚いてばかりではいられない。この場所に人間が来たからには追い出さなければならない。 と、そこまで考えたは良かったがまだ寝惚けて頭がよく回っていなかったのか、いつもなら咆哮の一つでも上げて 追い払うのが常だった老竜だったが、そのときに限って人語を掛けてしまった。 『……娘、ここはお前の来る所ではない。早々に――』 『わぁっ! すごい、竜さんは喋れたんですか!?』 結果、少女に更に興味を持たれてしまい、挙句の果てに懐かれてしまった。老竜も別に人間が食料というわけでもなく 人間が憎いとかそういうこともなかったので、少女を無碍に扱うことができなかった。 18.老竜と少女2008/03/23(日) 06 33 04 ID 8s1YC8Wg こうして奇妙な共同生活は始まった。生活といっても日に三回、天井の穴から顔を出して近くに実った果物を毟り 取り少女に分け与えるぐらいしか動くことが無いが。 思えば皮肉なものである。疎まれ、憎まれ、怒りや恐怖で顔を歪めさせた人間と、今は笑みで緩ませた顔を 向けられながら余生をともに過ごすことになるとは。 老竜は少女の横顔を眺める。まだ雪のことについて楽しそうに語っている。 (……変わった娘だ。竜に恐怖を抱かぬとは) 老竜は思う。この少女は人として幸せな生まれ方をしなかったのではないかと。 でなければ、こんなところで老竜とは出会わぬだろうし、竜に恐れることを知っていただろう。 と、老竜がじっと見つめていたことに気付いた少女が言葉を切ってそちらへと顔を向ける。 「どうかしましたか?」 少女は小首を傾げ問い掛ける。肩に掛かっていた煤けた金髪が、ぱらぱらと何房か零れる。 「いや、前々から解せんと思っていてな。私を恐れぬとはいうことが」 今更隠し事をするような関係でもないので先程まで思っていたことを口に出した。 すると少女は当然のことのような顔で言ってのける。 「あら、恐れるはずありませんよ。だって――」 少女は一片の恐れを持たず竜の体に触れた。鱗の鋼鉄のように堅く、冷たい感触が手から伝わってくる。 しかし少女は確かに感じた。この竜の持つ、柔らかさを。暖かさを。 「――だってこんなに、優しいじゃないですか」 少女は花開くように顔を綻ばせた。 「……物好きな娘だな」 老竜は首ごと顔を反対へ背け、そのまま眠りの付こうとする。 「あら、もしかして照れてます?」 「照れておらん」 「もう、そんな隠さなくても良いじゃないですか。わたしは竜さんのこと大好きですよ」 「……娘、そういう言葉は易々と口にするものではないぞ」 「そんなことないです。こう見えて一途なんですよ、わたし」 「おやすみ」 「あ、逃げた」 そんなやり取りをして数分後、老竜が振り返ると少女は安心しきった顔で寄り添って寝ていた。 「ふん……全く」 正直な話、老竜は少女の笑顔が苦手だった。 今まで人間から怒りと憎しみしか買ったことが無かったので、さっきのように笑顔を向けられると どうしていいか分からなくなってしまう。なんだかあの笑顔を見ていると、心がざらついて 落ち着かなくなる。今まで感じたことの無い感覚に、老竜は戸惑ってしまう。だがそれでも 一緒に居たいと思ってしまうのは、あの笑顔のせいなのではないかと老竜は思う。 19.老竜と少女2008/03/23(日) 06 34 46 ID 8s1YC8Wg 「……雪、か」 いつの間にか空は厚い雲に覆われひらひらと冬の白い妖精が舞い降りてきていた。 老竜は片方の翼を広げ、少女に雪が掛からないように守った。 この奇妙な共同生活はまだまだ続きそうである。 「わぁっ、見てください竜さん! 雪です! 雪が降ってます!」 「そうだな」 「ふわぁ……本当に、きれいですねぇ」 「そうか。それは良かったな」 「はいっ! ……ところで竜さん、どうして片っぽの翼だけぴくぴくしてるんですか」 「あ、いや。……癖、みたいなものだ。気にするな」 「え? でもそんなぴくぴくしてるところ、わたし今まで見たことないですよ?」 「あ? あぁー……なんだ、冬になると、な。いつもこうなるんだ、うむ」 「へぇ、そうなんですか」 一晩中ずっと翼を広げ続けて攣ってしまった、なんて言えない老竜であった。 20.名無しさん@ピンキー2008/03/23(日) 06 36 03 ID 8s1YC8Wg 以上です。では。 21.名無しさん@ピンキー2008/03/23(日) 09 20 37 ID FDZU7iUo タイトルで昔うたたねひろゆきが書いた東洋の龍とそれに身体を捧げる少女の話のようなエロの話で 竜姦?ボゴォか?ヒギィか?なんぞと期待したのだが… 良い話だねぇ〜 22.名無しさん@ピンキー2008/03/23(日) 22 06 39 ID gPMo5H51 エロも見たかったかけども、かなり良かったですよ 今後、娘さんが老竜の子を産んでラブラブ家族を築くとか、勝手に妄想してみる でも老人だから勃たないか… 23.名無しさん@ピンキー2008/03/23(日) 23 45 59 ID 0i+qREoM 短編ならではの余韻みたいな物を感じるんだぜ。GJ。 24.名無しさん@ピンキー2008/03/24(月) 21 23 09 ID 4hmOA6SZ 竜のじいちゃん良いのう。 22 そこはほら、ファンタジーらしく怪しげな薬の出番ですよw 25.名無しさん@ピンキー2008/03/24(月) 23 04 30 ID T7lm/1Cw 竜なめんな、死んだ後も杖に魂を宿らせたりするんだぜ?ってばっちゃが言ってた … 悪い魔法使いに呪われて発情してしまった少女を救うため止むなく杖を…などままあること 20 GJ、二人?は春にも幸せだろうなぁと思ってしまうぜ 26.名無しさん@ピンキー2008/03/27(木) 15 23 48 ID /y9Gz3fe こんな感じで話を作って投下しようよ思っているのですが・・・。 かなりの長編になる模様。 需要がありそうなら続き作ります。 かつて住んでいた街にある深い森で少年の運命は大きく変わることになる その日彼はその森で不可解な音を耳にする 気になり奥に進んでいくとそこにはあまりに美しい狐のような生き物に 二人の男が銃を構えていた 二人の男がその狐に向かって銃弾を放ったを瞬間、彼はその前に飛び込んでいた。 二人の銃弾を受け虫の息になった少年を見下ろす狐 そしてゆっくりその目線が前に向けられた瞬間男たちの銃が灰になり手から崩れ落ちた 「失せろ、人間」 耳にではなく頭に直接言葉をぶつけられているような感覚だった 二人はこれ以上の戦闘は自らの死となりえることを理解し その場を逃げ去った そしてもう一度、自らの足元で瀕死になった少年を見下ろし狐はこう呟いた 「・・・ヤツ等ごときの雑種に私は殺されない あそこででてこなければオマエも死ぬことはなかったろうに 無駄なことをしたな、人間」 息も絶え絶えの少年にそう呟き狐は去ろうとした しかしその瞬間少年から思いもよらぬ言葉を耳にし振り返った 27.名無しさん@ピンキー2008/03/27(木) 15 25 06 ID /y9Gz3fe 「うん、知ってた。アンタすげぇ強ぇんだろ?アイツらが適わないのくらいわかったよ」 振り返った狐はその目を一層細くし少年を睨んだ 「・・・では、何故私を助けるようなマネをした あの者たちに私が殺されないのを知っていたんだろう」 苦しそうに方目を閉じながら少年は狐をまっすぐ見つめ呟く 「あぁ・・・知ってたよ、知ってたけどオマエあのあとアイツらどうしようとした?」 「決まっているだろう」 「だからだよ、だから走っていったんだ」 「何?」 「アンタ凄くキレイだ。 そんなキレイなアンタに人殺しなんてさせたくなかったんだよ だから思わず体が動いちまったんだ」 少年を睨んでいた狐の目が大きく見開く 「バカな。そんなことの為に己が命を無駄にしたか」 「思わずっていってるだろ。でも仕方ないじゃないか あの時本当にそう思っちゃったんだから」 「・・・人間ごときと話しが過ぎたな 無駄だと知っていて私の盾となったせめてもの褒美だ オマエの死体森の外へと咥えていってやろう ここで死んでも当分誰もオマエの死体に気づくまい」 「ありがと、あと母さんと父さんにゴメンって言っといてくれ」 「・・・図に乗るな人間、その喉噛み切ってくれようか」 「怒るなよ、どうせもうすぐ死んじゃうんだろ?オレ」 「・・・フッそうだな あと半時もせぬうちに貴様の命は尽きる 無駄なことに足を突っ込んだ報いでな」 「そういうなよ、じゃーさ一つだけオレのお願い聞いてくれよ」 「図に乗るなと言っているだろう・・・もはや声も聞こえぬか?」 狐の声を無視し、少年は続けたもはや狐の声もほとんど聞こえなかったが・・・ 「助けろ、というのなら言っても無駄・・」 28.名無しさん@ピンキー2008/03/27(木) 15 25 58 ID /y9Gz3fe 狐が言い終わる前に少年が最後の望みを口にした 「もうさ、人は殺さないでくれ、オレの最後のお願い」 「・・・・何?」 「あーいうヤツらが来てもアンタはおっぱらうだけにしてくれってこと」 「ふざけるな、あのような無粋な輩、生かしておく意味も無い」 「でもさっき見逃してくれたろ? アンタは殺しちゃダメだ」 「黙れ、オマエごときが何を言うか」 「オレの我がままってのは知ってるけどさ・・・アンタ綺麗じゃないか」 「・・・・」 「アンタが人を殺してるところは似合わないって、だから・・・さ?」 飽きれた顔をして狐は 「頭の片隅にでも覚えておこう。随分バカな人間がいたものだ、と」 少年は少し笑って 「ありがとう、アンタに会えてよかった」 と目を閉じた 「死んだか・・・?人間」 少年から答えはない 「本当に・・・本当にバカな人間め」 苦々しく呟いたあと狐は少年に近づき鼓動を確かめる トクン・・・トクン・・・・ 激しい出血でそれはあまりに弱い音だったが少年はかすかに生きていた そして狐は少年の口に口先をあてた その瞬間強い光が少年を包んだ 光が消えたあと少年の傷は癒え、青白かった顔にも生気が戻っていた 「10年後。オマエを見に行く もし貴様が変わってしまっていたなら私の尾を返してもらおう」 そう呟き狐は森の奥に去った 少年が発見されたのはそれからまもなくの事 血だらけの服を見た少年の発見者は急いで病院に連絡したが不思議な事に少年は傷一つなく 次の日のは退院した。 物語はその10年後の世界・・・ 29.名無しさん@ピンキー2008/03/27(木) 18 42 47 ID P3qpfgsh 削除依頼出てるスレでやらんでも、 4 のどれか行けばええやん。 4 のスレ全部で統合の話が出てるならともかく、そんな気配も無いのに立てても無駄だろ。 30.名無しさん@ピンキー2008/03/27(木) 19 30 46 ID 0NMAhLft 削除依頼出てるかどうかは分からないことが多いんじゃないか? 自分も今初めて知った 31.名無しさん@ピンキー2008/03/27(木) 19 42 02 ID HN1cc1pX 重複になるだろうから立たないだろーと思ってたら立った、複雑だが嬉しい。 4 のスレは大変やりにくい、亜人じゃなく人×人外でもなく人外×人で和姦ってなかなか投下しづらい。 猫耳はシェアワールドだからぶっ飛んだ設定のは投下出来ないし。 32.名無しさん@ピンキー2008/03/27(木) 20 25 17 ID wJ2rY8sm 30 m9(^Д^) 31 4 のスレで和姦作品かなり投下されてるんだが? 33.名無しさん@ピンキー2008/03/27(木) 21 53 06 ID HN1cc1pX 32 なんていうか微妙に違うんだよ、本当に微妙に。 和姦があるのは大抵擬人化した♀動物とかで、獣姦異種姦は和姦と言っても人間が積極的なだけのが多いし。 ここまで言うとわがままだから 4 ので満足してたけども。 34.名無しさん@ピンキー2008/03/27(木) 21 54 54 ID f/TspxBO 4 とか♀が人外とか亜人とかが多いじゃん? 28 の話は♀が人外、かつヒト型に化けそうだけど そうじゃないパターン、♀がヒトで人外相手とかは少ない …触手や怪物で和姦とかあるのか?w まあ削除人の判断に任せるよ 継続するなら何か投下するネタ考えてみる 35.名無しさん@ピンキー2008/03/27(木) 22 23 52 ID WjdO0QwV 34 …触手や怪物で和姦とかあるのか?w …それ挑戦してみたいな〜w 36.名無しさん@ピンキー2008/03/27(木) 22 54 07 ID f/TspxBO 35 昔みた画像でこんなのがあった。 触手の生えた化け物と、ものすごく腹を空かせた女の子… 化け物は「触手を食え」と言ってくれるが女の子は 「友達食べてまで生きようとは思わない」みたいな感じに返す…… うん、実は普通にアリだと思うんだ …ただ触手スレでも 1 では和姦おKとされているから 触手や怪物限定ならそっちのが正解だな …実際あるのかどうか知らないけどw …で、このスレなら触手や怪物ではない人外でも可能だと思うんだ(´・ω・`) 37.名無しさん@ピンキー2008/03/29(土) 00 12 27 ID 1thPlD7X 削除されるのかは知らんが されないなら植物の話でも考えるか・・・ 38.名無しさん@ピンキー2008/03/29(土) 00 42 57 ID R/OahQtq 書きためてたのを投下しようかと思ったけど、SSって難しいんだな。長編しかないや。 しかも触手か虫しか書いてないし…メカでやってみようか。 39.名無しさん@ピンキー2008/03/30(日) 23 16 32 ID MnRKFuiD 37 38 触手も虫も植物もメカも好み 40.名無しさん@ピンキー2008/04/05(土) 03 15 53 ID ai3+/3xj 保守 41.名無しさん@ピンキー2008/04/09(水) 21 52 34 ID LfgSf8+c あ、ありのまま(AA略 生存祝いにがんがって書いてたら今期始まったアニメと微妙にネタが被ってた 何言ってやがると思うかもしれねえが パクりと思われるかもとか流行りネタなのかとか、そんなんじゃ断じてねえのに かなりショボーンな気分の片鱗を味わったぜ(´・ω・`) 42.名無しさん@ピンキー2008/04/10(木) 00 21 25 ID QQmVECmu 人外ってコアなジャンルだからネタかぶりは良くある事ですよ。 こっちも生存祝いに頑張って書いてますから、どうか投下して下さい。とても読みたいです。 43._2008/04/10(木) 03 06 59 ID xSCceba+ ttp //homepage3.nifty.com/mana/miyazaki-main.html リンクをみた上でだが ジブリ系に結構あると思うぞ 監督が自分の容姿にコンプレックスがあるとかの理由みたいで 異形の怪物×少女 の組み合わせだとか スレ違いだったら失礼 44.名無しさん@ピンキー2008/04/10(木) 22 41 17 ID QQmVECmu 43 なんか純粋に面白かったです、宮崎アニメを改めて見たくなりました。 参考にジブリのスレ見てみようかな。 45.名無しさん@ピンキー2008/04/14(月) 10 59 37 ID df1OHbet 保守 46.名無しさん@ピンキー2008/04/17(木) 22 39 17 ID bT5GDrHv 一応削除は免れたか 47.名無しさん@ピンキー2008/04/26(土) 01 13 36 ID WnAOjdIx 期待保守 48.名無しさん@ピンキー2008/04/30(水) 21 50 55 ID cysGYQJ4 期待保守 49.名無しさん@ピンキー2008/05/01(木) 21 09 14 ID +JjkeonX 鎧騎士系ロボ×少女萌えage 50.名無しさん@ピンキー2008/05/02(金) 03 31 11 ID D09qjfgi 49 全く同意 51.名無しさん@ピンキー2008/05/03(土) 01 11 56 ID Yf0Qfwno 49 50 なんてこった 同じこと考える人がいるとは… 52.名無しさん@ピンキー2008/05/03(土) 03 46 03 ID 08Ik4sZ3 触発されて描いてみた。まずかったら消す tp //www.vipper.net/vip513589.png 53.名無しさん@ピンキー2008/05/03(土) 03 51 23 ID bdhf2JKG たまらない萌をありがとう 54.名無しさん@ピンキー2008/05/03(土) 10 40 07 ID S2h5JFcq 52 GJ 55.名無しさん@ピンキー2008/05/04(日) 00 55 04 ID YK3qLfec 53-54 喜んでもらえたようで嬉しいwww 56.名無しさん@ピンキー2008/05/04(日) 01 04 41 ID P1tQBn76 もう見れなくなったorz 57.名無しさん@ピンキー2008/05/04(日) 02 23 40 ID ibFCxspp 56 見損ねたorz 58.名無しさん@ピンキー2008/05/08(木) 06 41 50 ID Gf2t3W2+ 再うp希望なんだぜorz 59.名無しさん@ピンキー2008/05/11(日) 12 19 20 ID RZis7Syo 自分も触発されて書いてみた。といってもロボではなくモンスターですが。 ・鎧騎士系モンスター×幼女 ・非エロです 60.善意の果てに――2008/05/11(日) 12 20 27 ID RZis7Syo 鎧である。 西洋の甲冑を思わせる流麗なカーブが美しいフォルム。 しかし、その中にも厳格な趣を窺わせる。色は烏のように全身が漆黒に彩られていて、 降り始めた太陽の光を吸収してしまうほどに禍々しい。唯一は兜に施された羽飾りの深紅だけである。 その鎧が険しい山道の中、小鳥の餌を待ち焦がれさえずる鳴き声や風に揺れ木の葉が 擦れ合う音に混じって、継ぎ目同士がかち合う音を鳴らしながらずんずん登っていた。 季節は夏である。時間にして暑さは最高潮を迎える頃だというのに、黒々した鎧を纏ったその男は そんなことお構いなしに軽快な足取りで登り続けている。見ている者がいればそちらが暑くなって しまいそうな装いだというのに、である。 それもそのはずだった。男は暑さを感じない。そもそも感じる体を持ち合わせていない。 というより、鎧そのものが彼の体だった。 何の因果か何処ぞの誰かの怨念が鎧に宿り、俗に言うモンスターとして生を受けた彼は 中身が空っぽの鎧男なのだった。 「おじちゃん、あつくないの?」 そのモンスターの傍ら、のはるか下方から弦を弾いたように高い声が聞こえた。 歳にして五歳の少女だ。栗色の髪を短く白のリボンで二つに括ったセミロングの髪型が とても可愛らしい。顔はマシュマロを思わせる美白と柔和さを持ち合わせ、頬がふっくらとして 幼さを強調している。服装は水色の半袖シャツにピンクのスカートで、鎧男と比べたら涼しげで、 且つ少女の愛らしさに拍車を掛けている。 少女はいつもなら爛々と輝かせているアーモンド型の目を、不安げに細め鎧男に向けている。 どうやら少女は鎧男の格好が暑くないか心配しているようだった。 「大丈夫だよ。おじちゃんは暑いのはへっちゃらだからね」 「えー、いいなー。わたしもうへとへとだよぉ」 少女の首筋に汗の珠がいくつも並んでいることから、少女の感じている暑さと疲れがいくらか察せられた。 鎧男は先述通り暑さを感じないし疲れも感じない。少女を気遣いゆっくり歩いてはいたが、やはり こういった些細な機微には気付き難い。 「そうだね。もう大分歩いたし、ここらで少し休憩しようか」 「やったぁ!」 休むことを提案すると同時に少女は体全体で跳びあがり、休める場所がないかと辺りをちょろちょろと 走り始めた。 さっきまでぐったりしていたというのに急に元気になったり、子供というのは本当に気分屋だな、 と鎧男は無い口で苦笑した。 と、少女がこちらへ戻ってきて、鎧男の手を掴むとまた走り出した。 「おじちゃん、むこうに大きな木があったよ! あっちでやすもー!」 「こらこら、そんな慌てなくても木は逃げないよ」 少女のパタパタと駆ける音と鎧男のカシャカシャと鎧をかち鳴らす音が重なって、山に木霊した。 61.善意の果てに――2008/05/11(日) 12 21 35 ID RZis7Syo ※ ※ ※ 鎧男と少女の出会いは血塗られたものだった。 生まれた原因は人間のどろどろとした念によるものであったが、鎧男はその『人間の念』ではなく ちゃんと『自分自身』としての確固とした人格があった。それでも、宿った念の元となった人間が どんな人生を送ったか知らないが、人間への激しい憎悪もまた鎧男にしっかり取り込まれていたが。 憎くて憎くて、何十人という命を息絶えさせていった。殺しすぎて、白銀の輝きを放っていた 両刃剣も鎧も、斬ったり返り血を浴びたりして赤ずんでゆき、遂には鈍い闇色が全身を染め上げるほどに なってしまっていた。 ――あの日も、鎧男は憎しみのままに人を斬った。人里離れた小さな小屋で暮らす、若い夫婦だった。 外で薪を割っていた夫を首からばっさり斬りおとし、家の中で昼食の準備をしていた妻は肩から 脇腹にかけて袈裟斬り。ものの十数秒の出来事だった。 妻を殺した部屋には、剣から零れ落ちる血の跳ねた音が小さいはずがやけに大きく聞こえる。 斬っても斬っても湧いてくる人間への殺意。 その矛先を探し彷徨い、見つけ、殺す。 それでも心の芯では黒い感情は薄れず、むしろどんどん上塗りされていく。 激情の中に僅かにある冷静なところで鎧男は、自分は死ぬまでこうして生き続けるのだな、と嘆いていた。 部屋に佇んでいた鎧男は、いつまでもこうしていても仕方がないと、もうすでに湧き始めた新たな 悪意を向けるべき人間を探すべく、小屋を出ようとした。 その時だった。玄関とは反対のドアが開いたのは。 (まだ人間がいた!?) 玄関へと体を向けていた鎧男は慌てて振り向いた。 振り向いた先、開いたドアから現れたのは赤ん坊だった。 ちゃんと閉めていなかったのだろうドアの向こう、赤ん坊のいた部屋には様々なおもちゃがそこら中に 散らばっていた。きっと、そのおもちゃで遊んでいたが飽きて、母親いる方へ行こうとしたのだろう。 いっぱいいっぱいで立って歩く赤ん坊は、よちよちと拙い足取りで母親の方へと近付く。 「ままぁ、ままぁ」 舌足らずな喋り方で必死に母親を呼ぶ。しかし母親はもう既に事切れている。鎧男が殺したから。 母親の返り血で染まる床を赤ん坊はぺたぺた進んでいく。やっとの思いですぐ傍に辿り着くと、 今度は母親の腕をゆさゆさと揺らした。まだ幼いその子は母親がどういう状態なのかよく分かって いないようだった。しかし何度も揺らし、呼びかけるうちに幼いなりに理解し始めたのだろう、 呼びかける声に段々と震えを帯び始めていた。 と、そこに至ってようやく鎧男は自分の違和感に気づいた。 赤ん坊を、憎いと思っていない。 いつもの自分であったなら、ドアから現れた瞬間に四肢を切り刻んでいたはず。 だというのに、つい先程まで抱いていた人間への負の感情が嘘のように、綺麗さっぱり消えていたのだ。 それだけではない、鎧男は赤ん坊を哀れみ、そして後悔していた。赤ん坊がこれから親も居らず 一人寂しくこの小屋でのたれ死ぬことに。そして、その親を自分が殺してしまったことに。 気が付けば鎧男は赤ん坊を抱え、あやすように背中をとんとんと叩いていた。子供をあやすなんてことを したことない鎧男は多少ぎこちなくも、一生懸命に赤ん坊をあやした。 最初は知らない人(モンスターだが)に抱きかかえられ泣き喚いて暴れていた赤ん坊だったが、 泣き疲れたか次第に大人しくなって眠りに落ちた。安らかな寝息を聞きながら、鎧男は誓った。 この子は自分が育てよう。それが、この子の親を殺してしまった自分なりの罪滅ぼしだ。 ――それは宿った人間の念に僅かに残っていた良心か、はたまた鎧男自身が潜在的に持っていたものか。 とにかく、鎧男はモンスターとして致命的な欠陥を持ってしまった。 『善意』という欠陥を。 62.善意の果てに――2008/05/11(日) 12 22 49 ID RZis7Syo ※ ※ ※ 夏の夜は昼間と違い涼しく、過ごしやすい時間となる。しかしながら油断すると、体調を崩す 原因にもなるが。 その後も何度から休憩を挟みながら山を歩き、何とか下りまで来たというところで日が暮れてしまった。 なので二人(?)は無理をせずそこで野宿をすることにした。といってもこれが初めてというわけでもなく、 鎧男がモンスターであるため宿に泊まるわけにもいかず毎日野宿なのであるが。 山道から少し外れ、開けた場所を見つけると少女が辺りから集めた木の枝で火を熾し、野生の動物や モンスターが寄ってこないようにする。 だが不思議なことにこの山に入ってからというもの、野生の動物にはよく会ったがモンスターの類には 一切出くわしていなかった。こういう場合、考えられるのはこの付近が魔物に棲むには適していないか、 もしくは最上級のモンスターが近辺に潜んでいて本能的に避けているかのどちらかであるが、どちらにしても こちらに危害がないのは喜ばしい。よしんば後者だとしてもそういうモンスターは知性が高く無闇矢鱈に 力を揮わないので、こちらから何か仕掛けない限り安全である。 というわけで今回の野宿は比較的に穏やかなものとなっていた。焚き火の前に肩膝を立て腰を下ろす 鎧男の懐で、少女は夕食をパクついている。今日の夕食はいつだったか鎧男が獲ったうさぎの肉を 焼いて塩を振りかけたシンプルなものだ。 少女は口を大きく開けてうさぎの肉にかぶりつく。表面がパリパリとして香ばしく、少女のかぶりついた 断面から旨み成分たっぷりの油がじゅわっと溢れ出ていた。鎧男は固形物を食べられないが、それでも 笑顔でむしゃむしゃ食べる少女を見ていると美味しそうに見えて涎が出てしまいそうである。出ないが。 そうして夕食が終わった後、そのままの体勢で少女は鎧男からお話をせがんできた。いつも夕食が 終わると少女は鎧男に今まで旅してきたことの話を聞いてくるのだ。といってもその頃の鎧男は 人間への憎しみで周りなど見えていなかったのでほとんど覚えておらず、かといって人間を殺した 話をするなど以ての外だ。なので、うろ覚えながらも道中で出くわした凶暴な野生動物やモンスター と戦った話などを、少し脚色をつけて少女に話していた。 今日も狼の群れに囲まれ苦心しながらも立ち振舞う様を、面白おかしく話し聞かせた。少女は話を 聞きながら目をきらきらと輝かせている。そして鎧男が最後の一匹を倒した所で話が終わり、少女は はうーっと長い息を吐いた。 「おじちゃんすごいね。オオカミさんいっぱいいたのにやっつけちゃうなんて」 「そうかい? おじちゃんそんなにすごいかな」 「すごいよ! おじちゃんすっごくかっこいいよ! こう、けんをふりまわしてね――」 鎧男の真似をしているのか、少女は剣を握ったように両手を丸めてぶんぶんと大きく振り回した。 その一生懸命な様に鎧男は思わず笑みが零れる。 「はっはっは、もう何十年と振ってきたからね。いやでも強くなるさ」 「そっかー……じゃあさ、おじちゃん」 「ん?」 「いつかわたしも、おじちゃんみたいにつよくなれるかな?」 「なんだい? おじちゃんみたいに強くなりたいのかい?」 「うんっ。いつかおじちゃんみたいにかっこよくモンスターをやっつけるの! それで、わたしが おじちゃんをまもってあげるの! そしたら、おじちゃんももっとらくできるでしょ?」 「楽?」 「そうだよ。わたしがつよくなったらおじちゃんともっといろんな所にいけるでしょ? わたしね、 ずっと、ずぅーっと! おじちゃんといっしょにもっといろんな所をたびしたいんだっ!」 63.善意の果てに――2008/05/11(日) 12 24 10 ID RZis7Syo 返事は、すぐにできなかった。 無邪気に微笑みかける少女にどう答えれば良いのか、鎧男は分からなかった。 焚き火の中の木がパチッと弾ける。 「……おじちゃん? だいじょうぶ?」 先程まで明るく話していた少女も、鎧男が何も言ってくれないことを不審に思ったのか、少しトーンを 落として話しかけてくる。焚き火の揺らめくのに合わせて、少女の影も危うく蠢く。 「……ごめんごめん。でもそう簡単に守られるほどおじちゃんも弱くはないさ」 「あーっ! おじちゃんむりだとおもってるんでしょ! ぜったいおじちゃんよりつよくなるもん!」 鎧男の言葉に機嫌を損ねたのか、少女は頬をぷくーっと膨らませてぷいっとそっぽを向いてしまった。 「あーごめん。ほら、ほっぺを膨らませるのはやめなさい。せっかくの可愛い顔が台無しだ」 鎧男は優しく少女の頭を撫で上げた。少女の美しい栗色の髪を傷めないようにゆっくりと。 少女も怒らせていた顔を緩ませていき、十秒もしないうちに鎧男の胸に頭を預けてくすぐったそうに 撫でられていた。 それからしばらくそうしていたら、少女の瞼が半分ほど閉じかけてうつらうつらと首を漕ぎ始めた。 時折あくびも混じる。そろそろ就寝の時間だ。 「寝るかい?」 「うん……ねるぅ」 今にも寝入ってしまいそうな少女をなんとか足からどかし、少女用の床を敷いて寝させる準備を整えると、 そこに少女を導いて布を掛けてあげる。 「それじゃ、おやすみ」 「うん、おやすみなさぁい」 就寝の挨拶をした後、もう一度小さくあくびをかいて少女は瞼を完全に閉じた。 鎧男は焚き火を挟んで反対の方へ腰を下ろす。カシャンと鎧同士がかち合った。ここからは寝ずの番を して少女を守ることになる。焚き火で野生の動物は寄ってこないだろうしモンスターもいないようだが、 油断は禁物である。気を引き締めて――と、 「あっ……そうだ」 少女は何か思い出したように起き上がり、鎧男の側へと駆け寄ってきた。なんだろうと鎧男が 思っていると少女は鎧男の前に立ち、そして徐に背伸びをして―― 「ちゅ……。えへへ、おやすみのきす、わすれてた」 寝惚け眼で見上げ舌を出して照れくさそうにはにかむと、少女は恥ずかしそうに元いた場所に戻って 布を顔まで掛ける。 「それじゃ、ほんとうにおやすみ……」 半分だけ顔を出してそれだけ言うと少女はそっぽを向いて眠りに入った。 「……」 鎧男は少女の一連の動きが終わり、やっと少女が口付けした自分の額をそっと撫でる。 感覚のない鎧男だが、何故かそこだけぽかぽかと暖かく感じた。 それから気を取り直し、鎧男は寝ずの番を続けた。鎧男は眠気も感じないため、一日中ずっと 起きていることなど容易い。こういった部分は自分がモンスターであって良かったと思えるところだ。 眠りもせずに夜は退屈ではないかと思うだろうが、星を眺めているだけでも楽しいものである。 その日その日で顔を変える夜空は見ていて飽きることはない。 そしてなによりも、少女の寝顔を見ていると自分も今日一日彼女を守れたことに安心感を得る。 今、少女は寝返りを打って鎧男の方へ顔を向けている。楽しい夢でも見ているのだろうか、口許には 微笑みが浮かんでいた。 64.善意の果てに――2008/05/11(日) 12 25 23 ID RZis7Syo 少女の寝顔を眺めて内心穏やかな気持ちになりながらも、鎧男は考える。自分はいつまでこうして いられるだろうか、と。 さきほど少女に言われた言葉が蘇る。 ――いつかおじちゃんみたいにかっこよくモンスターをやっつけるの! ――それで、わたしがおじちゃんをまもってあげるの! ――わたしね、ずっと、ずぅーっと! おじちゃんといっしょにいろんな所をたびしたいんだっ! 「ずっと、か……」 鎧男の声に自嘲の色が混じる。 それはありえないのだ、絶対に。 鎧男は人の魂を喰らって今まで生きてきていた。人間を殺し、その不幸のどん底に沈んだ暗い魂を 自身に取り込み、生き永らえてきていた。 しかし少女と出会い、『善意』というものに目覚めた鎧男は以前のように人間を殺さなくなった。 それは鎧男自身が人間への殺意を覚えなくなってしまったこともあるが、何より少女を悲しませたく なかったというのが一番である。今は狩った動物の魂を取り込んで何とか凌いでいるが、それも長くは 持たない。動物の魂では人間の魂ほど強い負の感情を持たないからだ。 そうして鎧男は自分の体が徐々に弱まっていくのを感じ取っていた。今は気にならない程度の微弱な ものであるが、やがて己を蝕んでいき最後には――。 そこまで考えて鎧男は頭を横に振り、思考を停止させる。考えたくないことだ。できることなら、 自分だってこうしてずっと少女とともに歩んでいきたい。 しかし考えなければならない。自分がいなくなる日はそう遠くないのだから。できる限りのことは 彼女に教えようと思う。この世界で生きる術を、戦う術を。せめて少女が一人で立って生きられる 年頃になるまでは見届けなければならない。 鎧男は後悔したくなかった。自分に『善意』が目覚めたことに。 例えその果てにあるものが悲しい別れであったとしても――。 ※ ※ ※ 翌朝、少女は朝食として街で買ったパンを小さく千切って食べていた。 鎧男はモンスターではあるが外見は鎧ということで、人目に触れてもあまりモンスターだと気付かれない。 なので時々、街に立ち寄って必要なものを買い揃えたりしている。お金は狩った動物の肉を売って、それで 少女の服や街でしか買えない食べ物などを物色する。 だが、さすがに長居して厄介ごとになっては不味いので宿に泊まることはしないが。 しかしそうした『住』が不自由な生活をさせてしまっている分、『衣』と『食』だけでもと思いこうして パンなどを買って食べさせている。 そんなパンを少女が食べているとき、鎧男は少女へ声をかけた。少女はまだ少し眠気の残る野暮ったい 顔を鎧男に向ける。 65.善意の果てに――2008/05/11(日) 12 26 40 ID RZis7Syo 「ん、ふぁにおじふぁん?」 「こらこら、口の中の物を飲み込んでから喋りなさい」 「ん――んく。うん、それでなに、おじちゃん?」 「うん。君がもうちょっと大きくなったらの話なんだけどね、おじちゃんが剣の稽古つけてあげようと 思うんだ」 「えっ、それほんとう!? おじちゃんほんとう!?」 「ああ、もちろんだとも。おじちゃんは嘘はつかないよ」 「ほんとうだよ?! やくそくだからねっ!」 「ああ、約束だ」 少女が突き出した小指に鎧男は強くなりすぎないように自分の小指を絡めた。 少女との約束の中に鎧男は心の中で、彼女を守り抜くことを密かに付け足して。 指きりが終わると少女は眠気も吹き飛んだのか上機嫌で朝食を再開する。と、少女はパンを半分に 千切って鎧男へ差し出した。 「おじちゃん、おれいにはんぶんこ!」 「え? でもおじちゃん食べなくても大丈夫――」 「はーんーぶーんーこー」 鎧男が困惑気味に遠慮したが、それでも少女はずずいっと更に鎧男の前に押し付ける。少女には 鎧男は食べなくても大丈夫ということは教えているのだが、剣の稽古をつけてもらう約束をして もらえたのがそんなに嬉しかったのだろうか。ここまでされるとさすがに悪いと思い渋々受け取る。 鎧男の思いも露知らず、少女は早く食べてくれないかとわくわくしながら鎧男を見上げてくる。 凝視されて掻かない冷や汗を掻きながら、無駄にパンの裏表を何往復も見比べた後、ぽいっと兜を 上げた隙間から放り入れた。 それを見て満足したか少女もぱくぱく半分になったパンを食べ始めた。 鎧男はというと、パンの引っ掛かっている股関節辺りに違和感を覚えつつ、少女の食べる姿を眺め続けた。 それから少女が朝食を終え、野宿の後片付けを済ませると鎧男と少女は山道へと戻ってきた。 「よし、それじゃあ行こうか」 「おーっ!」 少女は元気良く腕を振り上げると鎧男の手をとってスキップしながら下山し始めた。鎧男はそれに合わせ、 ゆっくりとした足取りで鎧を鳴らしながらのっそり歩いていく。 山に少女のパタパタとスキップする靴音と、鎧男のカシャカシャと鎧を揺らす音が重なって木霊した。 鎧男は歩み始めた。 『善意』の先へと。 そこにあるのは悲しみか、それとも――。 とりあえず、今考えるべきことは。 どうやってこっそりとこのパンを落とそうか。 完 66.善意の果てに――2008/05/11(日) 12 28 13 ID RZis7Syo おまけ 「……あら?」 夏の木洩れ日が心地良い昼下がり、山を散歩していた少女はそこにはあるはずのないものを見つけた。 「……パン?」 それは半分に千切られたロールパンだった。しかもカビている所はどこにもないことから、まだ新しい ことが分かる。こんな今ではろくに人が通らない山道を使う人がまだいたとは。随分と物好きな旅人である。 しかし、パンなどという人の作った食べ物を見るのは何時以来だろうか。もう一年以上果物や木の実 しか食べていなかったから、こうした人間染みたものを見ると懐かしい気持ちになる。 それに幸運なことに、このパンはまだ食べられるようだ。こんなについていることはない。きっと 今一緒に過ごしている同居人もこれをもって帰って見せたら目を見開いて驚くのではないだろうか。 腹ごなしの散歩で、いつもより遠くへ行こうと思いついてラッキーだった。 「っと、そろそろ帰らないと」 同居人が心配してそわそわと尻尾を振り始めている頃だろうか。 少女は拾ったパンを大事に抱えて愛すべき同居人の元へと駆けて行った。 そうだ、帰ったらこの半分このパンを更に半分こにして一緒に食べよう。 「竜さん、喜ぶかしら」 少女は大きくて優しい同居人と並んで食べるところを想像してにやけながら帰っていった。 暗い、暗い、森の奥へと……。 67.名無しさん@ピンキー2008/05/11(日) 12 29 33 ID RZis7Syo 以上です。 68.名無しさん@ピンキー2008/05/11(日) 14 36 34 ID YZQ206yP GJ!GJ! やはり人外と少女の組み合わせは良いものだ…。 最後に微妙にリンクしてるのがまた何とも素敵でした、お疲れ様です。 69.名無しさん@ピンキー2008/05/11(日) 16 36 43 ID Rl+aOXaW 泣くかと思った。GJ 70.名無しさん@ピンキー2008/05/12(月) 00 31 20 ID oHJfYnkI 75 ほんわか名無しさん 2008/04/08(火) 18 15 30 O あっカニさんやっやめぇ ビリビリビリ 俺を食う対価だお前を食ってやる… カニは特撮怪人みたいな感じが良いな。 71.名無しさん@ピンキー2008/05/12(月) 00 31 47 ID beaNwopb GJ!暖かい交流に癒されました。奇跡が起こるといいなあ 72.名無しさん@ピンキー2008/05/12(月) 04 37 33 ID 7hABQXCo http //www.vipper.net/vip520952.png スレてた頃の鎧男さんもまたオツだと思うんだ。gj! 73.名無しさん@ピンキー2008/05/12(月) 10 21 19 ID mAKF+O6f なんだこのスレには神がいるのか。 59 も 71 もどっちも超GJ! 鎧騎士に萌える俺には、たまらんものですた。 74.名無しさん@ピンキー2008/05/12(月) 14 16 49 ID nH3nhEsH 白銀の鎧が漆黒に染まる辺りで某サイファーバルキリーを思い出した 75.触手男と少女2008/05/13(火) 21 17 28 ID 2NwDDalt 寂れた港町にサナトリウムがある。 そこに少女が一人手が届きそうなほどの海を見つめてベッドに横たわっていた。 少女はある日、森に迷い込んで妖精と出会い、そして一緒に森の奥で遊んだのだ。 できたてのイチゴのジャムと引き換えに、少女は妖精たちと友達になった。 水や木に住む妖精と話せるようになった少女は彼らとの会話を運良く大人に見つからないでいた。 しかし、父親の船に乗ったある満月の晩、潮風の吹く甲板で傷ついた妖精を見つけて手当てをして――彼は人間の男性を少し上回るくらいの背丈で、いるかのような肌をしていた。 彼の口調が貴族の屋敷に奉公に出た少女の兄を思わせ、少女は周りを忘れてついうっかり話し込んでしまったのだ。 それを見ていた父親は、岸に着くとあっと言う間に少女をサナトリウム送りにした。 暗い甲板では、彼に巻かれた包帯は父親には見えなかったのだろう。 76.触手男と少女2008/05/13(火) 21 22 13 ID 2NwDDalt 「いつになったら家へ帰れるのでしょう」 「あなたが変な幻覚を見なくなったらよ」 看護婦の言葉に少女はふくれた、幻覚だなんて失礼よね、と窓辺に座った風の妖精に問いかける。 「今日は塩水に濡れてないのね」 少女の目線を無視した看護婦は取り替えたシーツを見てそう呟いた。 少女はどきりとしたが知らないふりをして布団に顔をうずめた。 「抜け出して海に行くのは良いけれど、ちゃんと体を拭いてから寝てちょうだい」 さして興味も無さそうに看護婦は部屋を出た。 少女は窓から見える海を見つめた。 多分今夜、シーツは塩水に濡れるだろう。 満ち潮に乗って彼が海からやって来る日だから。 夜、窓を叩く音が聞こえた。 少女がベッドを降りる間もなく、銀色の液体はするりと隙間をすり抜けて部屋に入る。 「こんばんは、お久しぶりです」 「元気そうだな」 銀色の液体はまばたきの間に形を成して、少女の前に立っていた。 満月の晩、甲板で出会った彼だ。 蛇のような触手の腕をうねらせて、少女に近づく。 77.触手男と少女2008/05/13(火) 21 45 31 ID 2NwDDalt 「具合はどうだ」 「どこも悪くないですよ」 唇を彼の指が掠める。 塩辛い、海の水の味が舌先に残った。 唇に触れた彼の指―正確には指ではなくてらてらと光る触手なのだが、―は少女のうなじをくすぐり、髪をあやして背中に潜り込んだ。 「ひゃっ…!」 「少々顔が赤いようだが」 うつむいた少女の顎に器用にも触手を添えて顔を覗き込む。 少女は少しの間息を止めて彼を見つめた。 もちろん彼は人間じゃない、表情は読めないし、体温は低い、キスも難しい口だ。 「ふ…」 少女の甘いため息を彼の口が拾う。 急な角度をつけないと、唇を傷つけてしまう、本当にキスの難しい口だ。 けれども、こうして満ち潮の度にするものだからいつの間にか慣れてしまった。 長いキスから解放された少女の唇が薄く開いた。 「…シーツが塩水でびしょびしょだって、怒られたんです」 「そうか」 ぷつんぷつんと寝間着の小さなボタンを彼は器用に外していく。 少女の肌に温められた触手は微妙な冷たいを保ったまま背中からわき腹、胸を撫でるように動いた。 「だから今日はもう…」 「お前の汗かもしれないだろう」 「そんな」 ぱさりと寝間着がベッドの下に落とされた。 肩を押されて、こてんとベッドに寝ころぶ格好になる。 するんと内股に触手が潜り込んだ。 「あ…」 困惑する少女の頭を、彼はまるで兄のように撫でる。 少女はついうっとりとしてしまってシーツをきゅうと握った。 78.触手男と少女2008/05/13(火) 21 46 38 ID 2NwDDalt 「あ…も、もう…は、ぁ…」 胸をやわやわと触手が締め付け、とろとろとした中には細い触手が二本くちゅくちゅと粘液をかき混ぜている。 「あぁ…!」 少女の細い背中がびくんと跳ねて、くたりとシーツに倒れ込んだ。 中途半端に達したせいか、肩がまだふるふると震えている。 「辛そうだな」 表情では分からないが、異形の男はニヤニヤと笑うようなニュアンスを言葉に含ませて少女を見下ろした。 少女は手探りで触手を愛おしそうに掴むと、小さく呟いた。 「も…限界、です…早く、ぁ…」 男は空いた方の、触手ではない方の手で少女の頭をくしゃりとあやすようになでた。 「シーツが濡れたら怒られるんじゃないのか?」 「で、でも…うぅ…」 「一度や二度で終わらないぞ」 はあぁ…と苦しそうに甘いため息をつくと少女は涙を拭ってもう一度男を見上げた。 「…お願い、します…何回でもいい、からぁっ…」 下腹部がきゅうと縮むような痛みに声を絞り出した。 男はよしよしと満足そうに呟くと、ころんと小さい体を仰向けにする。 恥ずかしそうにすりよせた膝を押し開き、人間のよりも大きいそれをあてがった。 79.触手男と少女2008/05/13(火) 21 50 07 ID 2NwDDalt 「ああぁあっ…!」 震えが頭からつま先まで走る。 浮いた細い腰に熱い滴がぽたぽたと伝った。 ぐちゅ、とゆっくり動かすと首の後ろに回された手にきゅうと力が込められる。 「も、もうこんなに…きもち…い、はぁ…あぁ!」 「じっくり可愛がった甲斐があった」 くく、と耳元で笑う声が少女のぼんやりとした頭に響いた。 この人の声は、胸がきゅうっとなる。 怖いぐらいとろんとした頭がかき乱されるような感覚に、ちょうど一番熱くどろどろしている所が反応してしまう。 「いや、…あぁあ…!」 「そうか、お前はここが好きだったな」 大きな手で頭を引き寄せられて、耳元で名前を呼ばれた。 体が熱くて寒くて、何も考えられなくなる。 「あ、あ、あ!あぁ、はぅ…あ、あ!」 ぐじゅぐじゅとかき回されて背中まで垂れた粘液がこすれる。 にゅる、と触手が背中を這ってまた小ぶりな胸に絡みついた。 「!あ、そこ、そこもやられた、らぁ…!だめ、ぉ…かしくなっちゃうぅ…!」 体中を攻められてもう何も考えられなくなって、自分がなんて叫んでるのかわからなかった。 「は、は…!も、う…あっ、あぁああ…!」 水に近いさらさらとした粘液がお腹を満たしていくのを少女は感じた。 ぼんやりとする頭の片隅で、明け方まで彼は何回するのだろうと考えていた。 80.触手男と少女2008/05/13(火) 21 56 24 ID 2NwDDalt 次の日の朝、じめっとした感触で少女はぼんやりした目で、弱い朝日が差し込む窓辺を見ていた。 体温でほんの少し渇いたシーツを感じながら少女は考えていた。 看護婦が来るまでに起きて寝間着を着ていないと、昨日の睦み事の跡をうまく隠せないな、と。 以上です。 尻切れトンボな感じもしますが。 本当はカニを書こうとしたんですけど甲殻系は書きづらくて断念。 本当は甲殻系大好きなのに。 81.名無しさん@ピンキー2008/05/13(火) 21 56 25 ID E/fBJvX9 リアル神遭遇ktkr うわあエロいエロいgj!!鬼畜な触手男エロすぐるwwww 82.名無しさん@ピンキー2008/05/13(火) 22 42 01 ID n7IycK4h GJ。触手sugeeeee 83.名無しさん@ピンキー2008/05/14(水) 04 41 27 ID Enbyj00O 触手エロイ。もっとやれ。 個人的にキスも難しい口に頑張ってキスしてる少女に萌える 84.名無しさん@ピンキー2008/05/14(水) 23 19 46 ID kCAxqH6f これはエロい触手ですね。 テンポよく進んで読みやすかったです、GJ! 85.名無しさん@ピンキー2008/05/15(木) 21 18 57 ID EJHAd/8X 版権公式で人外×人間ってなかなか無いよなぁ、かき集めても10作ぐらいしか知らない。 86.名無しさん@ピンキー2008/05/16(金) 13 07 38 ID Rl70ulqT プレデリアン×妊婦とかエイリアン×リプリーとかエロいと思うんだ… 87.名無しさん@ピンキー2008/05/16(金) 23 03 17 ID hkOsH0Rt あの二段構えのがぱっと開く口でディープキスはエロいだろうなぁ。 スカーとレックスはかなりきた覚えがある。 88.名無しさん@ピンキー2008/05/17(土) 01 28 52 ID 5eKc+voh 人外×少女の体格差にぐっとくる 89.名無しさん@ピンキー2008/05/17(土) 05 27 48 ID hHqEVHFY 87 2のラスト付近は賛否両論だけど、人外×人萌えとしてはかなり公式GJ!ってな感じだった 90.名無しさん@ピンキー2008/05/19(月) 09 22 06 ID gIhO05dz バイト先の店頭PVがAVP2で、ウルフさんのムチさばきにニヤニヤしっぱなしだったage 91.名無しさん@ピンキー2008/05/19(月) 20 45 45 ID bGAm9tb1 19 と 66 、 28 の続きを待ってる。 92.名無しさん@ピンキー2008/05/20(火) 00 34 37 ID pyUy14By 88 体格差萌えーと思うが、流石に初めてが人外相手じゃきついよなあ。 自分で慣らすのか、それとも慣らして貰うのか。 どっちにしろ萌える、お互い最初は恐々で慣れてきたら後はもうがっつんがっつんやるのがいいよ。 93.名無しさん@ピンキー2008/05/20(火) 17 22 20 ID JZ6VW+h/ 92 じゃあ人外も女の子にしちゃえば関係ない 94.名無しさん@ピンキー2008/05/21(水) 02 43 07 ID fXEXREwQ なんという百合。だが萌える 89 そんな貴女にノベライズ版。読んでなかったら一度読むといいよ 映画よりラブラブイチャイチャ度がパワーアップしてる 95.名無しさん@ピンキー2008/05/22(木) 01 40 11 ID 9Rb00Moq 93 少女×触手♀ですね、わかります。 96.名無しさん@ピンキー2008/05/26(月) 01 47 08 ID AwT2U/4H ロボ×少女もいいけど、少女×ロボも良いよねage 97.名無しさん@ピンキー2008/05/27(火) 21 27 57 ID RfAOW4IO 20 への賛辞とスレ発展の願いを込めて。 「老竜と少女」http //imepita.jp/20080527/766330 98.名無しさん@ピンキー2008/05/27(火) 23 47 24 ID yU1WLWD4 97 乙。だが…竜がなんとなく若く見える 99.名無しさん@ピンキー2008/05/31(土) 05 10 29 ID 9scQ0C3l 保守っておこう 100.名無しさん@ピンキー2008/06/01(日) 22 43 47 ID 6wq0kt/P ケンタウルスのSSキボンヌ → 1-100 101-200 201-300 301-400 401-500 501-600 601-700 701-800 801-900 901-972
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人外モノ データ 読み じんがいもの 属性 性癖 種類 変態 能力 全てのメスを愛する程度の能力 説明 +閲覧注意 外人モノではないので注意。人外モノとは、人が人外のもの(魔物など)ときゃっきゃっうふふするゲームなどである。結構敬遠されがちである。 ~編集者が語る人外モノ~ 人外といっても、ただ単に魔物とくんずほぐれつするだけでは駄目である。女の娘が魔物に犯されたりするものが結構出回っているが、魔物は女の子で、男が人間で受けだからこそいいのである。人ならざる者に犯されてしまうという背徳感、魔物でしか味わえない濃厚なプレイ・・・・これがすべて女の娘からされているのだ・・・・・!!!!女の子から放たれた触手で拘束され、触手を体中に張り巡らされ体中を弄ばれたり・・・獣っ娘のモフモフ尻尾にうずもれて癒されたり・・・普通の人間では味わえないようなことをできるのが人外モノである。 また、人外美少女のジャンルは、魔物であるのにもかかわらず見た目はかわいい女の娘なので、比較的ライトな人外モノであろう。かわいい魔物に魅了されたら、もう逃れることはできない。あなたは一生魅了されることになるだろう。様々な見た目や性格な魔物がいるため、自分の好みの妖女がきっと見つかるだろう。幼女な妖女や、強気で男勝りな妖女、一途に愛を注いでくれる妖女などさまざまである。 その種族独特なプレイを楽しめるのも人外の魅力である。自らの特徴を生かしたならではのプレイは必見であり、尻尾や翼を予想外なことに使ってきたりする!!体の小さな者は、体全体を使って頑張っていたりと微笑ましかったりする。このように、人外には普段では楽しめないようなことが楽しめるのである。よって、私は人外をオススメする。しかし!!!最初に言ったように、妖女であることが大前提で、男が受けであることが絶対条件!!!男が「無力」であるということを確認することもまた一興である。 コメント だれよこれ書いたの・・・ -- nnpl (2011-10-16 11 26 11) どういうことなの・・・ -- takeyan (2011-10-16 11 27 03) ある意味、悟りを開いてるな -- mzwakt(ミズ) (2011-10-16 11 32 07) どこまでこゆ記事載せていいんだろうか…。 -- tomo000 (2011-10-26 22 45 42) あれ??閲覧注意っておかしくない?? -- ごっつ (2011-10-29 21 24 54) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/seriale/pages/37.html
人外少女学園?が先立った、という認識がどうやら一般的 意図的、或いはうっかりで人外学園等の派生が見られる 「初等部?」等の記述がなされる事から小中高一貫の施設形態ではないかと言う事が想像される その特殊なニッチを考えればそうであるのが自然ではないだろうか 因みに我等がヒーロー(多分職業的な意味で)タガメ先生の漫画「きらきら☆人外学園?」での人外学園は「少女」の名前が無い点からも共学制である事が分かる 後にその旨を追認する発言が確認されている 各人物については 人外少女学園 Wiki に詳しい 内容は追って更新します。気長にお待ちください--編集者
https://w.atwiki.jp/monsters/pages/95.html
人外×人間でハァハァするスレ 901-972 1-100 101-200 201-300 301-400 401-500 501-600 601-700 701-800 801-900 901-972 901.名無しさん@ピンキー2009/01/06(火) 19 49 51 ID xWUyWLSi 最近レジェンズに目覚めた というか萌えなおしたというか シロンとハルカせんせーとかランシーンとハルカせんせーとか 902.名無しさん@ピンキー2009/01/09(金) 23 40 32 ID yGj2cBL9 901 レジェンズは人も人外もいいキャラだらけだよな。 俺はシュウ←アンナが一番好きだ。 903.名無しさん@ピンキー2009/01/10(土) 04 40 55 ID ixJuwc8X 恐竜×人が好きな人にジャバウォッキーをおすすめしたい。 web連載で覗けるし、ヒロインがエロ可愛いし、 恐竜もハードボイルド可愛いんだぜ。 しかし母体の本誌が休刊するのでどこに行くかわからんのがな…。 ついでに竜人×人おいときますね、ちょっと長くなった、すいません。 女性上位なので、人×竜かもしれない。 駄目な人はスルーお願いします。 904.竜と肉食獣12009/01/10(土) 04 42 28 ID ixJuwc8X どこまでも抜けるような青空の一部を切り取ったかのような真っ青な旗が風にはためく。 青地には白と赤で鎧の騎士と、彼に従う機械種の意匠が縫いこまれ、見る者の胸を勇壮に かきたてた。 俺が所属する機殻騎士団の戦旗だ。 その旗の下、機殻鎧を纏った新兵達が陽光に剣を煌かせながら、一心不乱に統制訓練を 続けていた。教官の俺の指示の元、一糸狂わぬマスゲームを長時間演じるのだ。ただでさ え心身に負担のかかる機殻鎧を装着し、神経をすり減らして長時間動いた結果、新兵達は 最後には疲労困憊で剣も振るえないような状態になる。 一人が膝を落とし、ゲェゲェと吐き出した。 「錬兵所の土をゲロで汚すとは見下げ果てた軟弱野郎だな!!右隣!連れて行け!!」 俺が怒鳴ると、崩れ落ちそうになっていた兵士の右に立っていた兵士が、慌てて敬礼し て仲間を医務室まで引きずっていった。別段サディスティックな趣味に走っているわけで はなく、これはひとつの通過儀礼だった。騎士となるからには装着に負担の大きい機殻鎧 を長時間つけての行動も多くなる。自分の活動限界を身体に覚えこませ、ついでに活動限 界を超えるとどうなるか教えるのが主な目的である。俺も新兵のころにはよく教官にゲロ を吐いて倒れるまでしごかれたと教えてやれば彼らの溜飲も少しは下がるかもしれない。 訓練は夕刻まで続けられ、そのころにはほとんどの兵士が倒れ、呻き、地に伏していた。 一日中つけていられた者がいただけでも大したものだが、これから彼らは厳しい訓練の元、 さらに長い活動時間を得なければならない。地獄はこれからだ。彼らに幸あれ。 錬兵所を後にすると、離れた高台で見学していた友人が軽く手を上げてきた。 我が国では、高位貴族の長子は教育の一環として全員一度徴兵され、軍に放り込まれる。 厳しい訓練に耐え、忍耐力を養い、戦場を卓上ではなく、膚で感じさせ、学習させる為だ。 かつての同僚で今は故郷に戻り、領主として勤めている友は、薄い唇を吊り上げてニヤ リと笑った。 「お前も立派になったもんだな、アルトグラーツェ。お前がゲロ吐いた時には、私が医務 室まで引き摺っていったもんだが」 「頼むからひよっこ共の前でそんな事言うなよロスヴィート。教官の面目丸つぶれだ」 薄く笑いながら、友は軽く伸びをして、空を仰いだ。薄紫のヴェールが夕日の上にふん わりとかかって、宵闇が静かに降りてくるのを、俺も友も眺めていた。 「ふん、どうせ教官もあと数ヶ月で辞めるんだろうが。潰れる面目なぞ無い癖にな」 「耳が早いな」 「……軍に戻ると聞いたぞ。それも、緑鉤隊に入ると」 「おい、誰に聞いた?まだ正式な辞令はどこからも出てないはずだが」 友は黒髪を風に靡かせて、俺の前を足早に歩き出した。 紺の軍装の背に揺れる長い鴉の羽のようなその髪を見ながら、俺は慌てて追いかけた。 城の周り、貯水池がいくつも設置された外回廊を走る俺達の姿が水に映る。 905.竜と肉食獣22009/01/10(土) 04 43 05 ID ixJuwc8X 「おい、ロス!何怒ってんだお前」 「そんなに死にたいのか」 「え?」 振り返った友の、紅玉のような赤い目が怒りでつりあがっていた。 「お前はつくづく度し難い馬鹿だよ、アルトグラーツェ・イェラ・ドラゴニアン!!まだ 復讐に燃えてるとはどこまで根暗で粘着質で陰険な馬鹿竜なんだ!!」 「ロ、ロス」 「煩い黙れ、そこまで死にたいなら今ここで私が叩き切ってやる、さあ首を出せ」 「あの」 「黙れと言ったのが聞こえないのか?腐れ脳が溶け落ちたか?その一つしか残ってない眼 球を抉り出したらそこからスライムみたいに流れ落ちるのか?なあ本当に一回死んでみな いか。馬鹿が死んで治るか試してみる価値はあると思うんだがな」 目が据わった状態で捲くし立てる友につめよられ、胸倉をつかまれて俺は黙るしかなか った。 俺の一族はかつてこの国で一番数の少なかった竜種ではあったが、俺が幼体の時、数人 を残して一切が居なくなった。領地で発掘された、古代機械種『アバドン』に領地ごと喰 われたのだ。首都で竜種に義務付けられた予防接種と固体管理の為の登録に連れて行かれ ていた俺と、付き添いで着ていた数名の供だけが生き残り、かつての領地は第一種危険指 定地域として封じられた。 今も厳重な結界で覆われた領地には、『アバドン』がのうのうと眠りについている。 緑鉤隊は機殻騎士団の中でも、特に凶暴な機械種を愛馬とし、危険生物排除を主な任と する部隊だった。各隊一番の手練れが集まる隊でもあったが、重症率、死亡率も群を抜い ていた。 その緑鉤隊についに『アバドン』討伐の命がかかると聞いたのは、去年。戦場で追った いくつかの傷、片目や吹っ飛ばされた両足の為、一線を退いて教官として新兵訓練を仕事 としていた俺は、現場復帰を願い出た。失った両足は下位機械種の移植で補っていたが、 今回の現場復帰の為、より攻撃に即した上位種を移植しなおした。癒着していた部位を 切り取っての移植に多くの苦痛はあったが、現場に復帰できるなら俺は半身だって差し出 しただろう。 「あの化物を葬れるなら、俺は何を失ってもいい」 俺は呟いた。 「奴を倒しても何も戻ってこないのはわかっている。わかっているが……」 俺は自分の手を見た。青緑色の鱗が、薄闇の中で光った。 同族達の踊り。青緑が、皆が踊るたびに光の中でキラキラと揺れて、陽気に尻尾を、鉤 爪を打ち鳴らす音が聞こえて、その中で若い父と母が回って、互いの尻尾を巻きつけて幸 せそうに笑った。そして、俺の方を振り向いて呼びかけるのだ。おいで、愛し児よ、と。 この光景だけは、どうしても忘れることができなかった。 青緑色の鱗の光。もう、その鱗を持つものは、俺と老齢の家人数名しか残っていない。 「俺は、どうしてもあの光景に報いたかったんだ。意味がないとわかっていても、な……」 「よし死ね」 正面から、ぶん殴られた。 お手本のような完全なストレートだった。体重の乗りも申し分ない。かなりの身長差、 体重差があるのに、友はストレートを叩き込んだ後、間髪入れずに足払いまで入れて2m超 えの俺を地面に殴り倒す事に難なく成功した。 そのまま馬乗りに飛び乗られ、胸倉を掴んで抱き起こされると、さらに何発か殴られた。 軍隊仕込みのマーシャルアーツは、対格差のある相手にも有効である。新兵諸君にも是非 見せてやりたい光景だ、極めりゃ150ちょっとしかない人間の女でも、2m超えの竜種をボ コれるってな。 906.竜と肉食獣32009/01/10(土) 04 48 04 ID ixJuwc8X 「ちょッ待ッ」 「ああん?聞こえんな!!そんなに一族郎党の仇が取りたきゃ勝手に死ね!! この馬鹿竜!!もう本当に死ね!!生まれてきてごめんなさいと言え!!」 「すいませんでした落ち着いてくださいロスヴィート・ユッカ卿!!俺が悪かったです ごめんなさい!!」 俺はバタバタと尻尾で地面を叩き、降参の意を表明した。これ以上牙を折られてはたま らない。 ロスがペッとツバを吐いた。おい、高位貴族様のやるこっちゃないだろう、これ。お前、 仮にも領主様…。 「何か言ったか?」 「いいえ何も言ってません本当生きててすみません」 俺の血で殺人鬼が使っていたような有様になった白の皮手袋を外すと、ロスは俺の頬に 触れた。 俺の鱗をそっと指先でなぞられ、体が勝手にビクリと震えた。 「なあ、アル。お前が過去に酔うのは勝手だが、嫌だろうがなんだろうがお前は現在に生 きてるんだ。わかるか?後ろしか見てなくても、身体は前にしか進まないんだ。お前の居 場所は、過去じゃない。今なんだよ」 先ほどまで鬼のような顔で俺をボコボコにぶん殴っていたくせに、友は泣きそうな顔で 少し笑って、血まみれの俺の口周りをなぞり、指に付いた血を舐めた。 「一族の仇を取りたいなら取ればいい。でも、取ったところで、今のお前は居場所を得た と喜べるか?仇を取ったと、ご両親の墓前で胸を張って報告できるか?お前は……幸せに なれるのか?」 「ロス……」 「なあ、私じゃ駄目か?お前と初めて会った時から、お前はずっと後ろばっかり向いてた けど、私はお前を見てたよ。なあ、私じゃ居場所にならないか……?」 俺の返り血の飛んだ彼女の頬を、手を伸ばして、少し触った。 柔らかい。俺の鉤爪のついた鱗手じゃ、少し力を込めたら、簡単に刻んでしまえそうだった。 「ロス、俺は……」 「黙れ馬鹿竜」 また胸倉をつかまれて、引き寄せられる。ロスが、俺の口の先に口付けてきた。口をこ じ開けられ、彼女の舌が俺の口内に入ってくる。熱くて柔らかな質量が、俺の牙を舐め、 俺の口端を噛み、思わず答えた俺の舌に絡んできた。 チュクリと粘着質な水音が絡み合う。彼女の甘い味に興奮した俺の股間を、彼女の指が ツツっと撫でた。その指が、ベルトにかかる。 「いや待てッ!ちょ、おま、外だぞここ!というかお前当主がいいのかこんな!!」 「お前の意見なんて誰が聞いた?」 いつの間にかベルトを外され、軍装をひんむかれ、普段はスリットに収まっているはず の俺の性器が立ち上がっている様を、強引に外気に晒された。なんというか、これってレ イプというのではないだろうか。 悲しい男のサガで、若干萎え気味だったそれも、裏筋をなぞられたりとか、カリをひっ かかれたりとか、微妙な強弱でやわやわとされれば元気になってしまうのだ。俺が抗議の 声を上げようとしたら、口先をそのまま上から咥え込まれた。いやらしく人の口周りを嘗 め回して、傷口にまで歯を立てられた。 907.竜と肉食獣42009/01/10(土) 04 50 20 ID ixJuwc8X 「私はもう、決めた、んだ…ッ!んんん……ッお前は…ッ私のものにするって、な…ッ!」 息を荒げたまま、自分もベルトを外し、スラックスを落として、彼女が俺の性器の上に、 軽く自分自身を触れさせてきた。そこは、少し触れただけでもたっぷりと濡れているのが わかった。 彼女が少し腰を落とすと、柔らかな熱い割れ目に、俺自身がどんどんと飲み込まれていった。 「馬鹿な事…ッ本当に何やってるかわかってるのかロス…ッ!」 「お前よりは…よっぽどわかってるよ」 上気した頬を赤らめ、濡れた唇を舐めあげて、肉食獣のように俺の上で友は笑った。 こいつの方がよっぽど獣だ。肉食獣だ。なんてこった。 俺は、肉食獣に喰われちまったんだ。俺は、うめき声をあげて、思わず腰を動かした。 彼女が上で、気持ち良さそうに笑った。 俺達がもみ合っているうちにいつの間にか空には月がかかっていて、月明かりを移す水 面には、押し倒され、ボコられ、顔面血だらけの哀れな眼帯をつけた青緑の竜と、その上 に馬乗りになって竜を犯す小柄な女性の姿が映っていたと思う。俺の両腕は、彼女にかき むしられて鱗がボロボロになっていた。 「アル、アル、アル」 歌うように肉食獣が言う。 「お前はもう、私の竜だよ」 「ロ、ロス……ッ」 その口を夢中で塞ぐ。彼女の甘い味。彼女の狭い口内。その細い腰に犯されて、俺は彼 女の中に何度も絶頂の証を弾けさせた。尻尾が、射精するごとにバタバタと外回廊の床を 叩いていた。 908.竜と肉食獣52009/01/10(土) 04 55 04 ID ixJuwc8X 時間というのは、あっという間に過ぎるもんだ。 俺が新兵にゲロを吐かせたり、訓練で死ぬほどどつき回したりしている間に討伐の準備 はあっという間に整って、俺が教官を辞め、一騎士としてまた戦場に向かう日が来た。俺 の受け持ちのヒヨコ共は、戦場で『アバドン』に喰われて二度と戻ってこないよう願をか けにいった奴もいるという。気持ちはわからんでもないが。 その間、何度かその、まあ色々あったのだが正直言いたくない。 俺が殴り返すとあの小柄な体を粉砕されるのではないかと思うし、あの綺麗な赤い目を 傷つけなくたくないとも思うが、少しは反撃してもよかったんじゃないかと今になって思う。 考えたら、奴はあんな外見でも機殻鎧を一週間は平気で着こなして戦場を飛び回ってい た人間で、機械種を乗り潰した事も数度ではきかないようなタフネスだったのだ。俺が少 々殴ったところでそんなダメージでもなかったんじゃ、と今になって気がつく。 多分アイツの一番のダメージは俺を殴りすぎた拳だろう。 「何を考えてるんだ、そこの馬鹿竜」 「ある肉食獣との戦いについてな」 「ほう、さすができる男は違うな。最危険種討伐を前に、もう別の対決を考えてるとはな」 「誰かさんの教育のおかげで、未来に重きを置ける男になったもんでね」 俺がそう返すと、不意打ちだったのか彼女の白い顔にさっと朱が走った。 俺がささやかな勝利感に浸っていると、今度は彼女が何か思いついたのかニヤリと嫌な 感じで笑いかけてきた。 「そうだな、私との未来もさぞかし楽しみにしてくれているだろうしな。お前が帰ってく るころには卵がいくつ孵化しているか、楽しみにしているといい」 「た」 「た?」 「卵?」 「ああ卵だ」 「いや卵って誰の」 「お前と私の」 「いやだってお前と俺じゃ卵なんてでき」 「アホか、何のために高位貴族の優先遺伝法があると思っている。お前の精子の遺伝子情 報ちょっといじくって、こちらの卵子と掛け合わせて、とっくにいくつも受精卵を作って いるんだが」 「もしかしてお前……」 「腹触るか?パパですよーとか言ってみるか?ん?私に似て、可愛い青緑の竜種の仔だと 思うぞ。まあユッカ家の女は元々色んな種族の配偶者を得るたびに体いじってるからな。 子宮で有精卵育てるのも何人か先達がいるし」 俺はあいた口がふさがらなかった。貴族怖い。超怖い。 「帰ってきたら結婚式だ、盛大にやるから楽しみにしとけよ。ああそうだ、あんまり欠損 部分は作るな、タキシードが合わなくなる」 俺の胸倉を掴んで(もう俺達のキスはこれがスタンダードな形だった)、盛大な音を立 ててキスしてきた俺の肉食獣もとい恋人は、楽しそうに笑った。 「とっとと行って倒してこい、これから忙しくなるんだからな。過去なんか思い出してい られないほど楽しくさせてやる!」 隊の同僚達や、見送りに来ていた新兵達から大きな口笛や冷やかしの声が飛んだ。 俺はこの先一生、彼女に頭があがる気がしない。 909.名無しさん@ピンキー2009/01/10(土) 04 57 03 ID ixJuwc8X 終わり。あんまりエロくなくてすいませんでした。 人外の方がヘタレとか女の方が強いとかバカップルとか大好きです。 910.名無しさん@ピンキー2009/01/10(土) 06 30 59 ID LUdQtkyC GGGGGJJJ!!! ちょwwwヘタレ人外と女の子優位とかモロ好みなんだがwwwww 手加減せずにボッコするロスと遠慮するアルに萌えた。 騎乗位で愛を囁かれながら喰われるとか、、、何という役得。 911.名無しさん@ピンキー2009/01/11(日) 02 27 25 ID TxwCFBu1 これはまさしくGJ! アルの竜人という外見とヘタレという性格のギャップがたまらん! 912.8592009/01/11(日) 17 08 26 ID uAqvBBzN 小柄な女の子に乗っかられる竜人、激しく萌えました。ごちそうさまです。 おかげでエロの創作意欲が湧きましたので、その勢いのままにまた書いてみました。 むしゃくしゃしてやった。後悔していない。ロボ×女性で、ノリは某勇者な感じです。 913.正義の味方とオペレーター 12009/01/11(日) 17 09 28 ID uAqvBBzN 地球は、平和になった。 綾子はぼんやりとテレビを眺めながら、欠伸を噛み殺した。ソファーの上には、地球防衛軍の制服が投げたままだ。 クリーニングが終わったので回収してきたのだが、それをクローゼットに収納しなくてもいいだろうと思ったからだった。 どうせ、明日もまた地球防衛軍に出勤するのだ。着替えることすら億劫になり、帰宅時に着替えたのはジャケットだけだ。 だから綾子は、地球防衛軍のマークが胸ポケットに刺繍されたブラウスと、紺色のタイトスカートを着ているままだった。 三年前、突如として地球に飛来した邪悪な意志を持つ金属生命体、デスロニアンに地球は征服されそうになった。 あらゆる生命の機械化能力を持つデスロニアンは、地球人や地球生物を機械化させ、地球の平和を脅かしていた。 対する地球側も精一杯抵抗したものの、強大な力を持つデスロニアンに全く歯が立たず、されるがままになってしまった。 このまま地球は征服されると思われていたところに現れたのが、正義の金属生命体、メタロニアンの精鋭部隊だった。 彼らの協力を得たことで、地球防衛軍の軍事力は桁違いに跳ね上がり、デスロニアンにも立ち向かえるようになった。 だが、デスロニアンもただやられていたわけではなく、太陽系の惑星全てを機械化させて宇宙を征服しようと企んだ。 当然、メタロニアンと地球防衛軍は全力で戦った。苦戦を強いられたが、ぎりぎりのところで踏ん張って勝利を物にした。 そして、太陽系は滅亡の危機を逃れ、地球も平和を取り戻した。その結果、地球防衛軍の仕事内容が大いに変わった。 地球が平和になったのは結構だし、綾子はそのために地球防衛軍に入隊したのだが、事後処理ばかりでうんざりしていた。 毎週のようにデスロニアンによって様々な都市や遺跡や施設が破壊され、処理が終わる前にまた新たな戦いになった。 そのため、始末書や報告書が毎日のように押し寄せてきて、一通り片付けたと思ったその翌日にはまた山になっていた。 デスロニアンが滅んだことで始末書が増えることはなくなったが、報告書や各方面への手続きはいくらでも残っている。 それを片付けなければならないと思うと、地球防衛軍に出勤するのも億劫になって、制服を取り出したくなくなっていた。 そんなことではいけない、とは思うが、疲れているのは確かだ。こんなことでは、平和を楽しむための休暇すらもらえない。 いっそのこと地球防衛軍を辞めてしまおうか、と綾子は連日の事務仕事による疲労が残る肩を回しながら、考えていた。 「はーい、今出まーす」 宅配便だろうか、それとも勧誘か公共料金か。 綾子はそんなことを考えながら扉を開けた瞬間、予想が全て外れていたことを悟った。 「やあ、綾子君!」 玄関先に立っていたのは、人間大の大きさに体格を縮めたメタロニアン、ブライトウィングだった。 「ブライトウィング隊長…」 思い掛けない来客に綾子が目を丸めると、ブライトウィングはその名の通りの純白の手を差し伸べてきた。 「司令室に問い合わせたら、君は自宅に待機していると聞いたのでね」 「どうして私の家に来たんですか? 用件があるのでしたら、私ではなく本部に直接申し上げて下さい」 綾子が困惑していると、ブライトウィングはいきなり綾子の両手を取った。 「君に用があるんだ、綾子君」 「だから、なんですか」 両手をしっかり握り締められた綾子は、その手の冷たさに身動いだ。メタロニアンは生命体であるが、金属で出来ている。 メタロニアンは生まれながらの戦士であり、金属細胞を伸縮させることも可能で、十数メートル大から人間大まで自由自在だ。 もちろん、変形も可能なら合体の可能で、メタロニアン部隊のリーダーであるブライトウィングは合体形態では中核を成す。 地球防衛軍での地位も高く、オペレーターチームの一員である綾子との接点はない。あったとしても、それは戦闘中ぐらいだ。 そんな彼が、なぜいきなり綾子の自宅を尋ねてくるのだろう。住所は、地球防衛軍の職員名簿を見れば簡単に解ることだが。 「綾子君! 私と合体してくれないか!」 ブライトウィングは綾子に詰め寄り、言い切った。 「…はい?」 914.正義の味方とオペレーター 22009/01/11(日) 17 10 33 ID uAqvBBzN それは、どういう意味での合体だ。綾子はしばらく呆然としていたが、ひとまずブライトウィングを自宅へ引っ張り込んだ。 このまま通路に立っていられては邪魔だし、何より目立つ。それでなくても、メタロニアンは地球を救ったヒーローなのだ。 そんな輩が、女の一人暮らしのマンションの玄関前で変な宣言をしたことを誰かに知られては、面倒なことになってしまう。 それでなくても、目立つ外見の持ち主だ。もう少し常識を弁えてくれ、と思いながら、綾子は純白の翼を持つ戦士を見上げた。 地球の救世主は、爽やかな笑顔を浮かべていた。 そして、綾子は地球の救世主から愛を告白された。 綾子に引っ張られる形でリビングに通されたブライトウィングは、いきなり綾子の両肩を掴んで向かい合うと熱っぽく語った。 あの戦いを切り抜けられたのは地球防衛軍のおかげであり、引いては的確なオペレートを行ってくれた綾子のおかげであると。 激しい戦いの最中であろうとも、通信に入る綾子の声を聞くと力が湧き上がり、事務的であろうとも励まされると戦意が高ぶった。 地球と太陽系を守り抜いたのも、他でもない綾子のためであると。一気に並べ立てられてしまい、綾子はぽかんと口を開けた。 「なんで、私なんですか?」 「綾子君だからだ!」 ブライトウィングは綾子を抱き締めようとしたが、綾子は慌てて彼の胸を押して抗った。 「でっ、でも、私は三十手前ですよ!? それに、顔だって地味だし、体型だって大したことないし、司令室でも空気って言うか!」 「私に好かれては困るのか?」 ブライトウィングは金属の指で綾子の頬に触れ、目線を合わせてきた。その冷たさと距離の近さに、綾子は動転した。 「そうじゃないですけど、でも、私は」 「私は君を愛している。それで良いではないか、綾子君」 「でも…」 ストレートな物言いに綾子が赤面すると、ブライトウィングはぐっと綾子の腰を引き寄せ、距離を一気に埋めてしまった。 急に体に押し付けられた滑らかな装甲の感触に、綾子は驚いて声を上げそうになったが、銀色の唇で塞がれて出せなかった。 頬に触れていた手は後頭部を支え、腰に回されていた手は背中を支えてくる。唇を割って、柔らかな金属の舌が入り込む。 「ん、ふ」 ブライトウィングの舌は、容赦なく綾子の舌に絡んできた。空気を求めて口を開けば更に深め、唇も噛んでくるほどだった。 今までに経験したキスとは、比べ物にならないほど情熱的だ。目を閉じているせいか、相手が異星体であることを忘れそうになる。 こんなことをするのは、何年ぶりだろう。久し振りに感じる感覚に綾子は膝の力が抜けそうになり、思わず彼の装甲に縋っていた。 「綾子君」 綾子の唇を解放したブライトウィングは、息苦しさで頬が上気した綾子を見下ろしてきた。 「地球での戦いで、私は己の正義を見失いかけた。数千万年の間、仲間だと信じていた部下に裏切られただけでなく、 デスロニアンに戻ったナイトブレードを殺す以外の選択肢を見つけることが出来なかった。他にも、良い手段があったはずだと今でも思う。 だが、彼を殺さなければ、基地が襲撃されていたのだ。その時に真っ先に考えたのが、ナイトブレードに対する戸惑いでもなければ 地球防衛軍に対する不安でもなく、君を失う恐怖だった。地球防衛軍と共に戦い始めた時から、君は私を見守ってくれていた。 それが、どれほど私の力になっただろう。君がいなければ、私はきっと戦い抜くことは出来なかっただろう」 「そんな、大袈裟な」 「君は君自身の魅力に気付いていないだけだ。それに最初に気付くことが出来た私は、宇宙で最も幸福だ」 「う…」 歯の浮きまくった文句に綾子がますます赤面すると、ブライトウィングは綾子を横抱きに持ち上げた。 「綾子君の存在は、常に私の心を満たしてくれた。だから、今度は私が綾子君を満たしてやりたいのだ」 「え、え、ええええっ!?」 ブライトウィングが寝室へ向けて歩き出したので、綾子はぎょっとした。 915.正義の味方とオペレーター 22009/01/11(日) 17 11 25 ID uAqvBBzN 「満たすって、やっぱり合体ってのはそういう意味だったの!? ていうかなんでうちの間取り知ってんのよ!?」 「君を知るために、君に関する情報を全て収集したからな。私が知らないことは何もない」 「さらっととんでもないこと言ってるしー!」 綾子は敬語を使うことも忘れて喚き、彼の手中から逃れようと身を捩ったが、メタロニアンの腕力に敵うはずもなかった。 そのまま寝室に連れ込まれた綾子は、ベッドの上に投げ出された。ブライトウィングはカーテンを引いてから、近付いてきた。 下手に抵抗しない方が身のためかもしれない。そう思いながら、綾子はベッドの上に膝を付いて乗ってきた戦士を見上げた。 意外なことに、スプリングは悲鳴を上げなかった。体格は変化させられても、彼自身の質量はほとんど変わらないはずなのだが。 体が妙に軽くなっているので、重力を操って比重を軽くしているのだろう。メタロニアンにとっては、それぐらい簡単な芸当だ。 そうでもしなければ、こんなシングルベッドなど一発で壊れているはずだ。ブライトウィングなりに気を遣ってくれているらしい。 「えっと、本当にやるんですか?」 「様々な情報を得て検証した結果、出来ないことはないという結論に至ったのだ。だから、私は君と一つになれる」 「ですけど、それって私の方がとんでもなく痛いんじゃ…」 綾子は、タイトスカートの下で太股を閉じた。メタロニアンが合体に使うジョイントは、角張っていて尖っているものばかりだ。 あんなものを入れられたら、間違いなく死ぬ。綾子が身を硬くすると、ブライトウィングは柔らかな手付きで綾子を撫でてきた。 「大丈夫だ。私を信じてくれ」 綾子は目を上げ、真正面から彼と向かい合った。ブライトウィングは滑らかな白銀の顔を、珍しく緊張で強張らせていた。 どれほど難しい作戦であろうと、過酷な戦闘であろうと、不利な状況であろうと、決して表情を崩さなかった戦士だというのに。 サファイヤブルーの光を放つ瞳も、どことなく不安げだった。綾子に触れている手も、出来る限り力を抜いているようだった。 それに気付くと、なんだか可笑しくなってきた。綾子が小さく吹き出すと、ブライトウィングは気恥ずかしげに顔を逸らした。 「なぜ笑うんだ、綾子君」 「いいえ、別に」 綾子は笑みを抑えて、ブライトウィングを真下から見上げた。白亜の戦士を至近距離で目にするのは、初めてかもしれない。 背中には流線形の翼が一対生え、銀色のブースターが両脚部と腕に備わり、胸部には戦闘機の機首が収納されている。 頭部の両脇には翼を思わせる平べったいアンテナが伸びていて、女性的に思えるほど整った銀色の美しい顔を挟んでいた。 改めて眺めると、戦うために生まれた生命体にしては洗練されすぎている外見だ。腕も足も、他の戦士達に比べれば華奢だ。 それなのに、誰よりも強い。デスロニアンのリーダーであり最強の金属生命体、サルドニュクスを追い詰め、倒したのだから。 だが、今、その手は綾子に怖々と触れている。戦闘時の勇ましさと今の気弱さのギャップに、綾子は心が動かされてしまった。 ブライトウィングのことを、可愛いと思ってしまった。格好良いと思ったことはあったが、そんなことを思ったのは初めてだった。 「合体、してもいいですよ。でも、痛くしないで下さいね」 綾子が照れながら返すと、ブライトウィングは至極真面目に頷いた。 「メタロニアンの誇りに掛けて」 それはこんなことに掛ける誇りじゃないだろう。綾子はそう突っ込みたかったが、彼の決心をへし折るのは憚られた。 なので、体の力を抜き、閉めていた太股も緩めた。実のところ、綾子も長らく御無沙汰だったので、したい気分になっていた。 過去に付き合っていた男はいたが、あまり長続きしなかった。地球防衛軍に入隊してからは、尚更男っ気がなくなった。 自分で処理するのは楽だが、刺激が足りなくて結局欲求は溜まっていく。だが、それを受け止めてくれる相手などいなかった。 戸惑いはまだ消えていなかったが、好都合と言えば好都合だった。この際、彼が異星体であることなど気にしていられない。 916.正義の味方とオペレーター 42009/01/11(日) 17 13 20 ID uAqvBBzN 「失礼する」 ブライトウィングは綾子のブラウスのボタンを丁寧に外し、前を開いた。白いブラジャーに包まれた乳房が、さらけ出された。 大きすぎず小さすぎず、標準的なサイズだ。ブライトウィングは食い入るように見つめるので、綾子は無性に恥ずかしくなった。 他人に肌を見られるのは初めてではないが、そこまで凝視されたことはないので、少年を相手にしているような気分になる。 実際、似たようなものかもしれない。数千万年もデスロニアンと戦い続けてきたメタロニアンは、戦うこと以外知らない種族だ。 だから、彼が異性に好意を抱くのも、体を求めるのも初めてのことに違いない。そう思うと、ますます彼が微笑ましくなってきた。 「んっ」 綾子はブライトウィングを引き寄せると、荒っぽく唇を重ねた。思わぬことに動揺したのか、背部で白い翼が立ち上がった。 綾子の唾液がまだ残っている彼の舌を吸い、舐め、唇を噛む。銀色の首筋や頬にもキスを落とし、抱き寄せて隙間を埋める。 ブライトウィングの胸部装甲に圧迫され、乳房が潰れる。ブライトウィングは肩を強張らせていたが、綾子に腕を回してきた。 冷ややかな手が腰に回され、太股に降りていく。人間よりも一回り大きく、硬い手は、タイトスカートの中に滑り込んできた。 しばらく太股を撫で回していたが、タイトスカートを引き摺り上げた。ストッキングに包まれた足と、その下の下着が露わになる。 ブラジャーと揃いの、白のレースだった。ブライトウィングは息を荒げる綾子から顔を離すと、ストッキング越しに股間をなぞった。 だが、やはり手付きは頼りなかった。ある程度知識はあるようだったが、実戦経験がないので力加減が解らないのだろう。 「隊長」 綾子が声を掛けると、ブライトウィングは手を止めた。 「すまない、何かしくじったか」 「いえ、そうじゃありません。よろしければ、オペレートしますけど?」 「だが、それは」 「失敗されて痛い目を見るのは嫌ですし、隊長としても良いのではないでしょうか」 「そう…だな」 ブライトウィングは若干言葉を濁したが、承諾した。 「では、続きをお願いしますね。指示は私から出しますので」 「了解した」 ブライトウィングは綾子の股間に指を伸ばしたが、勢い余ってストッキングの内股に伝線が走ってしまった。 「あ…」 綾子がそれを見下ろすと、ブライトウィングは気まずげに身を引いた。 「すまない」 「いいですよ、これ、安物ですし。なんだったら、裂いちゃってもいいですけど」 「だ、だが、それでは、なんというか、その」 「エロ過ぎるとでも?」 「まあ…そういうことだ」 口籠もったブライトウィングに、綾子は笑みを零し、ストッキングの内股に爪を立てて引き裂いた。 「じゃ、これならどうでしょう」 「うおおっ!?」 綾子の行動に戸惑ったブライトウィングは変な声を上げて仰け反ったので、綾子は股の部分だけを引き裂き、穴を開けた。 「そんなにアブノーマルでもないと思いますけどね、これぐらい」 「いや、だが、しかし…」 「なんだったら、御自分でやってみます?」 綾子は腰を上げてタイトスカートのホックとファスナーを外し、腰から脱いだ。そして、それをベッドの脇に投げ捨てた。 917.正義の味方とオペレーター 52009/01/11(日) 17 14 52 ID uAqvBBzN 「だが…」 躊躇いを見せるブライトウィングに、綾子は苦笑した。 「自分から私のことを押し倒しておいたくせに、今更照れることもないと思いますけど」 「まあ、それはそうなのだが」 「ストッキングは消耗品なので、気にしないでもいいですよ。パンツは裂かれたら困りますけどね。結構高かったので」 「では、いいのだな?」 「だから、最初からそう言っているじゃないですか」 「ならば、遠慮なく行かせてもらおう」 ブライトウィングはいやに真面目な顔をして、綾子が股の部分だけを裂いたストッキングの切れ目を引っ張り、引き裂いた。 びちびちと繊維が千切れていき、楕円形の穴が大きく広がると、濃いベージュの生地の間から色白で柔らかな肌が現れた。 ブライトウィングは指先で綾子の素肌に触れ、確かめるように揉んでいたが、するりと手を上げてふくよかな尻を掴んできた。 「こちらも良いのだな?」 「だから、良いって言ってるじゃないですか」 綾子は彼の初々しさが微笑ましくて、自分の方が年上のように錯覚した。実年齢は、彼の方が何百倍も上なのだが。 「そっちだけじゃなくて、胸の方もお願いします。私、下よりも上を触られた方がいいんですよ」 「そうか、解った」 ブライトウィングは素直に尻から手を外すと綾子のブラジャーをずり上げ、二つの丸い膨らみを曝した。そして、両手で掴んできた。 これもまた怖々と触れていたが、揉みしだくうちに遠慮がなくなってきて、綾子の乳房が変形するほど強く握り締めるようになった。 刺激に反応して強張った乳首を指先で弾き、押し、ねぶる。愛撫していると言うよりも、好奇心のままに遊んでいる感じだった。 それでも、綾子にとっては悪くなかった。最初はそれほど感じていなかったが、乳房を弄ばれるうちに体の芯が徐々に熱してきた。 そのうち、声が出てしまった。首筋に顔を埋めるブライトウィングに腕を回した綾子は、込み上がる甘い感覚に煽られて喘いだ。 「あぁん」 「これが良いのか、綾子君?」 「はい。でも、下もいじってもらわないと、入れられないと思います」 「解った」 ブライトウィングの手が乳房から外れ、股間に向かった。破れたストッキングの隙間から、薄いレース生地をついっと撫でた。 徹底した胸への愛撫のおかげか、綾子の陰部は湿り気を帯びていた。硬くなりつつあった肉芽が金属の指に押され、潰された。 「ひゃうあっ」 「地球人女性の肉体の中でも、この部分が特に鋭敏だという情報は正しかったようだな」 「はい、そう、ですぅ。だからぁ、もっとぉっ」 「解った。綾子君が良いのなら、このまま続けよう」 「んあぁあっ」 人間の指よりも硬い指は、綾子の尖ったクリトリスを容赦なく責め立ててきた。胸も弱いが、ここを責められるともっと弱い。 自分で処理する時も、中に挿入するよりもこちらだけで済ませてしまう場合が多い。いつのまにか、股間の布地が変色していた。 ブライトウィングはそれに気付き、布地を横にずらした。火照った陰部は愛液に潤っており、一筋、とろりとシーツに零れた。 「あ…」 こんなに濡れるのは久々だ。溜まりすぎていたのかもしれない。綾子が恥じらうと、ブライトウィングは愛液を指になすり付けた。 そして、それをずぶりと陰部に押し込んできた。綾子の体温ですっかり温まっていた硬い指は、水音を立てながら飲み込まれる。 「あ、あっ、あぁ、ああ!」 そのまま、奥まで差し込まれた。高ぶりすぎて痛覚が鈍ってしまったのか、思ったほど痛みは感じなかった。 918.正義の味方とオペレーター 62009/01/11(日) 17 15 47 ID uAqvBBzN 「これで、良かったのだな」 ブライトウィングは綾子に顔を寄せ、囁いた。綾子は息を弾ませながら、頷いた。 「は、い」 ずちゅ、と指が引き抜かれ、愛液の雫が落ちた。綾子はそれを少し残念に思ったが、これはまだ慣らしの段階なのだ。 本番に至る前に達してしまうのは、あまり好ましくない。綾子はブライトウィングと唇を重ねてから、彼の体に手を滑らせた。 滑らかな装甲を伝った手が辿り着いた先は、股関節だった。ブライトウィングは慌てたが、抵抗せずに綾子を受け入れた。 綾子はブライトウィングの股関節を覆う装甲の間に指を滑り込ませ、若干閉じ気味だった股を開かせてから、手を進めた。 ブライトウィングは腰を落とし、唇を引き締めた。綾子は人間の男に対することと同じように、その角張った股間を撫で上げた。 「う、く…」 ブライトウィングが声を殺したので、綾子は目を丸めた。 「ちゃんと感じるんですか? てっきり、何も感じないのかと」 「少し、手を加えたのだ。君を満たすためには、私もそれなりのことをしなければならないからな」 「でも、メタロニアンは男女間での繁殖を行わない種族じゃありませんでしたっけ?」 「そうだ。だからこそ、私はあらゆる情報を集め、多少の改造を施したのだ。綾子君と合体するために」 「…何もそこまでしなくても」 「私もそう思ったのだが、抑えきれなくなったのだ。だが、改造を施したのは戦いを終えた後だ。安心してくれ」 「そうでなかったら困りますよ、色んな意味で」 綾子は身を起こすと、ブライトウィングの股間に顔を近寄せた。 「あっ、綾子君!」 「大丈夫ですって。これぐらいのこと、慣れていますから」 「良いんだが良くないというか、なんというか」 「あ、でも、ここってどうやって開けるんです? このままじゃ、やろうにもやれませんよ?」 綾子がこんこんと股間を覆う装甲を小突くと、ブライトウィングは弱りながらも腰を下ろし、腰と股間の装甲を解除した。 「外からは開けられないようにしている。そうでもしなければ、メンテナンスの際に見つかってしまうからな」 「でしょうね」 綾子は、ブライトウィングの股間から現れた見慣れぬ装備を見つめた。人間のそれとは違った、真っ直ぐな円筒形だった。 先端は丸く、尿道に似た穴も開いている。手触りは顔の部分のように金属だが柔らかく、これなら突かれても痛くないだろう。 きっと、そこまで考えて彼は造ったのだ。同時に、こんなものを内職しているブライトウィングの姿を考えると可笑しくなってきた。 だが、笑ってしまうと今までのムードが台無しなので我慢した。綾子は丁寧に純白の性器をさすり、根本から舌を這わせた。 人間並みにまともに感じるらしく、ブライトウィングは震えるほど懸命に声を殺し、殺しすぎたせいで背中の翼が上がっていた。 やはり、反応は童貞だ。綾子は上目にブライトウィングを見ていたが、一気に口に含んで締め付けてやると、反応が増した。 「ぐぁっ!」 ブライトウィングが呻いた直後、綾子の喉の奥に熱い液体が爆ぜた。味はないので、冷却水だったらしい。 「すまん…」 呆気なく達してしまった自分が情けなくなり、ブライトウィングは項垂れた。綾子は顔を上げると、唾に汚れた口元を拭った。 「気にしないで下さい。出しても硬いままなんですから、大丈夫ですよ。私の方が乾かないうちに、次に行きましょう」 「あ、ああ」 ブライトウィングは気を取り直し、綾子を横たわらせた。まだ情けない顔をしていたので、綾子はブライトウィングを抱き寄せた。 その際に腰に足を巻き付けて、綾子の唾液がまとわりついた彼の性器に陰部を押し当て、ぬるぬると前後させて擦り合わせた。 それを続けながら、またキスをした。すると、性欲が情けなさに勝ったらしく、ブライトウィングの方から急にのし掛かってきた。 腰に絡んでいた綾子の足を外すと広げさせ、濡れた下着をずらして性器の先端を陰部にあてがい、そのまま一気に押し込んできた。 919.正義の味方とオペレーター 72009/01/11(日) 17 16 20 ID uAqvBBzN 「そんなぁ、たい、ちょおっ」 いきなり奥まで届いた異物の重みに、綾子は胸を反らした。ブライトウィングは綾子の腰を掴み、前後に激しく動かした。 「現状を報告してくれ、綾子君!」 「隊長のぉ、太くて硬いのがぁ、私の奥に届いてますぅ!」 「もっと、もっとだ! 私は君の声が聞きたいんだ!」 「が、合体、してますぅ! ジョイントに異常なし、テンション安定、出力増大ぃ、エネルギー値臨界点んんん!」 「そのまま突破してしまえ! 命令だ!」 「されなくたって、しちゃいますぅ! だって、こんなに責められちゃったら、私、私ぃ」 「愛しているぞ、綾子君!」 ブライトウィングの力強い宣言と同時に、一際深く突かれ、綾子は快感の奔流に貫かれた。 「私も愛しちゃいますぅっ!」 綾子は大きく仰け反り、両足をぴんと突っ張った。結合部分からは白濁した愛液と共に、熱い冷却水が流れ出してきた。 全身を上気させた綾子が息を荒げていると、ブライトウィングもまた肩を上下させていて、関節から勢い良く蒸気を噴出させた。 勢い余って言ってしまったセリフを少しばかり後悔しつつも、綾子は甘ったるい疲労に身を委ね、女の悦びに打ち震えていた。 ブライトウィングは綾子の胎内から性器を引き抜くと、愛液の糸が弓形に伸び、途切れた。シーツには、また新たな雫が落ちた。 「綾子君…」 ブライトウィングは綾子の乱れた髪を撫で付け、満足げに頬を緩めた。 「結婚しよう」 「え…?」 達した余韻が抜けないまま、綾子が目を上げると、ブライトウィングは綾子の両手を握ってきた。 「私は君を愛している。ならば、書類の上でも合体しなくては」 「え、でも、隊長は異星体じゃないですか。戸籍もありませんし、それ以前にメタロニアンはまだ兵器扱いで…」 「私達メタロニアンは地球の平和を守り抜いたのだ、出来ないことはない」 「もしかして、地球の救世主の立場を利用して国連を揺さぶったんですか? でもって、かなり無茶な法案を通させたんですか?」 「そうとも言うな」 「なんてことしてんですか、あなたは」 「それも君を愛するが故だ、綾子君。いや、綾子」 「あなたって人は…」 ブライトウィングの隊長らしからぬ職権乱用ぶりに綾子が呆れるも、彼は笑みを崩さなかった。 「ブライトと呼びたまえ」 「いきなり調子に乗りすぎなんですけど。五分前まであんなに初々しかったのに、なんですかこの変貌ぶりは」 「それぐらいの状況適応能力がなければ、リーダーなど務まらないからだ」 「筋が通っているようで全く通っていないんですけど」 「愛さえあれば、どんなことでも出来る。私にそれを教えてくれたのは、他でもない綾子ではないか」 「そういえば、最終決戦の時にそんなことを言ったような気がしますけど、でもあれは物の弾みというやつで」 綾子は更に言い返そうとしたが、ブライトウィングの得意げな笑みを見、口を閉じた。これでは、言い返すだけ無駄だろう。 どんな切っ掛けでブライトウィングに気に入られたのかは解らないが、そこまで徹底されてしまってはやり返しようがない。 綾子はブラウスの前を掻き合わせ、身を起こした。ブライトウィングをとりあえず一発小突いてから、肩装甲に頭を預けた。 ブライトウィングの腕が肩に回され、抱き寄せられる。綾子はブライトウィングの冷たさと、その奥のエンジンの熱を肌に感じた。 セックスの余韻とは違った高ぶりもまた、感じていた。面と向かって好きだと言われてしまったら、彼を意識しないわけがない。 結婚するか否かは答えられないが、とりあえず付き合ってみよう。どんなことがあっても、綾子を守ってくれるのは間違いない。 誰よりも強い、戦士なのだから。 920.8592009/01/11(日) 17 21 26 ID uAqvBBzN 以上です。また通し番号間違えました。毎度ながらテンパりすぎでごめんなさい。 ロボの方も感じられたら良いよなぁ、と思ったらTFと勇者の中間みたいなのになりました。 921.名無しさん@ピンキー2009/01/11(日) 21 15 23 ID hxVSQD9f GJ!隊長格好良いよ隊長 922.名無しさん@ピンキー2009/01/11(日) 21 54 49 ID WSt8Mk/i ヒーローらしく少しキザでかなり真っ直ぐだな隊長wwwGJ! 923.名無しさん@ピンキー2009/01/11(日) 21 55 44 ID 34+fzW+f この爽やかな正義感あふれる隊長のノリが懐かしすぎる すばらしく楽しめました、GJ! 924.名無しさん@ピンキー2009/01/11(日) 22 54 59 ID 4yMpLF6H むしろ隊長の嫁になりたいGJ 925.名無しさん@ピンキー2009/01/11(日) 23 13 26 ID 00bKpeMz さびなきゃいいけど・・・GJ! 926.名無しさん@ピンキー2009/01/12(月) 15 39 56 ID lGJZfTkf そろそろ次スレが要るとは思うんだがテンプレどうする? 927.名無しさん@ピンキー2009/01/12(月) 20 00 33 ID 0/dUC7mo テンプレ 851に保管庫追加して、関連スレ拾い直してきたよー -------------------------------- 【なんでも】人外と人間でハァハァするスレ【あり】2 モンスターでも異星人でも動物でも植物でも無機物でも! とにかく人外と人間でハァハァ萌え萌えエロエロしようぜ! 人外萌えに定義も貴賤も無し! 保管庫 http //www26.atwiki.jp/monsters/ 前スレ:人外×人間でハァハァするスレ http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1206021464/ 関連スレ 擬人化総合SSスレ http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176796139/ 擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【十五匹目】 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1230747092/ 死神っ娘萌え http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1224584298/ 【妖怪】人間以外の女の子とのお話25【幽霊】 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219453539/ かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その13】 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1210258452/ ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α8 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219502527/ 【獣人】亜人の少年少女の絡み8【獣化】 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1225275835/ 獣姦だいすき2 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1186650487/ 触手・怪物に犯されるSS 18匹目 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1223050134/ 猫耳少女と召使いの物語16 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1223515142/ エルフでエロパロ http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199728795/ 928.名無しさん@ピンキー2009/01/12(月) 23 49 51 ID nQ2JSnlw 保管庫見に行ったら、作品の並びとかかなり整頓されてて驚いた。 仕事早ッ!編集お疲れ様でした!! 929.保管庫2009/01/13(火) 11 54 34 ID MhIjKkyF ありがとうございます。お声掛けて頂けると嬉しいです。 テンプレに追加していただいた方もありがたいです。 もうすぐ次スレの季節ですが、次スレでもどうぞよろしくお願いします。 930.名無しさん@ピンキー2009/01/14(水) 20 59 43 ID L+NKXDVJ 927 絵板 http //www2.atpaint.jp/jingai/ 次スレのテンプレにはこれも追加しておいて欲しいかも ところで次スレは 950とかその辺? このスレもあと五キロバイトないってところが微妙だね 929 すげー見やすいです、お疲れ様です! 931.名無しさん@ピンキー2009/01/15(木) 02 21 29 ID 6v2WEyyU 490手前だし立てちゃっても良いんじゃないかな。 実は立てようとしたんだけどね。 932.名無しさん@ピンキー2009/01/15(木) 07 11 23 ID Lvu5+98s スレタイ文字数制限に引っかかったっぽいのでちょっと変えました 【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ2 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1231971015/ 933.名無しさん@ピンキー2009/01/15(木) 19 53 00 ID Lgn+R62G 932 スレ縦乙です 934.名無しさん@ピンキー2009/01/15(木) 23 57 06 ID WH1r2+N8 乙、じゃあこっち埋めるか。 エイリアンVSプレデターのプレデターって良いな。 935.名無しさん@ピンキー2009/01/16(金) 00 20 32 ID zfnOyCET 乙 AVPは良いな。道具の使い方を教えるシーンは萌えた 今期は宇宙をかける少女にメカ×少女の気配を感じた レオパルドと秋葉とかいつきとウルに期待 936.名無しさん@ピンキー2009/01/16(金) 07 28 51 ID 5TLsn0v+ スレ乙です。 まりんとメランだっけ?が心引かれるんだが 鬱がどれほどのものか気になる自分に誰か簡単な解説をくれまいか。 937.名無しさん@ピンキー2009/01/16(金) 09 39 38 ID 0zREpz6q 埋め 次スレこそ温めてるネタを放出したい…! ケモノも爬虫類も頭足類も昆虫も、ロボも人形も妖怪もモンスターもいいよいいよ 938.名無しさん@ピンキー2009/01/16(金) 11 31 57 ID M/4I7Z38 まりメラは確かに究極に鬱シーンが多いアニメだか異種カプ好きには究極に萌えるアニメだ! メランがひたすらまりんを守るのに萌えすぎる。 あれは見て損は無いと思う。 解説じゃなくてすみません 939.名無しさん@ピンキー2009/01/16(金) 13 21 10 ID KG3dHF0/ 是非ともネタをぶちまけて下さい。ええもう思う存分に。 本気で楽しみにしているので。このスレは日々の心の潤いです。 まりメラの鬱シーンは、大体こんな感じ。 ・無実の罪で逮捕される ・八つ当たりで殺されかける ・育ての親が死ぬ ・まりんの住む長屋が放火されて全焼する ・二度も殺されかけた挙げ句、失明する 他にもまだまだあります。でもって、基本的にメランは負傷しまくりです。 絵柄はNHK教育アニメみたいな感じなので余計に精神的に来るんだなぁ、これが。 それでもまりメラは萌えます。メラン超愛してる。 940.名無しさん@ピンキー2009/01/16(金) 15 35 18 ID 5TLsn0v+ 解説ありがとう、ちょっとまりメラ探してくるわ。 魂の兄弟達がそこまで萌え滾るアニメなら見て損はあるまい! それを見て、女の子が異種を犯してる妄想は洗い流して、 次スレは綺麗な体と心で挑むわ! 941.名無しさん@ピンキー2009/01/16(金) 16 47 32 ID O2FMDtYi 940 女の子が異種を犯し それは素晴らしいものだ!やめてはいけない! なので次回は綺麗な心と体に腹にイチモツで挑んで頂きたい。 某牛寺才最作品で幼女がロボにお礼のちゅーをしてた。リアルに叫んだ。 あのシリーズは不意打ちの萌えが多すぎる。 942.名無しさん@ピンキー2009/01/16(金) 23 05 55 ID Gb1gdTzp まりメラが充分素敵な作品なのは知っているけれども、現在進行形のアニメや本の類で人外に萌えられるようなオススメってどんなのがある? 因みに 935の言った「そらかけ」は毎週テレビの前でハアハアして見ていますW 943.名無しさん@ピンキー2009/01/16(金) 23 11 26 ID Gb1gdTzp sage忘れてしまったOTL 944.名無しさん@ピンキー2009/01/17(土) 05 35 27 ID Ee1gI5R7 942 pixivいってハァハァするのはだめかい? 萌えシチュがたくさんあって死にそうになったんですが。 (スレ違いだけど猫召スレの関連イラストも色々投稿されてたよ) 945.名無しさん@ピンキー2009/01/17(土) 08 46 43 ID CbwBDrKc 人間とモンスターがペア組む系のアニメってなんかないか ポケモンデジモンレジェンズとメジャーどころは見たけど ラブラブがいいよね 946.名無しさん@ピンキー2009/01/17(土) 09 26 37 ID KVYx+amm tp //homepage2.nifty.com/shelfwindfall/list/ とりあえずこれを片っ端から見るといいよ! しかしまだこの世の中にはたくさん眠っているはず…。 947.名無しさん@ピンキー2009/01/17(土) 10 32 13 ID CbwBDrKc 946 多ッ これリスト見てて思ったんだけど、ソニックのシャドウマリアペアも好きだー 救いないけどさ 948.名無しさん@ピンキー2009/01/17(土) 12 18 36 ID plXlXdhD 946 すげー網羅してんなそのサイト パレドゥレーヌまであるとは… 自分はチョコダン2のチョコボシロマペア萌えたのを思い出した 949.名無しさん@ピンキー2009/01/17(土) 13 00 31 ID 0eGnodvY おおおこんなに情報が・・・みんなテンクス! ピクシブが新規登録再開したの知らんかったから、まずはそっちに行ってきまつ(^w^) 950.名無しさん@ピンキー2009/01/17(土) 14 14 56 ID KVYx+amm 946のとこは随時更新されてるからたまに見るといいよ! あと最近といえばブレイブルーのアラクネとライチかな…。 ムチプリお姉さんと蟲触手で複雑な過去有りとか萌える。 元恋人同士?だったのかな。 951.名無しさん@ピンキー2009/01/18(日) 16 10 24 ID YU5vz6ZU 946 世の中にはこんなに異種間カプがあるのか リストには載ってないけど、GBAの牧場物語♀主人公版は河童と結婚できるんだぜ。 子供も産まれるんだぜ… 952.名無しさん@ピンキー2009/01/18(日) 17 04 35 ID w5tJl38E ニコの話題ですまないが 946 のリストはニコにある元動画で情報提供すると反映してくれる 動画はニコで異種間恋愛で検索すると出てくる 絢爛舞踏祭ってゲームに、人外のキャラががいくらか出てきた 主人公は男女選べるし、恋愛要素はだいぶ薄いが一応仲良くもなれる しかし肝心なゲーム部分は超微妙な出来だった。はっきり言うとクソゲーの類 953.名無しさん@ピンキー2009/01/18(日) 18 24 31 ID Drg6mDax 同じくニコの話題ですまないが、ミクの歌の3DPVが非常に素敵だった メカと幼女だった 954.名無しさん@ピンキー2009/01/19(月) 22 39 10 ID TxRqHKG3 953 観てきちゃっただろ馬鹿! 恋愛話じゃないがプルートゥのノース2号を思い出した 忠実で心優しいロボはいい、とてもいい 955.名無しさん@ピンキー2009/01/19(月) 22 41 04 ID T+IbRotq アイ・ロボットのサニーとか、どうかなあ。 殺人容疑をかけられて 「お父さん(製作者の博士)は、僕をそんなふうに作ったんじゃあない!」 とか憤ってるシーンがあったと思うんだ。 すごいパパ大好きっ子じゃなかったかな。 956.名無しさん@ピンキー2009/01/22(木) 11 41 06 ID ToZFmYtH ヒルトってイシイさんといい感じじゃなかったっけ? 957.名無しさん@ピンキー2009/01/23(金) 02 48 32 ID 1VlNgAef 次スレで話題にあったデモンシード買って読んだらとんでもなく萌えた あそこら時代の映画とか作品って宇宙人×美女とかが何気に多い気がする 958.名無しさん@ピンキー2009/01/25(日) 23 20 42 ID woyRybC7 ほしゅ みんな新スレの前にまずこっちのスレ埋めないか? というわけで取りあえず自分好きな人外×人間の発表タイム。 自分はサモナイクラ2のイグゼルド×エア。機械に目覚めたきっかけだった。 959.名無しさん@ピンキー2009/01/26(月) 00 35 30 ID vTnQnB6X 新スレ? 960.名無しさん@ピンキー2009/01/26(月) 00 42 08 ID Tt+Alps6 人外×人間の第2スレの事。秀逸な作品が置かれてるのは嬉しいんだが、前スレをほっとかないでほしいかなと。 961.名無しさん@ピンキー2009/01/26(月) 00 49 45 ID G8egCicE まりんとメラン もともとロボ×少女好きではあったが、これで完全に人外と少女に覚醒した 962.名無しさん@ピンキー2009/01/26(月) 00 55 41 ID uQFzxjCS 確かにちゃんと埋まってないと気がかりだ。 shinobiシリーズkunoichiの黒鋼と緋花。 敵同士ラストステージで「お前俺の主になれよ(意訳」という黒鋼に 「ふざけんな誰がなるか」と撥ねつけて決戦に挑む緋花に燃えて萌えた。 絶対居ないだろうなーこれ。 963.名無しさん@ピンキー2009/01/26(月) 02 10 27 ID BomcppA0 ジャンパーソンと三枝かおるが当時好きだった 思いっきりロボ×人間だと思うんだがあれは最終回後とか結婚してても不思議じゃない スレ埋めた方がいいのか? 自然に落ちるまでほっとく方が鯖に負担掛からないんじゃなかったっけ 964.名無しさん@ピンキー2009/01/26(月) 03 51 42 ID fV7Tidap 思いの外早く新スレが立ったからなー エロパロ板のスレって書き込まなくても結構長く残ってるから、いっそ埋めちゃった方が良いのかも スカープレデターとレックスが今の最萌え。スカーの中にエイリアンが寄生してなかったら…というifを日々妄想している 965.名無しさん@ピンキー2009/01/26(月) 04 31 35 ID jmnQaUpX 黒ネコのタンゴは萌える 埋めがてら質問 なかなかこの手の話や絵を検索するのに 都合のいいワードって無いんだよな なにかお勧めの検索用語ないか? 966.名無しさん@ピンキー2009/01/26(月) 08 08 49 ID BomcppA0 964 小説版でスカーとレックスの交流が増えてて更に妄想肥大した覚えがある 965 異種族恋愛 とかでググると色々出てくるけど 見た目完全に人型同士だと人外度が物足りない気も 今のとここのスレが一番満足度高いw そろそろ500KBだから埋まりそうだな〜 967.名無しさん@ピンキー2009/01/26(月) 08 22 14 ID BrFGQqjf 958 まさかの同士。 その二人好きな人なかなか居なくてなあ…。 サモナイシリーズはそろそろ機械兵士とのラブエンディングを作るべき。 私は特撮系列から入ったクチだ。 いつのまにか染まってた。 でも本気でその萌に気がついたのは電王からだったかな。 968.名無しさん@ピンキー2009/01/26(月) 08 37 37 ID PjkdBdXp 年バレだが。 某平井和正のウルフガイシリーズ、とくに、少年ウルフガイの犬神明と青鹿先生に萌えた。 あれで人外や、年上のひと萌えが刷り込まれたと思う。 もっと子供の頃は、人魚姫が異様に好きだった。 今思えば種族を超えた悲恋に萌えていたのだろう。 969.名無しさん@ピンキー2009/01/26(月) 09 22 15 ID T39P0ySX 萌えのルーツは多分「ビジター」。名前忘れたけど吹き替えで 富山敬さんが声を当ててたビジターの男がゲストキャラと何かいい 雰囲気になった所で正体ばれて、反射的に後ずさった女を怒るでも なく無言で微笑む姿に魅力を感じた。 その後一時この嗜好から離れていたんだけど、引き戻したのは 「クーロンズゲート」。今で言うキモカワイイ物の怪の宝庫で 大いに萌えたけど、特にシャンジー(CV千葉繁)が好きで、 彼とメイアンとチェンがどんな会話をしていた(って言うか 会話が成立するのか)のかと妄想していた過日の自分。 死ぬのが怖くてスライムに変じてしまった医者と、女のエゴが 凝り固まって生まれたトルソーのホステスと、悪の秘密結社(違) が作った合成ゾンビのマフィアの三角関係って、奇想天外過ぎて 他に類が無いと思うが……ってこれは人外×人外か。 先に上がったリストで好きなのは「スタートレック・ヴォイジャー」 のニーリックス×ケス×ドクター。ドクターが自分を風邪っぽい状態に するプログラムを作って患者の『不安』を検証しようとするのを見て、 「症状や治る時期が判ってたら『不安』にならないから」とこっそり 細工して何食わぬ顔で仕事するケスが素敵だった。 後は……「大神」の菊×天かなぁ。章ボス戦で狼姿で並んで吠え猛る 勇ましさと一回り違う体格差に萌えてしまった。 ……どっちも厳密には人外×人間じゃないけど(宇宙人×ホログラムと 人狼×神様だからな)、ヒト的存在って事で一つ。 970.名無しさん@ピンキー2009/01/26(月) 09 33 08 ID vTnQnB6X 960 おお、スレタイが一部変わってたから気付かなかったよ、?クス 971.名無しさん@ピンキー2009/01/26(月) 13 43 25 ID zAxWl50M 漢字の読みもおぼつかない年から、父親の本棚にあった手塚治虫読みまくった。 中でも一番大好きだったのが、「アポロの歌」の「女王シグマ」編 (男主人公と合成人間の女王の悲恋) ある日本屋に連れてってもらい、好きな本買っていいよと言われ、適当に 手に取ったのが「ゲゲゲの鬼太郎(変態吸血鬼エリートの話が収録)」 「セクサロイド」(男主人公と女性アンドロイドのスパイ活劇・エロ一杯) 先天的に人外×人間萌えだったとしか思えない。 972.名無しさん@ピンキー2009/01/26(月) 13 56 24 ID Pj3YyySx 火の鳥ではマサトとタマミもいいと思うんだ…… あとクチイヌとかマリモとか ←・↑ 1-100 101-200 201-300 301-400 401-500 501-600 601-700 701-800 801-900 901-972
https://w.atwiki.jp/monsters/pages/92.html
人外×人間でハァハァするスレ 601-700 1-100 101-200 201-300 301-400 401-500 501-600 601-700 701-800 801-900 901-972 601. 名無しさん@ピンキー 2008/09/26(金) 02 13 22 ID ESbS7NSE 600 良いね 漫画はたぶん「音禰のないしょ」。葵DESTRUCTION!って短編集に入ってる 602. ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22 08 24 ID E2hg/eLK 今晩は、5レス程お借りします。 スライム♀(擬態練習中)× 人間♂ 124 or 保管庫 参照 エロ少 会話多。 苦手な方はトリップNGでお願いします。 603. 1/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22 10 10 ID E2hg/eLK 前の村から4日目にして、やっとたどり着いた宿は祭りの前とかで込み合っていた。 案内された部屋は狭く、明らかに一人部屋として普段は使われているものだろうと推測 できた。 「狭いベッドが一つ……言えば毛布くらいは借りれるかな」 呟いて部屋を出ようとして俺はつんのめる。 振り返ると旅の連れである青い髪の少女が服の端を掴んでいた。手ではなく髪の毛で。 「おい、物を掴む時は手を使え」 諸事情あって一緒に旅をしている擬態練習中のスライムは俺との距離を詰めると服に 絡めていた髪を離す。 上目遣いに俺を見上げる少女型スライムと視線が合い、鼓動が速まった。 「私、あなたのこと、けっこう気に入ってるンですよ」 個人的な好みの問題だが、少々たれ目な点を除けば整った顔立ちの美少女である。 正体がスライムだと知らなければ嬉しい状況だろう。 唐突に言うスライム少女に、その意味を図りかねて聞き返す。 「だから何だ」 「この間の続きをしませンか?」 空気が凍った。正しくは俺の周りの空気だけだが、背中を嫌な冷たい汗が伝う。 「俺、寝るわ」 誤魔化して出ていこうとした俺の前に回り込んだスライム少女が両手、いや髪を広げて 立ちはだかった。 「何処に行くンですか、部屋はここですよ。ちゃンと今度は優しくしますから、ね?」 「髪を使うなっての……」 一応ツッコミつつ今のは普通は男側のセリフだよなと胸中確認する。 「何が嫌なンですか? 前はすごくのり気で止める私を無視して、無理矢理したンじゃ ないですか」 「それは水に流したんだろ」 「だから、もう一回ヤり直しましょうって言ってるンです」 「発音がおかしい。と言うか忘れろ」 食い下がるスライム少女を一蹴する。 すると顎に手を当て髪をふよふよと泳がせながら暫く悩む仕草をしていたスライム少女の 口から、とんでもない言葉が飛び出した。 「なら、私から強姦する事になりますが」 「女からの強姦は逆レイプと言うんだ。それと」 「そうなンですか、では言い直します。私が逆レイプをしますが、良いンですか?」 どこで覚えたのか物騒な言葉に驚きつつ話題を逸らそうと試みるが早々に割り込まれる。 「いや、良くはない……って言ってるそばから脱ぐなっ!」 「大声を出すと人が来ちゃいますよ。私はバレても構いませンけど?」 「それは女の子の吐くセリフじゃないっ」 服を荷の上に置くとスライム少女はクルリと振り返る。 均整の取れた文字通りシミ一つない身体だったが既に肌の色が抜けていた。 「おーじょうぎわが悪いです。すえぜンは食わねば男のはじになるンです」 「そんな言葉どこで覚えた」 「この間会ったサンゾクの皆さンが言ってましたよ」 「いたな、そんな奴ら」 こいつをスライムとも知らずに手を出したが故に儚くも退治されてしまった憐れな奴等が いた事を思い出す。 説得は諦めた方が良さそうだった、鼻息荒く自信満々である。 「それに私はスライムですからね。オンナノコではありませンし」 「お前はっ、都合で切り替えるなっ」 「さあ、自分で脱ぐか私に消化されるか、どちらか選ンで下さい」 「その2択かよ。まずは俺の話を聞けっ」 「嫌です」 604. 2/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22 11 38 ID E2hg/eLK 暫くの問答の後、俺は全裸で文字通りスライムに包まれている。 人間の女の姿ならまだ興奮もできるが、本性のゼリーのままなので何の感慨もない。 感触としては粘り気はあるがベタベタはしない不思議な感覚だった。 一部を掬い上げてみるが掌を滑りヌルリと落ちる。 これは擬態時にはどの部分なのだろう。 「どンな気分ですか?」 いつもより少々低いスライム少女の声が響く。ただのゼリーに見えるが発声器官はどこに あるのか、気になる点は多い。 「中途半端な温度の風呂に入ってる気分だ」 「そうですか。……あの、ちょっと教えて欲しいンですが」 気を使っているのだろう、スライム少女が控えめに訊ねる。 「何を?」 「局部に前回のような質量の変化が見られないンですが、何でですか?」 「俺にその気が無いからだ」 「えぇ? ややこしいモンですね」 「デリケートなんだよ、ややこしい扱いすんな」 「感覚あるンですか?」 「無いと動かないだろ」 「生えてるンですから当然なンでしょうが、本当に妙なものですね」 他人事だと思って好き勝手なことを言う。 「妙とか言うな。付いてるもんなんだよ」 「へぇ、普段は柔らかいンですね。曲げると痛いンですか? あ、先っぽに穴がある」 「うぁっ、玩具じゃないんだから揉むな」 まだ柔らかいソレを捏ねるように揉まれる。水が意識を持った様な何とも表現し難い感触。 なんでこう無邪気に弄り回せるのか不思議だったが、人間そのものがスライムにとって玩具 だからかと納得する。 「止めろ気色悪い」 「そうなンですか? うーン、硬度を変えてみましょうか。人間のオンナノコの胸部で…… えと、たしか」 ただの水の様だったゼリーはプニプニとした心地好い柔らかさへと転じた。 見た目には何の変化も無いのがまた奇妙だ。 「パイズリ? これなら良いンですか?」 予想外の刺激に反応してしまった。 「あ、ああ」 「ちょっと大きくなりましたよ。その気になりました?」 「……どこで覚えた、こんなもん」 スライムに息子を弄ばれているにも関わらず意外と冷静な自分に驚きつつ訊ねてみる。 あまりにも異常な状況に陥ると、逆に落ち着くと聞いていたが本当だったとは知らなかった。 「以前あなたから貰った“ほん”に載ってたンですよ」 「あれは貸しただけだ。お前が持ってたのか、返せ」 前回の客室半壊時のどさくさ紛れに無くなったと思っていた。 「まだ読み終わってませンからイヤです」 「じっくり読む物じゃないだろ」 「いえいえ、けっこう興味深い内容だったンですよ」 渡してしまった本の内容が内容な上、フィクションだと言っても理解しないだろう。 後悔しても手後れだった。とりあえずSM系でなかったのは救いかもしれない。 605. 3/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22 13 18 ID E2hg/eLK 「お前は楽しそうだな」 「それはもう。“しる”のと“する”のとでは全く違うンですからね」 苦笑いする俺の前に、透明ないつもの顔が造られ舌を出し笑った。 「口も良いですか?」 これもいつもの事だが俺が答えるより早く行動を開始している。 冷たく柔らかい感触が俺の口内に滑り込んだ。 そこでふと思い出す。口は前に消化用とか言って無かったか? 疑問を察したのか口腔内を確認するようになぞりながら下のゼリーが喋る。 「ああ、心配しなくても大丈夫ですよ。それは消化器官に繋いでいませンから」 まぁ、消化されないのならば遠慮する事は無いか。 舌を絡めるとツルリとした相手は戸惑う様にうねったが、直ぐに何重にも巻き付き俺の舌を 引っ張った。 人間ならあり得ない動き。と言うか待て、痛い。 「ひョラ、ひゃて」 当然ながら舌を絡め取られていては喋れない。 ゼリーから腕を抜きスライム少女の首を引き離すと予想に反してその舌が伸びた。 「はりゃせ」 「ああ、すみませン。やり過ぎました」 舌が伸びたまま半透明のスライム少女が驚いた顔をして、ゼリーから答えが返る。 一応、反省しているらしく舌を縮めると絡め直す。 スライムの内部で行われているため殆ど音はしないが、そんな事をしている間も下は下で、 にゅるにゅると流動して無数の指に全身を突きまわされている様な、擽ったいやら何やら解らない。 特にペニスの周辺は念入りに音でもしそうな程に扱き立てられる。 吸い出すように絡み付き気持ち良い、情けないが早々に限界だった。 「あ、イイ感じみたいですね。前回と同等のサイズに……」 呑気な声を後目に全身を駆け抜けそれは発射口へ至る。 「わわっ! なンっ、出すなら出すって合図して下さいよっ」 スライム全体が波打ち、絡められていた舌が引き抜かれた。 「んなもんする隙あるか。お前が急にするからだ」 呆れた直後に意外と反応が普通だと思う。 「そういえば、この前みたいに変な汁とか出してないな」 スライムの特性を活用しているだけで、割と普通だ。普通の尺度がずれてる気もするが。 「優しくするって約束しましたから、使わなかったンですけど……使用しても良いンですか?」 「ダメ」 「私的には使えば楽なンですけど」 「いや、戻って来れなさそうだから止めろ」 「そうですか。まぁこっちの方法もコツは分かりましたし、イケる所までイッちゃって下さい」 「え、おい」 スライム少女は既に流動を再開している。 「ま……」 休憩をくれ俺は普通なんだ。 しかし当然と言うべきか止めるヒマなど無く、頭の隅であの本は絶倫ものだったかな、などと 考えていた。 606. 4/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22 15 16 ID E2hg/eLK 「“ほん”にもありましたが回を重ねるごとに量が少なくなっていくのは面白いもンですね」 俺は面白く無い。 満足げな相手の声を聞きながら意識があるのを不思議に思う。 呼吸の度に肺が灼ける。鼓動の度に心臓が痛い。 気が済んだ相手が動きを止めて結構な時間が過ぎていたが、呼吸は落ち着かず汗で湿った髪が 気色悪く額に貼り付いている。 「前は気がつきませンでしたけど行為が終わるとなンだか、ぐったりしてませンか。 大丈夫です?」 ニュッと触手を伸ばして俺の髪を持ち上げた。流れる汗がスライムに吸収され消える。 「おま、連打させんな」 「スミマセン。あなたの反応が楽しくて……水でも飲みます?」 全く反省していない様子で答えるスライムに脱力する。 「あー。とりあえず、くれ」 「はいはい。どうぞ遠慮なく」 ゼリーから差し出されたのは1本の触手だった。 先が窪んでそこに水が入っている。 「おい、勘弁しろ」 「中身は極々普通の水なンですが」 「頼むからテーブルの水差しを」 「ええ? どうせおンなじ水なのに……」 「いいから、本気で頼む」 「なンで……分かりましたよ、だからその本気で情けない顏を変えて下さい」 喉を潤し一息着いて、どうにか動悸も収まったが、未だに俺を解放しないスライム少女に 前々から気になっていた疑問をぶつけてみる事にした。 「なぁ。出した物とか、吸収してるのか」 青みがかったスライムは最初と同じ様に透き通っている。 濁っていても嫌だが、結構な量が出た筈の精液は既に影も形もない。 「もちろンです」 「……気になるんだが、お前ら的には旨いのか?」 「ええっと、好みの問題だと思うンですけど、けっこう珍味な感じで、血とか他の水分 よりも濃い感じでして。こう、活きが違うンですよ」 珍味なのか、確かに粘るとは思っていたが。 もよもよと表面を動かして一生懸命に説明しようとしている様子は何だか可愛い。 「やっぱり細かく言わなくていい」 「あなたの方から聞いたンじゃないですか」 包んでいたゼリーが不満そうに揺れた。 「で、そろそろ出してくれないか」 「いえいえ、ここからなンですよ。思い付いたのが」 俺の言葉に気を取り直した様子で嬉々として答える。 「お前、思い付きでヤってるのか?」 「いいえ。まえに私の仲間がしてるのを見た事があるンです」 「何をするつもりだ?」 質問に暫しの間を置いて、また声が響く。 「心配しなくても大丈夫ですよ。あ、なンなら少々は飲み込ンでも平気ですから」 「ノミコム? 多少はヘイキ?」 一抹の不穏な空気が流れる。 「多分、一応。まぁ、覚悟はしておいて下さい」 段々と声に自信が無くなり、俺を包んでいたゼリーが揺れ蠢く。 「……覚悟?」 言葉に一時思考が停止する。 607. 5/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22 16 19 ID E2hg/eLK 飲み込んでも、たぶん平気……つまり、これが口の中にまで入る位置にくるって事か? そこでやっと自分の置かれている状況に気がつき自然と口が開くのと、ほぼ同時に スライムが襲いかかる。 ぎゃああああぁ…… 叫んだ筈の俺の悲鳴は弾力性に富んだスライムの中に飲み込まれ消えた。 「やンっ、中で暴れないで下さいっ」 もがく俺の耳に響くスライム少女の声は衝撃に近かった。 “やンっ”じゃない、俺の生命の危機だ。 半分意識が飛びかけた頃、スライム少女が文句を言いつつ頭部を解放する。 「ちょっと、私の声が聞こえてるンですか?」 口に残っていたスライムを吐き出し、返事もできずに必死で肺に空気を送り込んだ。 呼吸を整えてから抗議する。 「お前はっ! 俺を喰う気か、殺す気かっ」 少し食べてしまった。まだ胃の中で動いてる気がする。 「いやですね、そンな言い方。私を食べたのは、あなたの方じゃないですか」 「お前が押し込んだんだろうがっ」 俺は怒鳴る様に応え、おもわず振り降ろした腕に何かが触れる。 「……っ!」 ピリッと何かが走った。 同じ位置を探ると見た目には何もないが、確かに何かがあった。 大きさは手に収まる程度で、軽く握るとブルリとスライム全体に震動が伝わる。 もう一度、また水面が波打った。 「あっ、ちょっ……止め……っ」 「ほほぅ。お前の弱点はここか」 焦りを含んだ声に俺は仕返しとばかりにニヤリと笑うと更に揉む。 「……うンっ、やっ……」 「これは何だ? ん?」 聞く。俺も随分と親父臭いと自覚する。 「……それはっ、消化……のっ」 その言葉に昇りかけていた血の気が引く。 スライムにも内臓があったのか、透明な内臓って何だ。 「……はやくっ、私から出てくださいっ」 「どうやってだ!」 反射的に叫ぶ、できるなら言われなくとも逃げている。 答えより早くゼリーが俺を噴き出した。 「いたたたた……」 派手な音がして、したたかに背中を打つけたが、とりあえず助かったらしい。 ニュルリとスライムの一部が伸び少女の半身を形作った。 「誰かさンが消化器官を刺激してくれたおかげで、お腹がすいちゃいました」 俺の事など気にも留めず屈託のない笑顔でケロリとして空腹を訴える。 「俺は全身がピリピリしてるんだが」 「消化しかけたンですから当然です。あなたが、あンな所を触るからですよ」 半透明な上半身だけ人間の形をしたスライムが身をくねらせた。 「で、何をするつもりだったんだ?」 「今回の案としては、あなたの身体に穿いている穴の、できるかぎり奥まで侵入して内部と 外部両方の反応を観察しようかと……次回の課題は呼吸路の確保ですね」 見る間に成形を終わらせ荷物を探っていたスライム少女は振り返りもせずに答える。 「ない! 絶対に次は無いからなっ」 全力で否定するが、ビチビチと跳ねる何かを食べ始めた相手の答えは無かった。 <終> 608. 名無しさん@ピンキー 2008/09/27(土) 22 16 59 ID E2hg/eLK ↑投下終了です。 お邪魔しました。 609. 名無しさん@ピンキー 2008/09/27(土) 23 34 45 ID iRcsT1/c 規制に継ぐ規制で半年ばかり来てなかったら、こんなスレが 出来てたのな。 557 確か中国の昔話で、女の姿を模った栞が美女になって 古本マニアのとっちゃんぼーやに学問から芸事から あんな事やこんな事まで教えちゃう、みたいな話が あったような希ガス。 でも人間男×人外女はオカルト娘スレ向きかな。 564 民話で女が人外ってのは良くあるけど、女が人間でと言うと…… 聊斎志異だったかなぁ? 馬皮に包まれて蚕になった女の話。 帰りが遅い父親を心配した娘が「お父さんを連れ帰って来たら 結婚しても良い」みたいな事を飼ってた馬に言ったら本当に迎えに 行って、帰って来てから話を聞いた親父が怒って馬を殺して皮を 剥いだんだけど、皮を庭先に干してた所に娘が通り掛ったら突然 その皮に包まれて桑の木の上に行っちゃって、何日かもにょもにょ してるうちにそれが巨大な蚕になってしまった、と言う話。 確かその後にあの世で夫婦になって養蚕の守護神になったとか 言って親父の夢枕に立ったんだっけ? うろ覚えで自信が無いが。 610. 名無しさん@ピンキー 2008/09/27(土) 23 43 57 ID iRcsT1/c ところで、先日メモ帳を整理してたら昔の日記が出て来たんだが、 こんな事を書いていた当時の自分は荒んでいただろうか? ↓ 先日たまたまテレビのチャンネルを変えたら国営放送第二の 教育番組で「伊勢物語」の一節、 「身分違いの恋に焦がれた男が姫君をさらって逃げ出し、 打ち捨てられた蔵の奥に姫君を隠し、入り口に立って寝ずの番を したが、実はそこは『鬼が住んでる』と地元民に忌避されていた 曰くつきの蔵で、姫君は鬼に一口で食い殺されてしまった。 その時姫君は悲鳴を上げたが、折からの雷雨で男には届かず、 男が顛末を知ったのは夜が明けてからだった」 の説明をやっていたんだ。 リア厨の頃に学校の図書室でこの段を読んだ時は 「うわ、男間抜け過ぎっつーか姫君可哀想」 と思ったんだが、それから●●年経った今は 「え〜一口で食べちゃうなんて勿体無いよ鬼さん。俺やったら 朝まであんな事やこんな事しまくって、男の間抜け面を笑い飛ばして やるのになぁ」 などと考え、更に 「姫君が気に入ったんで食わずに掻っ攫って逃亡→寝取られ男 怒りの追跡→三年後、山奥の住処で可愛い鬼っ子と赤子を抱いて めっさ幸せそうな姫君発見→おまいを殺して漏れも死ぬる→ 狩りから帰って来た鬼が一撃粉砕→今日はこいつで鍋でもするか」 みたいな光景が四ページギャグ漫画風に浮かんだ。 ……時の流れって恐ろしい、と、しみじみと思った。 611. 名無しさん@ピンキー 2008/09/28(日) 00 00 49 ID 5r15siSz 608 乙。スラ娘さん可愛いな。 612. 名無しさん@ピンキー 2008/09/29(月) 02 42 25 ID ObKmdfK3 610 早くそれを文章にする作業に戻るんだ 613. 名無しさん@ピンキー 2008/09/29(月) 18 43 57 ID WC7/nkVo 610 でもその話って実際は男が姫を連れ出すことに成功するも姫の家来が助けに来て姫は連れ戻されてしまう 男はそれでは面目が立たないので「実はそこの蔵には鬼が住んでいて姫が食われてしまった」っていう話にした っていうオチだった気がする でもここのスレ的にはそのオチは余計だな、夢がないw 614. 名無しさん@ピンキー 2008/09/29(月) 21 13 24 ID gyEPodik 613 いっそのこと、姫は鬼の生贄として差し出されていたのを見初めた鬼が生かしておいていたら 人間の男が惚れ込んで連れ出したのを連れ戻しに来たって話でよくね? あれ? 615. 名無しさん@ピンキー 2008/09/30(火) 07 13 54 ID lW+56rFb 613 やだなぁ。 610 の勘違い男っぷりが鬼と姫のイチャイチャっぷりをひきたてるんジャマイカ。 616. 名無しさん@ピンキー 2008/10/01(水) 18 46 50 ID X3vHwVmX 573 の亜里の続きを投下します。 一人かくれんぼやコトリのお話が苦手な方は、スルーした方が幸せ。 タイトルの亜里でNGをしてください。 617. 亜里3 2008/10/01(水) 18 47 39 ID X3vHwVmX 暗い面持ちで椅子に座っていた男だが、入室した亜里を一目見るなり腰を浮かせた。 この場にはまるで不釣り合いな、華やいだ紅色。 面会室のガラスに区切られた向こう側、まるで銀幕の女優に着色を施したような洋装の美人が、男の前へ音もなく座る。 「お待たせ致しました。私が山岸亜里でございます」 そう言ってニィと微笑む唇も、緩やかなドレープを描くワンピースも嘘のように紅い。 男は我に返って着席し、上気した顔を恥じらうようにハンカチーフで押さえた。 「山岸先生でいらっしゃいますか。二川と申します。この度は依頼の相談を受けていただけるとのことで…」 二川と名乗る男は随分と身なりのいい若者だった。まだ三十前だろう。 がっちりとした広い肩に上等な仕立ての背広がよく似合っていた。 恐縮した二川の言葉に、亜里は甘い笑みを浮かべる。 「まあ…。私のような卑しい囚人を先生だなんて、勿体の無い…勿体の無い…」 揃った赤い爪で口元を覆い、喉の奥でくつくつと湧く笑みを殺した。 些か芝居がかかった嫌らしさが、彼女の浮世離れした容姿と相まりひどく淫靡だ。 二川は強くときめいた。 霊能者など、どんな化物が出るかと畏れていたのが馬鹿らしい。 618. 亜里4 2008/10/01(水) 18 49 07 ID X3vHwVmX 亜里の背後の壁に控えた看守は、二川の様子に眉をひそめた。 男の依頼者が亜里の外見に心を奪われるのは珍しくない。 しかし、その中でも二川は感情が隠せない類の人間なのだろう。 不躾に亜里を眺めるような真似こそしないが、彼の紅潮した皮膚下に巡る色欲は、誰の目にも明らかだった。 二川はふと思い出したように目線を落とし、膝の上のハンカチーフをきつく握る。 重い扉を押し開くように、彼は静かに語りだした。 「…先生に聞いていただきたいのは、私の屋敷にある土蔵の事なのです」 依頼の話になると亜里もゆらりと姿勢を正す。 亜里はうっすら口角に笑みを乗せたまま二川の話を聴いた。 「先祖の代に建てられた古い蔵でして、中に何が収められているか、私はもちろん、父も祖父の代も把握しておりませんでした」 二川の顔色は徐々にあせていった。 「中を確かめようにも、扉の溝に土が塗り込まれ、壁と一体になっているのです――」 ―中に何が入っているかは判りませんが、高価な物などはないでしょう。 そうならば放っておけばよいのでしょうが、入口のない土蔵が屋敷に在るなど気味の悪い事です。 父の代に、屋敷の改築を兼ねて土蔵を取り壊そうとしました。 619. 亜里5 2008/10/01(水) 18 50 55 ID X3vHwVmX 私も子供でしたが既に屋敷におりましたので、あの時の事はよく覚えております。 土蔵は古く、大きさもさほどありませんでしたから、人力で壊す予定でした。 数人の大工が大槌を手に土蔵を囲みます。 私は父の傍らで、縁側からそれを見守っておりました。 一人の大工が大槌を振りかぶり、力を込めて土壁にそれを降ろしました。 ―私は、その時の事を、未だに夢に見るのです。 ブツンと何かが切れる音が、私の耳にも聞こえた気がしました。 その大工は大槌を振り降ろした格好のまま、しばし静止していました。 やがて、上半身がぐらりと反ります。 天を仰ぐその顔は、まるで笑っているように見えました。 大工仲間が、妙に思ってその大工に声を掛けようと歩み寄ります。 父も私も、何だろうと首を伸ばして彼を注視しました。 大工の下半身から赤黒い物が勢いよく流出し、庭に広がりました。 立ったまま魚のように大きく体を痙攣させた後、大工は自らの排泄物の中に倒れ込みます。 一斉に、周囲から怒号に似た悲鳴が上がりました―― 「―それから、あの土蔵には誰も触れておりません」 そう結んだ二川の唇は、白く乾き震えていた。 620. 亜里6 2008/10/01(水) 18 52 31 ID X3vHwVmX 亜里の真っ黒な目がつうと細められる。 その唇は血のように紅く、未だ平然と笑みの形を保っていた。 共に二川の話を聞いた看守は、肌を粟立たせ立ち竦んでいる。 思わず自らの下腹部にも鈍痛を感じ、脂汗が浮かんでいた。 「それはそれは、大変な事…」 忌まわしい物を語った二川を気遣うような、柔らかく穏やかな声色で亜里はそっと囁いた。 二川は弾かれたように顔を上げ、救いを求める目で亜里を見つめる。 亜里は笑った。 「御依頼…お引き受け致します」 続く 621. 名無しさん@ピンキー 2008/10/01(水) 18 54 58 ID X3vHwVmX 投下以上です 622. 名無しさん@ピンキー 2008/10/01(水) 21 23 34 ID u5X8tpPc 待ってたよ、投下乙 これからの展開が楽しみだ 623. 名無しさん@ピンキー 2008/10/06(月) 02 02 16 ID NupH4qrm 中途半端に古く、マイナーなアニメなんだけど まりんとメラン知ってる人いない? 人外好きにはたまらないアニメだと思うんだが。 624. 名無しさん@ピンキー 2008/10/06(月) 02 37 53 ID tNJVF9iF 623 あれは人外好きで鬱平気なら見て損はない。 自分はDVD全巻買ったけど後悔は全くしていない。 625. 名無しさん@ピンキー 2008/10/06(月) 23 05 08 ID ibmXjh9l 懐かしいなw あれのOPだったか…歌も好きだ。 626. 名無しさん@ピンキー 2008/10/08(水) 02 19 21 ID PSS1ncMu まりメラなつかしい……WOWOWアニメ全盛期のころだね 627. 名無しさん@ピンキー 2008/10/08(水) 09 26 58 ID rgAwFmxt どこかのサイトで、まりメラの通販(同人誌?)やってたなぁ… 今もやってるんだろうか? 628. 名無しさん@ピンキー 2008/10/08(水) 15 31 43 ID T9XlXb7x 久々に見返してしまったww やっぱいい話だな… 620 投下乙でした。 続き楽しみにしてます。 629. 名無しさん@ピンキー 2008/10/08(水) 18 10 03 ID eAXY67MT おばけよりケモのがトレンドだろうか。 人狼とお嬢様でほのぼの系投下します。続き物で進行はマッタリ。 NGはタイトルの「ウルフのストレート」でお願いします。 630. ウルフのストレート 2008/10/08(水) 18 12 01 ID eAXY67MT 鉄の棘は強固に噛み合い、獲物の足を深く捕らえていた。 罠に掛かった獣は憔悴し地に横たわる。 草に半分埋めたその顔は、開いた口からダラリと舌が垂れ、薄く開いた眼は白く幕を帯び濁っていた。 ごく浅く上下する腹の動きがなければ生死の判別もつかないような状態だった。 森は春の日射しに淡く萌える。 生い茂る葉の隙間から覗く高い空に、獣を見下ろして雲がのどかに流れた。 もうどれだけの時間を獣がここに伏しているかは解らない。 刃がめり込む傷口は未だ赤黒く濡れているが、じきに全て干からびてしまうのだろう。 死。 獣は、静かにそれを意識した。 だが、 ―でかいいぬだな 人間の声が聞こえた。 ―おまえ、あしいたいの? 草を踏みしめる軽い足音が獣へと近付く。 最早気配を探る力もない獣は、靄のかかる瞳を億劫にそちらへ向けた。 ぼやけた視界に人影が映る。小さな影はうっすらと赤く滲んだ。 赤茶色の髪の子供が一人、獣の足元にしゃがみ込む。 両手で貝のように閉じた二枚の鉄板を抉じ開けようと試みるが、内向きにびっしりと並ぶ尖った刃が指に食い込み、力を込められない。 非力な手には余る鉄の罠だが、子供は諦めなかった。 631. ウルフのストレート 2008/10/08(水) 18 13 57 ID eAXY67MT 手頃な太さの枝を拾ってくると、罠の蝶番を支えるバネへと突き通す。 ガチャガチャと罠が揺れ、共に傷口も動いた。獣は、自らの痛覚が未だに働くことを知る。 その痛みが引金となり、獣の四肢に徐々に力が籠ってきた。 ―まだ、己れ(おれ)は生きられる。 獣は焦点の定まらぬ目で子供を見た。乾ききった舌を震わせて口中に戻す。 日に透ければ茜になる赤茶の髪色や、石鹸の香りに阻まれた先にある微かな体臭。 この人間を作る情報を自らに深く刻み込む。 ギイ、ギイ。罠が幾度もきしんだ。 子供が歯を食いしばり、枝に渾身の力を込める。 パン―― 弾けるような音を立て、罠は壊れた。 シーエルは紅茶を飲み干し、珊瑚のような唇からそっとカップの縁を離した。 鉄道の中とはいえ、一等車両ともなれば豪奢な内装が施され、ティータイムも優雅に楽しめる。 大きな硝子の窓の向こうに流れるのは青い山々と田園風景だ。 「お済みでしょうか」 ティーセットを下げに来たボーイにシーエルは微笑んで頷いた。 長い睫が優しく影を落とし、鳶色の瞳の大きな目を縁取る。 おっとりとした顔立ちと濃紺のワンピースが良く似合い、正に深窓の令嬢といった姿だった。 632. ウルフのストレート 2008/10/08(水) 18 15 30 ID eAXY67MT その背に流れる髪は翠がかかるほどに、黒い。 ローランと言えば世界的に名の通った紅茶のブランドだ。 ローランクオリティと呼ばれる品質の高さは、王室や高級ホテルでも愛される一級品だった。 そのローランの女社長の一人娘・シーエルは、列車に揺られ両親と共に郊外の別荘からの帰路についていた。 社長である母と、同社で買い付け指示を取り仕切る重役の父は日々多忙なのだが、毎年夏期の一時だけは家族で避暑地で過ごす。 都会の喧騒と離れて過ごす夏休みは、毎年変わらないシーエルの楽しみでもあった。 シーエルのいる個室にボーイと入れ違いで母が顔を覗かせた。 上品なツーピースを身を包む知的な貴婦人、マリナ・ローランだ。 「シーエル、もうすぐ駅よ。何か必要な物はある?」 駅といっても一家の目的の降車駅ではない。 ただ、次に停まる駅では車両の切り替えや燃料の補充も行うため、かなり長く停車することになる。 ホーム内の売店で簡単な買い物をして帰ってくることも出来るのだ。 シーエルは「足りております」と首を振った。つられて目の上で切り揃えた前髪もサラリと動く。 最新の雑誌もアメニティグッズも、必要な物はすべて車内に取り揃えられている。 633. ウルフのストレート 2008/10/08(水) 18 17 52 ID eAXY67MT 売店にありがちな土産物にもあまり興味が沸かなかった。 「そう?私はちょっと出てくるから」 母はヒラヒラと手を振ると通路に戻っていった。 消費者のニーズや新しい流行の察知に貪欲な女社長は、降車して販売店や駅の様子を見て回るつもりなのだろう。 母の後ろ姿を見送って、シーエルは窓へと視線を戻した。 しばらくして車内にアナウンスが入り、列車は駅へと到着した。 何本も線路が並列する大きなホームに停車し、ドアが開けば降りる客や乗る客がせわしなく窓の前を横切っていく。 ハンドバッグ片手にホームを歩く母の姿も見つけられた。 シーエルはそれらの光景を見るでもなく見ていたが、とある人影にふと目を止めた。 (まあ、大きな方) その男性は列車に背中を向けて立っていた。 堂々とした体躯に黒いテイルコートを纏い、頭にはシルクハット、そして手には白い手袋とフォーマルな装いだ。 ホームに立つ姿は柱のように大きく、周囲の人々から頭二つ突き出ている。 と、その男がピクッと顔を上げる。 何かしらとシーエルが軽く窓の硝子に片手をつき、首を傾げた瞬間。 グリッ 男が恐ろしい速度でこちらに振り向いた。 「ひっ」 シーエルは思わず息を飲んで身を引く。 634. ウルフのストレート 2008/10/08(水) 18 19 39 ID eAXY67MT 男の顔には鼻上までマフラーが深く巻かれていた。 さらにシルクハットを目深に被っているためその容貌は殆ど見えないが、隙間から覗く肌は石炭のような闇色だ。 その中にギロリと剥かれた双眸は青白く、シーエルを射抜く勢いで凝視している。 ―怖い!怖過ぎる!! 身の危険を感じ、シーエルはガバッと体ごと顔を背けた。 (わ、私にジロジロ見られてご不快だったのでしょうか…) シーエルは青ざめた。あんなに強く睨まれるなど生まれて初めてだ。体が縮み上がる。 ―もしかしたら、あのマフラーは大火傷を負った顔の傷を隠していたのかも知れない。 だから他人からの好奇の視線に非常にナーバスなのかも知れない。 (ああ…不躾に人様を眺めたりするものではありませんわ。ごめんなさい…) グルグル回る後悔で頭を一杯にしたって今更遅い。 もしや、まだこちらを見ていたりして…と怖々横目で窓を見た時。シーエルは今度こそ悲鳴を上げた。 「ぎぃやぁああぁあっ!!」 絹を裂くような、とは言えないたくましい悲鳴が個室を揺るがした。 いつの間に移動したのか、窓にはその男性が張り付いていた。 手袋の両手をベタリと硝子に付け、鼻先も押し付けんばかりに接近した鬼気迫る姿。 635. ウルフのストレート 2008/10/08(水) 18 21 45 ID eAXY67MT マフラーは解けかけて垂れ下がり、隠されていたその顔が露になっている。 そこにあったのは、 黒い毛に覆われた狗の貌。 大きく割れた巨大な口と前方に伸びた鼻筋。 口からは紫色の舌が垂れ、鋭い牙が覗く。 氷のような瞳の中に宿る瞳孔は懍とした黒点で、シーエルを鋭く捉えていた。 ―黒狼。 シーエルは全身を総毛立たせ硬直している。 硝子越しの獣とシーエルは、まるで時が止まったように見つめ合った。 続く 636. 名無しさん@ピンキー 2008/10/08(水) 18 22 56 ID +9mOkUQQ おお、リアルタイムで見れた! 続き楽しみにしてますー! 637. 名無しさん@ピンキー 2008/10/08(水) 18 25 15 ID eAXY67MT 以上です。 どちらも完結させますだ。 638. 名無しさん@ピンキー 2008/10/09(木) 19 59 54 ID H5lSjuFe 投下乙であります! 白狼さんをもふもふしつつ続きをお待ちしております。 639. 名無しさん@ピンキー 2008/10/12(日) 16 47 19 ID 8t6p6QPL ずっとROM専だったけどハァハァ値が高まりすぎで書いてみた ロボ×女の子 ちょっとグロい表現有りかも; 苦手な方はスルー推奨 とにかく、逃げなければ! カレリアを筆頭とした暴虐な元首への反乱は、あと一歩の所で失敗してしまった。 人々が逃げ惑う戦火の中、カレリアは忠臣達を必死の思いで逃がし、炎に散った。 だが、元首直属の無慈悲な精鋭、フラッドと呼ばれるロボット兵は、すぐに彼らを 追い、惨殺した・・・。 それほど遠くない所から叫び声を聞き、エリアスは耳を塞ぎながらも足を早める。 肩の辺りでウェーブのかかった銀髪は吹きすさぶ砂塵でもつれ、慣れない荒涼とした 山岳地帯を走ったせいで、靴ずれも起きていたが、彼女は逃げる事を止めなかった。 「もう少しだったのにっ・・・!」 いつ殺されるか分からない今より、達成できなかった悲願の方が、彼女の心に多く満 たされていた。しかし、それもやがて底知れない恐怖に変わっていった。 「フラッド!」 前方の砂塵の中から、薙刀のようなものを振り上げるフラッドの姿を見た瞬間に、 エリアスは来た道を引き返した。先回りしているとは思わなかった。 ドン、と硬く冷たい音と、自分のキャッという短い悲鳴を同時に聞き、地面にしりもちを ついたままの彼女が見上げた先には、鮮血の滴る鉄の爪と、真っ赤な目をした別のフラッドがあった。 「嫌ぁあああぁあ!!!」 慌てて向きを変えたが、後ろからは薙刀を持ったフラッドが滑るように追ってきた。 ほとんど何も考えられない頭に悲鳴を延々と響かせ、少しでもフラッドから身を隠そうと 足場の悪い方へ進んでしまったのが、彼女の運の尽きだった。 640. 名無しさん@ピンキー 2008/10/12(日) 16 49 57 ID 8t6p6QPL 「嘘・・・。」 ガラガラと崩れるような音を聞き、初めて回りを見たエリアスの立っている場所は 崖っぷちだった。右にも左にも逃げられる場所はもうない。フラッドは数を増し、じりじりと彼女に迫っている。 その歩みが止まった時、一体のフラッドがエリアスを指差し、冷酷に言い放った。 「撃テ!」 その瞬間、彼女の足元は崩れ落ちた。刃物や弾丸の雨こそ浴びなかったものの、エリアスは無数の石と共に、 崖下の底知れない割れ目に吸い込まれていった。 ―寒い。ここはどこ? わたし、頭から落ちたのに、何で生きているの? エリアスが体を起こして辺りを見回すと、周囲はただ闇に包まれていた。ある一方向に青白いライトで描かれた線があるだけだ。 崖下にこんな空間があるなんて聞いた事がない。 立ち上がってそちらに足を進める。足に伝わる感触から、床に衝撃吸収剤が混ぜられていたようだ。 靴ずれは純粋にか、それとも痛覚が麻痺しているのか、もう痛くなかった。 永遠に続くかと思われた光の道の終点にあったものを見て、エリアスは思わず息を呑んだ。 「フラッ・・・ド・・・。」 幾重にも鎖が繋がれていたが、深い紫の鎧は、間違いなくフラッドだった。しかし、なぜ拘束されているのだろうか。 自分を殺しにきた刺客ではないのか? 「誰だ・・・。」 急に聞こえてきたややノイズの混じった声に、心臓が飛び出るほど驚き、フラッドを凝視したままエリアスは後ずさる。 その目に明るい黄色の光が灯り、鋭く削られた指が動いた。そのまま鎖を引きちぎってしまいそうだ。 「お、お願い!殺さないで!」 エリアスは掠れた声で叫んだが、フラッドは動じる事なく静かに話し出した。 641. 名無しさん@ピンキー 2008/10/12(日) 16 52 20 ID 8t6p6QPL 「心配するな。私は意志のないフラッドではない。」 「え・・・?」 「私は、元首が真に危険な時に元首を守る最後の兵だ。だが、お前の態度を見ると、今の元首はおかしいようだな。」 「今の元首はわたし達からひたすら搾取するだけなの。それで、耐え切れなくなって反発したのに、こんな事って!カレリア様!」 頬を緩やかに零れ落ちる涙は青白いライトに反射して、星のように光っている。 その様子をしばらくの間見守ったフラッドは、エリアスにある事を告げた。 「私の胸に手を置け。」 戸惑いながらもエリアスはフラッドに恐々と近づき、言われた通りに手を置く。 「お前の名は?」 彼女より頭二つ分ほど高い所から降ってきた声は、不思議な安堵感を彼女にもたらし、恐怖を欠片も残さず吹き飛ばした。 「エリアス・・・。」 名前を教えた瞬間、フラッドを拘束していた鎖は消えうせた。そして、自由になった腕は、待ち焦がれていたかのように エリアスの細い体躯を抱きしめた。 「え、ちょっ、何?」 皮膚の代わりにフラッドの体を覆う鉄の冷たさと、抱きしめられる理由の不明瞭さに、エリアスは戸惑う。 そして、彼は彼女の耳元に唇を寄せ、静かに呟いた。 「私が最後に動いたのも、今お前が苦しんでいる世と同じような元首の治世だった。」 それはどこか悲しげで、憂いを帯びた響きだった。 「この腕が恐ろしいと、全てを破壊する私が恐ろしいと、勝手な理由を付けてこのような暗く冷たい場所に押し込めた。」 エリアスから腕を離した途端、彼は急に押し黙ってしまった。 (この人は、そんなにも長い間、こんな所に一人で・・・。) この理由が同情だけだったのかは分からないが、エリアスは余っていたフラッドとの幅を埋め、精一杯背伸びをして 彼に抱きつき、黄色い目をしっかりと見上げた。 642. 名無しさん@ピンキー 2008/10/12(日) 16 54 00 ID 8t6p6QPL 「エリアス、私が恐ろしくないのか?」 「怖くないって言うなら、嘘かもしれない。でもね、んっ・・・。」 次の言葉は、冷たい鉄の感触に阻まれた。エリアスの唇をゆっくりとなぞっていったフラッドの氷のような舌は、 その冷たさとは裏腹に、熱い後味を彼女に残していった。 「これで、お前を傷つけた者を全て、我が腕で滅ぼそう。」 反逆者の血の臭いを引きずって帰還するフラッド達は、頭上を飛び回る影に気づき、足を止める。 その影は彼らの行く手に降り立った。 「元首ヘノ反逆者、エリアスヲ確認。排除セヨ。」 彼らは、裏切り者と判断されかねないフラッドよりも、エリアスを殺す事を優先した。 武器を持ち直し、一斉にエリアスに飛び掛った刹那、彼女の傍らのフラッドが腕を振り上げた。 次の瞬間には、元は元首の忠実な人形だった者達の残骸がそこら中に転がっていた。 機械油に塗れた腕を後ろ手に隠し、フラッドはエリアスに向かって不器用に笑った。 彼女は指先を唇に当てたまま、妙に困ったように呟く。 「わたし、あなたの名前をまだ聞いてなかったわ。」 この問いかけには、フラッドもエリアスと同じように困惑した。何しろ、 作られてからまともに名前らしい名前を呼ばれた記憶がない。 「名前は・・・ない。」 「じゃあ、ヴァンダル、なんてどう?」 細い指で胸の装甲を突きながら、エリアスは言った。 「全くもって問題はないな。」 フラッド改めヴァンダルは、さらりと新しい名前を受け入れた。 「ねえ、ヴァンダル。」 「分かっている。」 機械油に濡れていない手で、エリアスの手を傷つけないように取り、その甲に口付けを落とした。 「お前が憎いと思う世界は、いらない。」 砂塵の中にぼんやりと浮かぶ元首の居城を見据え、ヴァンダルはエリアスを抱いて飛び立った。 643. 名無しさん@ピンキー 2008/10/12(日) 16 55 40 ID 8t6p6QPL 以上です いやあ物を書くのって難しい そしてぬるいのになぜか背中がかゆい; 644. 名無しさん@ピンキー 2008/10/12(日) 18 25 36 ID TfnCAODU 639 凄い萌えました! まさに書いてくれて有難うと言いたい。 ロボ×女の子が凄い好きなのに、殆ど見かけなくて飢えてたんだ… ヴァンダルカッコイイし、反逆者の話も好きです。 続きが気になってしょうがないw 630 おぉ。面白いなぁ… ここからどうほのぼのに行くのか、是非とも続きを読んでみたい。 楽しみにしてます! 645. 名無しさん@ピンキー 2008/10/12(日) 23 17 48 ID pSUO6nR9 一迅社から出てるムシアオの森、カササギの剣がこのスレの住人にお勧め 646. 名無しさん@ピンキー 2008/10/13(月) 12 36 22 ID 1llofbEl 642 ヴァンダルかっこよすぎる 647. 名無しさん@ピンキー 2008/10/13(月) 21 05 48 ID hKvhLMH5 ヴァンダルGJ! 648. 小ネタ ◆IyobC7.QNk 2008/10/15(水) 00 35 22 ID yX5gCPZg 獣人もロボも続き楽しみにしています。 それと保管庫の方、更新乙です。 10月なのでハロウィン小ネタ 2レス(エロなし) 今年も子供たちは仮装をして家々を巡る。お化けになりきって普段は行かない怖い人の家にも。 意気揚々と子供たちは戦果を確かめながら、それぞれ帰途についた。 ドラキュラに扮した少年が帽子いっぱいのお菓子の中からアメをひとつ取り出し口へ放り込む。 「今年もいっぱい貰えたな」 「だな」 答えたのは、自分と同じくらいの背丈のカボチャをくり抜いたお面を被った少年だった。 「……。お前誰?」 いくら考えてもこの少年の正体が分からなかった。 例え仮装をしていても、そう大きくはない村である、知らない子がいるはずなど無い。 その少年はいつの間にか彼の隣で本当に嬉しそうに袋を握りしめていた。 「あ、俺はジャック。毎年来てるんだ。お前はトーマスだよな」 少年が自分の名前を知っていたことに驚きながら曖昧に返事をする。 「え、うん。ジャックは別の村からわざわざ来てるのか、変わってるな」 「これが年一回の楽しみだからな」 「ふーん」 その言葉に少しの違和感を覚えながらドラキュラに扮した少年、トーマスはもう一つお菓子を摘んだ。 「なあ、トーマス。お前はこの話知ってるか?」 何気無い調子でジャックが始めたのは村の大人たちが子供の頃の話だった。 無愛想なきこりのおじさんと優しいパン屋のおばさんが結託して村長に仕掛けた悪戯。 気難しいおばあさんのお転婆だった頃のこと。 ジャックのまるで見てきた様に喋る大人たちの子供時代の話は面白く飽きなかった。 「今でも傷が残ってるはずだぜ。しわの下に隠れてるかも知れないけどな」 トーマスの家の近くに着く頃には村の大人たちほぼ全員の話を聞き終えていた。 「あとさ」 嬉々として喋り続けようとしたジャックを止める。 「あ。僕の家はここだから」 「そっか、じゃあ話はここまでだな。俺は、遠くから来てるから」 「ジャック、来年も来いよ」 少し悲しげな相手の声に、なんとなくトーマスは、そう言わなければならない気がした。 「ああ、また来年……」 お面であるカボチャの顔は変わらないが笑ったのかな。 そう思った瞬間、強い風が吹き抜け身に付けていたマントが視界を奪う。 「お前の母ちゃん、アニーによろしくな」 急に母親の名前を呼ばれ驚き、慌ててマント引き剥がすとカボチャの少年ジャックの姿はなかった。 「ジャック?」 呼び掛けは夜の闇に吸い込まれ消える。 「トーマス、誰か一緒にいるの?」 家の方から聞き慣れた声がした。軋んだ音に合わせて明るい光が筋になり足元を照らす。 振り返り目をこらすが、ジャックは居なかった。 649. 小ネタ ◆IyobC7.QNk 2008/10/15(水) 00 41 53 ID yX5gCPZg 「帰り道でお菓子を食べちゃダメって言ったでしょう」 「ごめんなさーい」 全く反省していない様子の息子を軽いため息と共に迎え入れる。 「あ、ねぇ、母さん。ジャックって奴を知ってる? 変わったカボチャのお面を被っててさぁ」 その名に一瞬、身体が強張る。 大人になり、彼の姿を見なくなってからも噂だけは耳にしていた。 まさか自分の子供に話をされるとは考えてもいなかった。 「あら、あなたも会ったのね。ジャックは母さんだけじゃなくて、この村のみんなを良く知ってるのよ」 しかし努めて平静を装い、お伽話をするのと同じ調子で彼の話をする。 「僕も知ってるよ。ジャックから色々聞いたもん」 息子のニッと笑った顔に、子供の頃のことが頭をよぎった。 あの事を話してなければいいけれど、と心配になる。 それは子供の頃の淡い思い出と言うには少し重すぎるし、愛と呼ぶには軽すぎた。 「そうね、トーマス。さあ、顔を洗って着替えてきなさい」 少々引きつった笑いを浮かべながらアニーは浴室へとトーマスを促す。 混乱をどうにか納めて視線を巡らせ、あることに気が付き思わず苦笑が漏れた。 「ジャック、あなたは変わらないのね。人を驚かせてその隙に黙ってコッソリ持って行くんだから」 机の上に多めに用意しておいたはずの、お菓子が無くなっている。 「また、来年ね」 呟き、トーマスが大人になればまた、その子供から彼の話を聞くのだろうとアニーは思った。 終わり 聞きたいんだけどハロウィンのジャックオーランタンはお化けの分類で正しいよな。 650. 名無しさん@ピンキー 2008/10/15(水) 15 46 43 ID KQeTWetD GJ!ジャックにきゅんきゅんした 651. 名無しさん@ピンキー 2008/10/15(水) 22 46 22 ID sm9VKJU2 ジャックオーランタンいいね 季節柄にもピッタリのネタだ GJ! 652. 名無しさん@ピンキー 2008/10/16(木) 03 02 02 ID SWjw3AYB ジャックは子どもとしか触れ合えないのか… ちょい切なくてGJです! 653. 名無しさん@ピンキー 2008/10/17(金) 03 59 17 ID EBkcjdsH これは手放しに良い話だなぁ 一瞬トーマスの親父ってジャック…?って思ったのは内緒だ 654. 名無しさん@ピンキー 2008/10/17(金) 21 21 54 ID EBkcjdsH 639 なんかDSのゲームのアルカイックシールドヒートのロボット兵士を思い出した 655. 名無しさん@ピンキー 2008/10/18(土) 20 54 18 ID xXTG59qW ASHは主人公以外の生身の兵士はみんな元灰なんだよなぁ。人外要素皆無だけど。 656. 鉄錆の街 2008/10/20(月) 05 43 31 ID BTs4iXqZ 注意 この文章には流血表現や人によってはグロテスクと感じるシーンが含まれています。 無駄に長いですが続きもので、今回は非エロです。 以上の要素に嫌悪感を覚えた方はタイトル「鉄錆の街」をNG指定してください。 657. 鉄錆の街 2008/10/20(月) 05 45 58 ID BTs4iXqZ 普段は山で暮らすヨツヅメペリパは、秋になれば食物を求めて彷徨う。この死んだ街へと迷い出てくることも稀ではなかった。 鉤爪のある無数の脚を持ち、全体的にはゴカイの類に似て見えるが、図体は熊よりも大きい。肉であれば人も獣も区別せず 食らうこの捕食者に襲われて死ぬものは多い。 だが、今はそのビロウドの如き皮膚は裂け、緑の体液を流している。 対峙する男も又、人間には見えぬ。逞しい体は銀灰色の剛毛で覆われ、顔は鮫めいて獰猛である。黒い毛が隈取りのように 眼鼻を縁取り、厳つい顔をさらに凶悪に見せていた。 体液を撒き散らしながら、怪物はあぎとを鳴らし、粘液の糸を吐き出した。そいつを身を捻ってかわし、 続いて体当たりを紙一重で回避して、脇腹に剣を振り下ろす。ぎょおうっとなんとも言いようがない悲鳴が 上がり、さらに体液が飛沫いた。闇雲に振り回される脚をおそれて距離を取り、男は改めてその様子を観察する。 傷つき怒り狂ってはいるが、異形の生命力は強く、数本脚を落とした程度では大して弱った様子もない。男はひとつ 舌打ちをすると、身を翻して駆け出した。 獲物を逃がすまいとして、ペリパは全速力で後を追ってきた。鉤爪がアスファルトを削り取る。速度でははるかに こちらが勝るが、撒くのが目的ではない。うまく付かず離れずの距離を保ち、目的の場所へと誘導を試みる。 そこは半壊したビル、瓦礫に足を取られればそれで仕舞だ。否応なしに速度を下げた男の襟首に、獲物が近付いて 歓喜した怪物の呼気がかかる。 「甘いんだよ、バカ野郎!」 獰猛な笑みを浮かべ、男は最後の距離を跳躍する。踏み出したペリパの足もとががらがら崩れ落ち、巨体が粉塵の 中に消えた。落とし穴である。知性のない動物の悲しさ、最古の罠にも簡単に引っ掛かってくれる。脱出の隙を与えず、 もがくそれの首の後ろを力任せに刺突。神経節を破壊され、ペリパは瞬時に絶命した。 遥か昔、人間が世界の王として栄えた時代があったという。翼に頼らず飛び、ヤジリネコより速く地を駆け、果ては空の 彼方、星々の世界へと旅をする者がいた、そんな時代。しかしそれも今となっては伝説でしかない。今や人間は数多の けだものに追われ、惨めに地を這いまわる獣に過ぎぬ。 殆どの人間が怪物を恐れ姿を隠す中、この男の様に、狩られる立場から、狩る側へとならんとする者達がいた。しかし 相手は人間よりはるかに強靭、容易に屠れはしない。数多の犠牲が出る中で、狩人たちはいつしかより強大な力を得んと、 異形の体の一部を己が身に移植するようになった。 異形共は形も大きさも千差万別、何故かれらと人間の間に移植が成り立つのかはいまだ解明されておらぬ。声を潜めて 囁かれるところによれば、怪物達もまた、かつて力を求め、おぞましき外法に手を染めた人間のなれの果てであるとのことだ。 その説の真偽はともかくとして、移植は今では普通に行われている手術の一つである。需要があるならば供給が生まれる のは自然な流れ、移植パーツを売り買いすることは、人々の間では常識となっていた。 こいつは比較的傷みにくい動物だが、解体は早いに越したことはない。時間が経てば経つほど鮮度が落ち、ひいては 買い取り価格も落ちる。必死こいて持ち帰ったパーツがタダみたいな値段で買いたたかれるなんて事にもなりかねない。 まず高価なのが粘液腺、顎の脇にふたつ。次に高いのは顎、内部構造まで残っていた方がいい。面倒なので頭ごと 切り落として持ち帰る事にし、胴に移る。4本の鉤爪はそこそこの値がつくが、胴体の皮膚はずたずたに引き裂いてしまったので もう使いようがないかもしれん。 全身の体毛を体液で濡らしながら巨大な鉤虫の骸と向き合っていたところ、ふと妙なモノが目に留まった。粘り気のある 銀の糸に包まれた塊である。ペリパは粘液の糸で獲物を絡め捕り、安全な場所まで運んでから喰うという。つまりこれは怪物の 今宵の晩飯なのだ。 よくもまあ、あの騒動の中踏みつぶされずに残っていたものだ。中身が売れれば儲け物だと、つつみを切り開いてみると、 そこには―― 658. 鉄錆の街 2008/10/20(月) 05 48 13 ID BTs4iXqZ 柔らかな栗色の髪。桜色の唇はぎゅっと噛みしめられ、眉は今にも泣き出しそうに歪められているが、そんな表情を 浮かべていてもなお愛らしい。気を失ったままに獣人に伴われて来た少女は、瘴気漂う鉄錆の街にはおよそ似つかわしく なかった。 「おやァ、ケルビーノ。隠し子かい?」 「いねェよそんなもん。拾いもんだ」 エビに似た触角を震わせつつ、そうだろうねえ、あんたの子にしちゃ可愛すぎると部品商人の老人は呟いた。 「そいつの事はどうでもいい。幾らになるんだ、早くやってくれ。帰らにゃならん」 命がけで狩った獲物だ、安く買いたたかれてはたまらない。ケルビーノは牙を剥き出して見せる。 「で、その子はどうするの?売るのかい?」 その顔が一瞬虚を突かれたような表情を浮かべる。 「・・・買うのかよ?」 「ま、仕事だからねェ。女で、若くて、しかもこんなに可愛い子と来たもんだ。部品にしようが丸ごと売ろうが そりゃァいい値が付くってもんさァ」 商人はキチキチと外骨格を鳴らして笑う。ケルビーノは一瞬鼻面に皺を寄せ、牙の間から唸るように言葉を吐いた。 「売らねえよ。まだそこまで腐っちゃいねえつもりだ」 「それは残念・・・」 俗説は意外と正しいのかもしれないと、ケルビーノはたまに考える。特に今日のような話を聞いたときには。狩人達は 怪物と戦い続けるうちに、肉体のみならず心までも、本来敵である異形と同じくしているのではないか、と。 「どうするかね、これから・・・おい、そいつはおまえのメシじゃねえ」 いつ頃からか部屋に居着いているアカゲケダマが、新たな人間に興味を示したのか、少女の首筋の辺りに触角を寄せ、熱心に においを嗅いでいた。大きめの猫程度の大きさしかない、この縫いぐるみのような動物にさえ引き裂かれてしまいそうな娘。 勢いで連れ帰ったはいいが、いかにもひ弱そうなこいつを養い育てていく自信はない。かといって放り出せば、野獣なり 盗賊なりの餌食になるのが落ちだ。それでは売り払うのと何も変わらない。全くとんでもないモノを拾ってしまった。 「まあ、仕方がねえやな。これもなんかの縁だ」 幸いもう一人くらいならば養っていける程度の蓄えはある。とりあえず今は目の前にある問題を片付けねばならない、 どこかにもう一組位布団はなかったか。 元が何だったかも分からない腐敗物を捨て、山と積まれた食器類をひっくりかえす。落ちてきた金属片に頭を直撃された ケダマが、小さく威嚇音を立てた。 「――――!!」 「うおぅ!」 ゴミと向かい合っていた為、背後の気配に気づくのが遅れた。聞きなれない響きの悲鳴が上がると同時に、枕元に置いていた 古いランプが重力に逆らって飛翔してきた。ケルビーノは驚愕しつつも見事な反射神経を見せ、それを受け止める。 「×××!××!」 顔を紅潮させ、震えながら早口で何事かを捲し立てる少女。聞いたこともない言葉なれば、向けられた敵意の出所を知る事もできぬ。 「何だってんだよ・・・」 ケルビーノはただ嘆息する。本当に、とんでもないものを拾ってしまった。 鉄錆の街に雨が降る。街を覆う砂塵を溶かしこんで滴る雨滴は、タールのような色合いを見せてコンクリートに染みを作った。 人間には煮沸せねば飲めないそれも、怪物どもには天の恵みであるらしい。この季節には湿り気に頼って、本来水棲の異形たちが 人間を喰らわんとして町の近くまで足を伸ばす。 背に刺さる視線を感じながら、ケルビーノは外を眺める。雨はいっかな止む気配を見せぬ。いかに狩人とはいえど、雨降りしきる 中に出ていくのは躊躇われる。一つ溜息をつき振り返れば、ケダマを抱いた少女と視線がかちあった。少女は驚いたような表情を 浮かべて後ずさり、きつく抱き締められたケダマがぎいっと啼いた。はじめの頃程の敵意は見せなくなったものの、全くこちらに 気を許した様子はない。 「別に取って喰いやしねえよ」 その低い声に少女はさらに表情を強張らせた。やれやれとかぶりを振り、ケルビーノは再び窓の外に視線を戻す。ずっと西の方に、 雲の切れ間が見えた。雨が上がり次第出て行こう。 659. 鉄錆の街 2008/10/20(月) 05 49 09 ID BTs4iXqZ びゅうと長い舌が伸びた。鈍重なアブラガエルの体の中、ここだけは別の生物のようにぬめぬめと動く。 だが、あまりに単純な動きだ。狙った一点に命中させることしかできないのだから、頭の向きにさえ注意していれば回避も破壊も さほど難しくない。伸びきった一瞬剣を振るえば、舌は寸断されてどさりと地面に落ちた。 「げっげっげっぐ」 短くなった舌を巻き戻しながら蛙がうらめしげに鳴いた。その姿はさながら巨大な蝦蟇、不意にその背が大きくわななき、毒腺から 油のような毒液を噴出させる。 「ちっ、目くらましかよ!」 液体は霧のように散布され、ケルビーノは咄嗟に顔を庇う。機を逃さず、どさっと重たげに跳躍してアブラガエルは逃走を開始した。 「逃がすか!」 なるほど跳躍力は大したものだが、騒々しい足音を聞けば逃走経路は丸判り、くっきりと血痕も残っている。後を追うのは簡単・・・ 「ぐぎょおおぉぉ・・・!!」 両生類の断末魔の咆哮に思わず足が止まる。何事かと驚愕する間もなく、蛙の屍を口吻に突き刺して巨大な昆虫が姿を現した。 「嘘だろ、おい」 昆虫の無機質な複眼がこちらを見据えた。強者の余裕なのか、悪名高きその異形は捕脚に自分より大きな獲物を抱えたまま、それを 引きずりながらのんびりと歩を進める。 九重虫。騒動と血の匂いに惹かれてやって来たに違いない。貪欲で獰猛なそれと戦闘になれば、今の装備では対抗する術がない。 見逃してもらえる事を期待し、ケルビーノはじりじりと後ずさる。虫は餌食の体液を啜りながらしばらくそれを眺めていたが、突如 ひょいという具合に口吻を引き抜き、とことこ歩み寄ってきた。 たちまち彼我の距離が縮む。目の前に迫った虫の複眼、それに映る己の姿。何に興味を持ったのか、九重虫は首を傾げると、 「!」 鎌状の捕脚を伸べて彼を引っ掛けようとした。 ケルビーノは全速力で駆けだした。翅のある相手に速度で敵う筈はないが、建造物にでも逃げ込めればなんとかなるかもしれない。 だがその行動はさらに虫の関心をひく結果となり、九重虫は興奮に複眼を煌めかせ、再び鎌をふるった。 しくじった。命があったのだから、むしろうまくやったのか。 脇腹と背に深手を負い、ケルビーノはよろよろと街を歩く。鮮血が止血帯を染め上げ、布から溢れた分が膝を伝い下りていた。降りしきる 雨が即座に赤い足跡を洗い流す。 杖代わりにしていた剣に縋ってしばらく息を整えた。雨滴が容赦なく全身を打つ。それは毛皮に浸透し、着実に体温を奪っていく。なんとか 気力を呼び起こし、歯を食いしばって首をもたげた。部屋の明かりが見える。ここで死ぬわけにはいかない。 体を引きずるように階段を上り、帰りついて少女の顔を見た瞬間ぐらりと視界が傾く。倒れたのだと気づいたのは顔に床の感触を感じて しばらく経ってからだった。体を起こそうにもどうしても腕に力が入らない。 「××!×××!!」 少女の声が遠くで聞こえ、体が強く揺すられる。そういえばこいつが俺に触れたのはこれが初めてではないか。場違いな考えが頭に浮かんだ。 傷の痛みも濡れた体もすべてが遠くのことのようで、今はただひどく眠い。 ケダマがついと寄ってきた。人間共の様子には頓着せずに傷の周りを嗅ぎまわり、床に流れた血を見つけると、乾き始めたそれを少し舐めた。 ケルビーノは苦笑する。 「おまえ、喰うのか、俺を?」 出したはずの声は吐息にしかならず。 660. 鉄錆の街 2008/10/20(月) 05 50 19 ID BTs4iXqZ 傷に鈍く響くような痛みが戻っている。心地よい感覚ではないが、痛みさえしないのに比べればましには違いない。いやに重い瞼をこじ開けると、 眼前にやわらかな髪の毛があった。 「・・・な」 少女は胸の毛に顔を擦り寄せ、微かに寝息を立てている。か細い体のぬくもりがどうにも気持ちを波立たせ、起こさないように 体を離し、寝返りを打った。傷口がじくりと痛む。よく見ると包帯が新たなものに変えられていた。まさかケダマの仕業ではなし、やはり少女の手に よるものだろう。 それから数刻、背後に身動きする気配があった。細い手がそっと背に触れ、包帯の上から傷をなぞる。 「起きてる、構うな」 声に指がぴくりと反応したが、結局掌は離れぬまま背を撫で続ける。 「××××・・・?」 いたわるような声の響き。その顔に涙の跡を見つけ、申し訳ないような気持ちになった。 「構うなって、元から大した事・・ッ」 「×××!」 身を起こそうとしてついた腕の力がかくりと抜け、無様に体勢が崩れる。慌てて支えに来た少女の頬に新たな滴が伝っていることに気づき、 再び心のどこかに波が立つ。 自分で気づいていないのか、少女は涙を拭いもしない。触れるべきか触れざるべきか散々迷った挙句、ケルビーノは手を伸ばすと少女の頬を 乱暴に擦った。その手を握って顔に押し当て、少女は黙って涙を流す。 「いや、すまねえ・・・悪かった」 何が悪かったのかよく分からないが、なんとなく謝らねばならない気がする。嗚咽する少女の背を不器用に撫でながらケルビーノは天を仰ぐ。 怪物ならばいくらでも相手をしようが、すすり泣く、しかも言葉の通じない娘の相手はこの男には荷が重いのだった。 それから数刻。泣き疲れた少女は眠りにつき、ケルビーノはその寝顔を見ながら悪態をつく。 「何だってんだよ畜生」 この娘と向き合っているとなぜだか落ち着かない。それなら離れればいいようなものだが、枕にされてしまった為にそういう訳にも行かないのだった。 可能な限り顔を背け、無理に目を閉じるも寝息が入眠の邪魔をする。 「ち」 舌打ちを一つ。ついに眠るのを諦め、柔らかな感触をつとめて無視しながら夜明けを待つ事にしたケルビーノであった。 661. 鉄錆の街 2008/10/20(月) 05 51 53 ID BTs4iXqZ 以上。このスレ的には獣人は対象外じゃろか。 662. 名無しさん@ピンキー 2008/10/20(月) 20 13 25 ID Y8KJP27r 全然無問題。続き期待っす 663. 名無しさん@ピンキー 2008/10/20(月) 21 14 34 ID AejZ75ue 投下乙です 触手・怪物スレがかなり触手寄りになってるので 獣 人 大 歓 迎!続き楽しみにしてます もちろんロボも人造・改造人間も幽霊も妖魔も神仏も異星人も 須くお待ちしております 664. 名無しさん@ピンキー 2008/10/20(月) 23 01 35 ID ZGRra79A ここの住人の心の広さに感動した 665. 名無しさん@ピンキー 2008/10/21(火) 01 31 36 ID A/TzAuES 細かく分けず、いろんな人外さんが蠢くこのスレは まさに憩いの場。 666. 名無しさん@ピンキー 2008/10/21(火) 07 14 55 ID VpTUyPB+ そろそろ鬼ネタとかみてみたい…… 667. 名無しさん@ピンキー 2008/10/22(水) 23 00 43 ID g8qLfx8N なんかキン肉マン読んでたら急にアシュラマンの造型にロマンを感じた。 エロパロにすると有効活用するどころか かえって腕多すぎて邪魔になりそうだけどさ… あれ…腋の下も六個あるんだよな… 668. 名無しさん@ピンキー 2008/10/23(木) 00 39 52 ID 1rmGrda/ コバルトだと思うんだが、人間を食わないと決めた山神に少女が身を差し出すという シチュがあった。 あれは良かった。 669. 名無しさん@ピンキー 2008/10/23(木) 15 06 32 ID pktdXvz/ コバルトって? 670. 名無しさん@ピンキー 2008/10/23(木) 15 41 07 ID ZC5AjRTH コバルト文庫じゃね?少女小説のレーベル 671. 名無しさん@ピンキー 2008/10/23(木) 22 45 53 ID 2O/yHDCB 668みたいな粗筋の本を、中身もあまり見ずに買ったらBLだった…… そんな悲しいことがありました。 672. 名無しさん@ピンキー 2008/10/23(木) 22 59 51 ID nMFGXZd5 コバルトはBLも男女カプもレーベル分けたりしないからな 雑誌のコバルトは購入出来ない 673. 名無しさん@ピンキー 2008/10/24(金) 21 26 39 ID twZJYdyP この手のやつでBLの結構多いよな。 BLだからって毛嫌いすると凄く勿体ないんだが、 だからといって好き好んでみたい物ではないから困る。 674. 名無しさん@ピンキー 2008/10/24(金) 22 37 15 ID OKTZIttv エロパロ板でBL勧められても困る 毛嫌いするもなにも当たりが万に一つもなさそうだし 675. 名無しさん@ピンキー 2008/10/24(金) 22 45 30 ID twZJYdyP 674 いや、だから困ってるんだってw 676. 名無しさん@ピンキー 2008/10/24(金) 23 09 59 ID HDJXQSd+ BLでも、「とりあえずアゴが尖ってて鎖骨が見えて棒のように細長ければいいや」みたいなテンプレ腐的美形でなく ふわふわやわこいケモショタやら、ぷにぷに丸っこいぽちゃケモやら、 ガチとは言わずともそれなりに筋肉の付いたオスケモやらの絡みがあればなー。 腐ってのはあんなワンパターンな外見だけでよく満足できるなと思うよ。 677. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 00 03 03 ID 3uYQais4 いや…その… まさにお前こそがその腐なんだが 678. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 00 06 00 ID mYnwmvDB 667 以前FF5のギルガメッシュのエロパロで そんな造型のを読んだ気がしてHDをサルベージしたんだが 見つからなかったぜ…… 679. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 02 31 54 ID PV/7tI9y 678 ああん、惜しい! 680. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 11 41 10 ID fohx3Sgw 674 毛嫌いするもなにも当たりが万に一つもなさそうだし 決して勧める訳じゃないが、BLは以外と人外×人間あるぞ。 BLの時点でもう人の道踏み外してるから、逆に人外出しやすいのかな。 でも、あれが普通に男女の絡みだったらいいのにと思うと本当にイライラする。 片方を女に脳内変換できればいいのかもしれんが、俺には絶対無理だ……。 681. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 14 12 40 ID VfUc/ICZ BLで人外って人間に猫耳生やしただけとか美形悪魔とかそんなイメージがあるな っつーかこれは漫画とかラノベとかオタ向けジャンル全般に言えることだけど 人外×人間と聞いてハァハァしながら探してみたら、人外が人間顔でがっかりすることがちょくちょくある 682. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 14 12 41 ID SPOXt887 受けを男装の麗人にすればいいんですねわかります^^ ってなにこのすれ 683. ※女体化注意 2008/10/25(土) 15 16 06 ID z8PBwMCW 今肉スレ落ちてるからここで呟いてみる。 にょた要素あるので改行。 一応突っ張ってはいても、王族出身で箱入り娘として育てられてきた♀アシュラが 将軍の下に仕えてはじめて処女喪失し、 快楽刷り込まれて地獄六騎士の同僚相手に 三面六臂を大いに有効活用して乱交しまくったり あげく乗り気じゃないサンシャインに乗っかって逆レイプしちゃうような 淫乱に育て上げられる話が見たいぜ… 超人も人外といっちゃ人外だよな… 684. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 17 44 14 ID aHiRblI+ 一字一句同意 人間顔の人外はイラネ 685. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 18 20 44 ID PV/7tI9y 見た目ものすごい醜悪もしくは怖い。 そんな怪物が、かわゆいおにゃのこと 仲良くしたりラブラブしてるのが良いんです。 686. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 18 46 06 ID C7sDp49E 681 人外といいつつ美形人顔でどこが人外?っての大杉だよな。 鬼とかなら仕方ないが、獣人とかもっと獣人らしくしろよと思う。 勿論BLもそうなんだが、マジ人外も結構あったりするから困る。 でかいドラゴンにやられたり、狼男をやってしまったり、これが普通に男女だったらと思うと本当にもう……。 でかいドラゴンにやられる女とか、男が狼女をやるとかならバッチコイだろ?。 なんか俺、BL擁護必死みたいになってるな。 決してそうじゃなくて、そういうシチュでBLじゃない男女のを望んでるんだが……。 いい加減叩かれそうなので止めるよ。BL寄りな話してスマンかった。 687. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 18 54 23 ID PV/7tI9y 686 言いたいことはわかるよ。大丈夫だよ。 688. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 19 09 55 ID RNO+bwLK 美形人顔はマジ勘弁 鬼ならいいとか、そういう問題じゃない 689. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 22 29 27 ID PV/7tI9y http //www.nissan.co.jp/NEWS/CM/index.html#/MK_012/LARGE/ 日産クロスライダーのCMが、人外スキーの心をかなりくすぐるんだ。 一応、巨大ロボだから、人外の範疇だよね。 最後のほう、子供と戯れてて、和みますぞ。 690. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 22 34 43 ID ZdHS4UmN あれお父さんが操縦しててすごいだろー!って自慢しようと思ったら 子供が興味もってるのは隣の車だったっていうアレですねw 691. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 00 18 20 ID 8tacIjgF 当たり外れのある少女向け小説より とりあえずエロは完備のジュブナイルポルノ 魔物×ヒロインとか多いぞ ナポレオン文庫には良くお世話になったもんだ 692. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 02 23 14 ID OJyHJ317 689 人が動かしてる設定っぽいからスレチかも 693. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 11 41 32 ID nHnBPjul 朝目新聞の「ルドルフとイッパイアッテナ」……やべぇ 強面のアッテナとアッテナ萌えの日野さん……よすぎるっ ttp //asame2.web.infoseek.co.jp/ipatn.html 694. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 14 23 27 ID TZlDXI9X 人間顔の人外好きでごめんなさい。…なんて言う訳がない。 このスレは一応人外側全般だから、好きな人も普通にいるだろ。 前に獣耳ついただけの獣人作品も投下されたはず。 あまりそういうことは言わないほうがいいと思うぞ。 695. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 18 08 43 ID YiMv/8Al まあここは人外系が乱立しているのに立てた重複っぽいスレだからな 差別化を図るためにも先鋭化する必要があるんだよ 人間以外の娘スレが人間顔担当だと思うし 696. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 18 34 43 ID Cd1nwiBA なんでもありのごっちゃ人外パラダイスって 位置というか、雰囲気が好きだよ、このスレ。 どうでもいいけど、イメージ的に、 女→顔人間、身体モンスター 男→全体的にモンスター です。 697. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 22 48 36 ID nHnBPjul 695 そんなことしたらまた住人減っちゃうと思うよ; このスレの良さは 696 が言う通り守備範囲の広さだと思うし。 他のスレは先鋭すぎて目当ての作品が投下されないことがほとんどだし。 全体的にモンスターで心が乙女でも全然おk。な漏れガイル。 698. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 23 42 53 ID fH3yZhnS ロボや鎧と女の子の絡みが見られるところは滅多に無いんで このスレは本当にありがたい。まさに楽園 そんな俺は雪風とかZ.O.Eとかゼノグラとかジェイデッカーが大好きです 699. 名無しさん@ピンキー 2008/10/27(月) 00 20 24 ID z8cd3K2g ZOEって、あの巨大ロボ乙女のドロシーちゃん? 700. 名無しさん@ピンキー 2008/10/27(月) 00 36 17 ID +aOt9WrL 俺はソウルクレイドルのダネットだな 上半身は牛角と耳以外人間だが、脛は毛皮ボーボーで蹄つきとかたまらん ←・→ 1-100 101-200 201-300 301-400 401-500 501-600 601-700 701-800 801-900 901-972
https://w.atwiki.jp/aruniji/pages/16.html
世界その1「人外アパート」 pixivにて、ハセ氏が立ち上げたほのぼの交流企画が【人外アパート】です。 ★参加者の作品は、人外アパートタグから閲覧できます!(※リンクは投稿順) この世界の二人はほのぼの温かです。以下は自作品一覧。ほぼ他参加者とのリレー漫画なので分かり辛い点はご了承下さい。 単品で見れるものについてはタイトルの末尾に*を付けてあります。オマケはどれも単品で楽しめると思います。 4-D入居希望(キャラシート)* まつがえちゃった それ誰も来ないと思うなんて言えませんでした 動き出す納豆パーリィ エデアとリデア* こけたの* 人外アパーツ 続・発酵食品店:寝黒満紗 人外処方箋 邂逅 あら、うちのアパートのブログ始められたんですって 人外アパートブログログ あだ名で呼び隊 旅は道連れ、パーリィも。 つめたくてあったかいものなーんだ!* 人外アパートブログログ その2 考えるゾンビまんが* あちこちで、6月がうたう 再会 人外アパートブログログ その3 浴衣クエスト よんこまつり ありがとう人外アパート 弁当ついてんぞ* 人外アパートブログログ おしまい! 冬と言えば! -スロウダンス-* Hand two Hand*(ノベル/Wikiでも読めます) おまけ★~探しものをみつけた日~(頂き物ノベル) おまけ☆その日のみそ汁の味は、よく分からなかった。(続き) おまけ★エデアと!リオの!納豆botログ おまけ☆いちゃいちゃらくがき おまけ☆らくがきログ(ツイピク) おまけ☆ツイッター挿絵ログ おまけ♪イメージソング(Messiah含む) おまけ★エデアbot&リオbot(ツイッター) 温かい世界観で、本当に楽しく交流させて貰いました。良いご縁を頂きどうもありがとう御座います! 他世界その2→Messiah 裏設定:人外アパート作品は、Messiahラスト後の二人が呼び寄せられたイメージで描いています。